M社で毎月購読している「月刊廃棄物」を眺めていると、ある記事に目に留まり。
月刊廃棄物6月号表紙
「新廃棄物のやさしい化学」(村田治)と題された連載企画に記されていた以下です(原文ママで一部、因みにこの記事は5月号から)。
イギリスが生んだ天才科学者ファラデーは、王立科学研究所で1860年のクリスマス公演でロウソクをテーマに科学の講義を行い、この名講義は出版された。それから155年を経過した現在の日本でも、何名かの人が翻訳した「ロウソクの科学」が発売されており、購入して読むことができる。
ロウソクは常温では固体であるが、温度が高くなると融けた液体が毛細管現象で灯心を伝って上昇し、高温部に到達すると熱分解して気体になり、これに着火すると明るい炎を出して燃える。
ノッポの小学生時代、教育熱心(と言っても強制ではない)な両親が買いそろえてくれた学習図鑑(あの時分は1家に1セットみたいな形で流行っていた)、その付録資料に「ロウソクの科学」ではありませんが、ロウソクの仕組みについて書かれた内容があり、それに興味を持ち、学校の実験の折に独自に検証、世の物理・化学現象を身近に体感したものでした。
ノッポが理系に進むきっかけとなったのは実はこの出来事が関係していると言っても過言では無く、ロウソクの現象が物理・化学を理解する入口に導いたとも言えます。
それから30数年、初めてまとまった著作があることを知り、買わずにはいられないと訳者が異なる2冊をともに購入しました。
興味を覚えるか分かりませんが、長女にも一つのきっかけになってくれればと与え、もう一冊は自分で読み、夏休みにでも甥っ子に与えようかと思っています。
まだ読まないうちから他人に読ませようとしていますが、きっと良い本でしょう(のはず)。
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