世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

一瞬の目撃

2020-04-28 | 雑々と過って惑う

📌

一瞬にして窓から飛び降り、自殺した人を、目撃したことがある。

はっとして、その窓から下を覗くと、落ちた彼の身体が地面でぴくぴくと動いて、止まった。

自殺にゆきつく・・絶望

何歳の人であれ自殺したというニュースを知ると、気持ちがずしんと重くなる。

辛くて苦しみ続け、拠り所をなくし、自虐的な一点しか見えないほど思考停止する、

人が死の恐怖を踏みつけて、一度きりの生命の破壊を決行する。

自分を自分で殺す。

そんな心理の流れを忌避する機能が、なぜ人の脳に備わっていないのだろう。

生きるための本能に満たされているはずの生体が、ストレスの重圧で踏み潰されている。

心が身体をつぶす。心身の痛みに人は負ける、そんなに強くない。

ただ飛び降りることにだけ、集中してしまう。

自分の体がどうつぶれるてしまうのか、そんな思いは過ることもないのか、

心理の綾なす道筋は、怖ろしいものだ。


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