25年前の4月1日に現在の会社へ入社して丁度四半世紀となりました。
当時は金沢駅から歩ける距離?の薬師堂町にありましたが、2005年秋から現在の湊へ段階的に移転し、現在に至っています。
入社した年の秋に前代表が就任され、3年前に一線から退き、1年半前に鬼籍に入りましたが、ノッポの入社から今に至るまでは前代表が構想・企画されていた事業とほぼシンクロ?リンク?しており、様々な体験が思い出されます。
前代表が特にご執心だったのがバイオマスの熱分解と農業の窒素循環であり、大義名分や理想論として個人的には大筋で賛同できるのですが、ビジネスや事業化となると即効性や収益性に大変欠けるものであり、この四半世紀を振り返ると数値面、特に分かりやすい指標として売上高、従業員数、給与といった面で逆に伸びておらず、従業員の新陳代謝は進まず平均年齢がかなり高齢化していることからも窺い知ることができます。
理想と現実、それをまざまざと見せつけられた四半世紀だったかもしれません。
昨日と打って変わって黄砂が消えた?青空につられて会社正面から。
毎年定点観察?している会社敷地裏の大野川向かいの木谷公園の桜も満開を迎えています。
敷地内にある金沢マテリアル株式会社の社屋。
FRP製品製造会社で、経営見習いとして名のみ?取締役を2006年7月から2010年12月まで務めさせてもらいました。
元々、水処理装置用FRP塔を注文していた別の会社が廃業して新たに起業された会社で、社長はその別会社の技術製造担当で、当時はノッポが水処理担当だったこともあり20年以上の付き合いになります。
夕方、終業時の一コマ。
左は前代表がこよなく愛されていた?木村さん、右は釣りバカ日誌な松ちゃん。
木村さんは大学の電気学科卒業の電気技術者なので、電気技術の多くを学ばせてもらいました。
また、前代表が愛してたのは卓越した現場観察及び解析力で、物理や化学といった学問的なところを多く修めてきたわけでありませんが、それを補って余りある「現場力」には大いに助けてもらいました。
そして、釣りバカ日誌な松ちゃんはこのブログでも多く登場していますが、彼も専門的な学問を修めてきたわけでなく、50才を過ぎてから化学工学を独学というか野武士的に学ばれ、逆算の方程式と呼ばれる段取り(帰社時間や週末のピンポンダッシュから逆算して不確定要素満載な実験をピンポイント制御で終了させる技術)と相まって巧みな現場力を発揮されています。
また、ご両人とはあちこちの現場も回り、特に松ちゃんとは1,2週間の長期出張も多く経験、ベトナムへも2度ばかり行ってきました。
ご両人ともに65才を回り未だ意気軒高であり、技術者の鑑と言えますね。
そして、会社の技術アドバイザーとして来社されていた3人の先生と知己を得たことも大きな財産です。
福井県の内田先生、某製薬大手企業から活性炭製造の関連会社社長として出向され、定年退職後に福井へ戻り2003年10月頃から会社へ来られていました。
ノッポの化学工学理論やアプローチ方法についてはその先生からほとんど学んだといっても過言ではなく、当時熱分解事業を本格展開したい事業方針と相まって先生の体験談を多く聞かせてもらい、参考にさせてもらいました。
2017年1月に鬼籍に入ったと会社から聞かされ、一度お参りに行かねば思いながら実現できず・・・。
横浜のM先生、某水処理大手企業を定年退職され、コンサル事務所を立上げられ、前代表との縁があり2014年から来社されていました。
会社のメタン発酵事業立上げが主目的でしたが、各種環境技術の基礎知識や大手企業でもまれてきた社会人マナーなどこれまでとは毛色の違う分野を多く学ばせてもらいました。
また、先生は多趣味で地域や食にも造詣が深く、そういった面での会話も大変楽しませてもらいました。
後にメタン発酵のコンサル会社を起業され、それが会社の新経営陣の癇に障り、前代表の退職とともに袂を分かつことになりました。
そして、現在付き合いさせもらっている千葉のM先生、2007年から開始された長野県信濃町のバイオエタノールプロジェクトに先生は東京大学の研究メンバーとして参画されており、縁あって会社の装置を納入したことから付き合いが始まりました。
その後の足掛け5年に亘るベトナムプロジェクトでは松ちゃんと知己を深めたようで、松ちゃんの化学工学知識のあらゆる部分はM先生の教えによるものです(本人弁)。
その後、大学の任用期間が終了後にコンサル事務所を開業され、2016年から会社の技術アドバイザーに就任され、現在進行形の炭ガス化と燃料電池プロジェクトの総合アドバイザーとしてご活躍していただいています。
他のスタッフ方々は農業施設・機械関係の上位メーカー担当者との付き合いが多いですが、業務担当柄のせいか大学や各研究機関との付き合いが多く、様々な先生や研究者、技術者の方と交流してきました。
先に記した方々含めた出会いが現在のノッポの知識の血肉となっており、これからの出会いもきっとそうなるであろうとの一期一会の意識で大切にしていきたいですね。
帰宅後、住民票が必要のため市民センターへ行こうとするも時間外で不可。
調べると、マイナンバーカードがあればコンビニでも発行可能とのこと、挑戦してきました。
しっかり発行できて、マイナンバーカードを初利用して便利な世の中を初体験、今後はコンビニを利用した諸サービスが拡大してくのですかね。