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一瞬にして窓から飛び降り、自殺した人を、目撃したことがある。
はっとして、その窓から下を覗くと、落ちた彼の身体が地面でぴくぴくと動いて、止まった。
自殺にゆきつく・・絶望
何歳の人であれ自殺したというニュースを知ると、気持ちがずしんと重くなる。
辛くて苦しみ続け、拠り所をなくし、自虐的な一点しか見えないほど思考停止する、
人が死の恐怖を踏みつけて、一度きりの生命の破壊を決行する。
自分を自分で殺す。
そんな心理の流れを忌避する機能が、なぜ人の脳に備わっていないのだろう。
生きるための本能に満たされているはずの生体が、”ストレス”の重圧で踏み潰されている。
心が身体をつぶす。心身の痛みに人は負ける、そんなに強くない。
ただ飛び降りることにだけ、集中してしまう。
自分の体がどうつぶれるてしまうのか、そんな思いは過ることもないのか、
心理の綾なす道筋は、怖ろしいものだ。
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