先日もお知らせしましたが、
10月22日(水)に、上関原発の埋立工事を妨害したとして、4人の一般市民が中国電力に訴えられた、
スラップ佐訴訟(恫喝訴訟)の公判が、山口地方裁判所であります。
http://blog.touminnokai.main.jp/?eid=8
下記の動画を見ると、何故、中電が、祝島島民やカヤック隊を訴えるのか、本当に訴えたいのは、祝島島民やカヤック隊の方ではないかと思うのですが……。
被告にされているカヤッカーの一人、岡田和樹さんが中電作業員によって負傷させられた時の動画
【「負傷者発生」 中国電力が埋め立て工事を強行 2009.11.7~8】
(4分半あたりに岡田さんが、船上でねじ伏せられている映像があります。)
もう一人の被告、祝島島民の清水敏保さんが作業員に抗議をされている時の動画
【上関原発 29年の歴史に刻む大強行 2011.2.21~】
(3分あたりに、清水さんが作業員に抗議をしている映像があります。)
この訴訟の公判はもう27回も開かれています。
その度に、広島や祝島(船で来るので1日がかりです)から、わざわざ山口市まで来なければいけません。
この度は、詩人のアーサー・ビナードさんが、この恫喝訴訟の傍聴団の団長として、多くの仲間と共に広島から貸切バスで来られます!!
傍聴席を私たち仲間で一杯にして、裁判所に、この裁判が注目されていることをアピールし、裁判官にプレッシャーを与えたいと言われています。
午前10時頃に山口地裁に集まり、10時半に傍聴席の抽選が行われます。
11時から公判が開かれ、この日は、上関原発を建てさせない祝島島民の会代表の清水敏保さんとカヤック隊の岡田和樹さんが、意見陳述をされます。
公判が終わった後、山口地裁の向側のビル林業会館で報告会があり、その場でビナードさんは少し話をされます。
また昼食後に山口県庁前広場で、抗議行動があります。
その時も、ビナードさんは、抗議スピーチをされます。
私たちもこの理不尽な訴訟に、抗議の意思を示しましょう!!
ご都合のつく方は、どうぞ、山口地裁に10時頃にお集まりください!!
2012年に、広島市中国電力本社前で、抗議に来られた祝島島民のみなさんを前に、ビナードさんがエールを送られた動画が下記です。
さすが、詩人だと思う内容ですね。
「原発反対はいのち肯定」アーサー・ビナードさん祝島の人たちへ 2012.6.27
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そして、この日の夕方、宇部市では、ある講演会が開かれます。
これは脱原発ではありませんが、聞いておくべき大切な講演会です。
長野県に、第二次大戦の戦没画学生の絵画を集めた、『無言館』という美術館があります。
http://www.mtlabs.co.jp/shinshu/museum/mugon.htm
その無言館の館長、窪島誠一郎さんの講演会が開かれます。
~~無言館からの 命・人生、戦争~~
戦没画学生の遺作が物語るもの
7月1日、安倍内閣は多くの国民の反対を押し切って、
集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行い、
「海外で戦争する国」づくりに一層の暴走をるづけています。
絵筆を銃剣に持ち替えて、戦場に消えた多くの若き
画学生たちの命、そして戦争について、無言館の館長、
窪島誠一郎氏が語ります。
日時:10月22日(水)18:30~20:30(18:00開場)
場所:宇部市シルバーふれあいセンター 2Fふれあいホール
料金:999円
問合せ:宇部緑橋教会TEL0836-21-8003
主催:憲法9条の会うべ
この講演会のチラシの裏側に、作詞家・小説家のなかにしれいさんが、今年7月に作られた詩が載っていました。
とても印象的な詩なので、ここに紹介したいと思います。
平和の申し子たちへ!
泣きながら抵抗を始めよう
なかにしれい
二〇一四年七月一日火曜日
集団的自衛権が閣議決定された
この日 日本の誇るべき
たった一つの宝物
平和憲法は粉砕された
つまり君たち若者もまた
圧殺されたのである
こんな憲法違反にたいして
最高裁はなんの文句も言わない
かくして君たちの日本は
その長い歴史の中の
どんな時代よりも禍々しい(まがまがしい)
暗黒の時代へともどっていく
そしてまたあの
醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
戦争が始まるだろう
ああ、若き友たちよ!
巨大な歯車がひとたびぐらっと
回りはじめたら最後
君もその中へ巻き込まれる
いやがおうでも巻き込まれる
しかし君に戦う理由などあるのか
国のため?大義のため?
そんなもののために
君は銃で人を狙えるのか
君は銃剣で人を刺せるのか
君は人々の上に爆弾を落とせるのか
若き友たちよ!
君は戦場に行ってはならない
なぜなら君は戦争にむいてないからだ
世界史上類例のない
六十九年も平和がつづいた
理想の国にうまれたんだもの
平和しか知らないんだ
平和の申し子なんだ
平和こそが君の故郷であり
生活であり存在理由なんだ
平和ぼけ?なんとで言わしておけ
戦争なんか真っ平ごめんだ
人殺しどころか喧嘩もしたくない
たとえ国家といえども
僕の人生にかまわないでくれ
僕は臆病なんだ
僕は弱虫なんだ
卑怯者?そうかもしれない
しかし僕は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?
弱くあることも
勇気のいることなんだぜ
そう言って胸をはれば
何か清々しい風が吹くじゃないか
怖れるものはなにもない
愛する平和の申し子たちよ
この世に生まれ出た時
君は命の歓喜の産声をあげた
君の命よりも大切なものはない
生き抜かなければならない
死んではならない
が 殺してもいけない
だからこそ!
もっともか弱きものとして
産声をあげる赤児のように
泣きながら抵抗を始めよう
泣きながら抵抗をつづけるのだ
泣くことを一生やめてはならない
平和のために!