いばせんせいのブログ

愛車光岡ビュートのこと、趣味のドライブや博物館めぐりのこと、ネクタイのこと、などを書いていきます。

兵庫県猪名川町を“無料で”日帰り観光(その1)多田銀銅山跡 悠久の館

2010年07月31日 21時08分39秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
兵庫県猪名川町を散策してきました。

今回訪問をしたのは、「多田銀銅山跡」「悠久の館」「ふるさと館」「静思館」「屏風岩」「東光寺」です。
なんと全て入館・入場・拝観無料! おまけに駐車場も無料!

すごいぞ!猪名川町!

今回もたくさん訪れたので、数回に分けてブログを書いていきます。

まずは、「多田銀銅山跡」と「悠久の館」です。
(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大します)
多田銀銅山 悠久の館の写真
↑多田銀銅山跡の入り口にある「悠久の館」です。このあたりは、住所自体が「猪名川町銀山」というそうです。

「多田銀銅山跡」を散策するなら、まずは「悠久の館」で多田銀銅山についてお勉強をしてから行くといいです。

多田銀銅山の歴史や、鉱石、昔の絵図や古文書、昔の採掘道具や湧き水を汲み上げるための竹製のポンプ、丸太に切り込みを入れたはしご、さざえの貝殻の灯明皿、「ふいご」や「るつぼ」など精錬の道具、高札場に掲げられていたお触書、代官所跡遺跡の発掘調査の写真、代官所の復元模型などが展示してありました。

昔の鉱夫の人は、裕福な生活が出来たそうですが、今のようにマスクなどなく、粉塵を吸いこむので、肺病になりやすく、平均年齢が30歳くらいだったのですって。

多田銀銅山は、奈良時代の東大寺大仏の建立の際、ここで採掘した銅が使われたといわれているほど、歴史があるところだそうです。

悠久の館は、月曜日が休館で、入場無料。無料駐車場あり。
猪名川町の「悠久の館」のページへリンク

悠久の館のテラスから代官所跡を望む写真
↑代官所跡の遺構

多田銀銅山代官所跡遺構の写真
「悠久の館」のすぐ横には銀山川が流れており、その対岸が江戸時代の代官所跡の遺構です。
石垣がまだ残っていました。昔はここに橋がかかっていたそうです。

銀山橋の写真
「悠久の館」からすぐのところにある、銀山川にかかる銀山橋。この橋のたもとに高札場跡があります。

高札場跡の写真
↑お触書をを掲げていた高札場跡です。

お地蔵さまが祀られていました。

多田銀銅山代官所門の写真
銀山橋から少し歩くと、元は代官所の門であったものを移築したと伝えられている門があります。
代官所にあった時は、馬に乗ったままでも通れるほど高い門であったのを、移築の際に足もとを切ったのでこの高さになったそうです。

甘露寺入口の写真
代官所の門のすぐ手前に「甘露寺」というお寺がありました。

6世紀の開基と伝えられているそうですが、今は墓地と木造トタン張りの庫裡があるだけでした。

ここからがいよいよ銀銅山の昔の坑道跡へ進んでいくのですが、写真が多いので、続きは次回のブログで。

兵庫県豊岡市日高町を観光 植村直己冒険館 但馬国府・国分寺館

2010年07月29日 07時46分15秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
兵庫県豊岡市日高町を日帰り観光してきました。

まず植村直己冒険館です。

冒険家の植村直己さんは、この日高町で生まれ、18歳までここで育ったそうです。

(※このブログ中の写真は全てクリックをすると拡大します)
植村直己冒険館の写真
植村直己冒険館は、植村直己記念スポーツ公園の中にあり、“周りの景観に溶け込むように”なのか、館の上に土が盛ってあり、芝生広場になっています。

植村直己冒険館の写真
地下に潜っていくような真っすぐな長い通路は、クレバス(氷河の深い割れ目)をイメージしてあるのだそうです。
植村直己冒険館の写真
冒険に使った数多くの装備品や冒険の様子、また記録映像なども展示されています。

旅先からの絵ハガキやエベレストの山頂石、世界で集めた民芸品の展示のほか、高さ3mのクライミングウォールもありました。

冒険の時の荷物の重さには驚きます。
植村直己冒険館の写真
冒険の写真が並んでいる屋上の壁は、夜間ライトアップされるそうです。
植村直己冒険館の写真
中庭や屋根つきのテラスもあって日高の山々の風景が楽しめます。

毎週水曜日が休館。植村直己記念スポーツ公園の無料駐車場を利用。
入館料:大人500円。
JAFの会員証提示で、入館料の割引特典があります。

↓詳しくはコチラ
植村直己冒険館の公式サイト

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次も豊岡市日高町にある「但馬国府・国分寺館」です。

日高町には聖武天皇が各地に建てさせた但馬国分寺や、但馬国府跡「祢布ヶ森遺跡」があり、この博物館はその祢布ヶ森遺跡の隣にあります。
但馬国府・国分寺館の写真
ここでは但馬国分寺や但馬国府について、パネルや復元模型、映像で詳しく展示説明してくれています。

但馬国分寺跡や祢布ヶ森遺跡から出土した木簡や皿、その他豊岡市内の遺跡から発掘された土器や石器なども展示されています。
また、遺跡の出土品を実際に手にとって触れるコーナーもありました。

但馬国分寺跡から出土した井戸の周りの木組みも復元展示されていました。

年に数回、企画展や特別展も開催されているそうです。

毎週水曜日が休館。無料駐車場あり。
入館料:大人500円。

↓詳しくはコチラ
但馬国府・国分寺館の公式サイト

丹波篠山観光その7 河原町妻入商家群 丹波古陶館・能楽資料館

2010年07月28日 07時54分17秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
丹波篠山観光その7。

次は河原町妻入商家群と、その通りの中にある丹波古陶館・能楽資料館です。


篠山城外濠の西側には武家屋敷の通りがありましたが、外濠の南東側には、商家を集めた通りがあり、武家屋敷群と、この商家群の残っている地域は、国の伝統的建造物群保存地区になっているそうです。


江戸時代後期から昭和戦前期の商家が残っていて、切り妻造りの瓦屋根の家屋や土蔵がほとんどで、妻側に出入口があるので、「妻入り」というそうです。

京都の町屋のように、間口が狭く、奥に長~~い家です。

通りにはお土産屋さんもたくさんありました。

その河原町妻入商家群の通りに中に「丹波古陶館」と「能楽資料館」があります。

丹波焼きは、平安時代後期に丹波国の小野原荘というところに窯が造られたのが始まりだとか。

「丹波古陶館」は、土蔵風の建物の中が展示室になっていて、中庭を囲むように「コ」字型に建っています。

古陶館の収蔵品のうち、312点が兵庫県の指定文化財だそうです。

古陶館の中にはミュージアムショップもあって、もちろん丹波焼も購入できます。


古陶館の2軒東隣に「能楽資料館」があります。

春日神社の能舞台(前のブログを参照)は、雨戸が閉めてあって普段は中を見ることが出来ませんが、ここには、その能舞台の一部が復元されています。

能面や楽器、衣装はもちろんのこと、春日神社能舞台の床下に埋めてある大甕の写真も展示してありました。


能楽資料館の奥には庭園もあり、縁側に座って庭を眺めることもできます。

毎週月曜日が休館。
古陶館の前に1台だけ車が停められるようです。「河原町」交差点の南東に無料駐車場があります。
入館料は「丹波古陶館」と「能楽資料館」の共通券になっていて、大人700円ですが、大正ロマン館前の観光案内所で100円割引券がもらえます。

また、↓丹波古陶館のサイトには、100円割引クーポン券を印刷出来るページがあります。

↓詳しくはこちら
丹波古陶館の公式サイト

能楽資料館の公式サイト

丹波篠山観光のブログはとりあえずここまで。

丹波篠山観光その6 篠山市立歴史美術館

2010年07月27日 08時44分29秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
丹波篠山観光その6.

次は篠山市立歴史美術館です。

ここは明治24年(1891)に建てられ、昭和56年まで篠山地方裁判所として使われていた建物だそうです。

現存している木造の裁判所としては最古の建物で、重要建造物として永久保存するため内部を歴史美術館として改装したものだそうです。
建物は(国指定ではありませんが)篠山市の指定文化財になっているそうです。

控室や事務室だったところは展示室に改装されていますが、旧法廷はそのまま残してあり、入って椅子に腰掛けることもできます。

展示室は写真撮影禁止ですが、旧法廷とロビーは撮影が許可されていました。

訪問をした日は、常設展の他に、「陶芸家佐藤巧展」が開催されていました。


展示室では、篠山藩に伝わる武具甲冑や絵図、美術工芸品、そして、篠山藩の藩窯で焼かれた古陶器(「王地山焼」というそうです)から、古墳から出土した銅鏡や土器・石器なども展示されていました。

世界地図の描かれた屏風や、東海道・中山道の街を描いた屏風図などもありました。


毎週月曜日が休館。
駐車場は無し。すぐ前(横断歩道を渡った向かい側)に篠山市の有料駐車場があります。
入館料、大人300円。四館共通券(大人600円)で入場が出来る施設のひとつです。

↓詳しくはこちら
篠山市の、篠山市立歴史美術館のページ

篠山城下の美術館史料館を紹介したページ。四館共通券のことも載っています

丹波篠山観光その5 春日神社

2010年07月26日 17時50分03秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
丹波篠山観光その5.

次は春日神社です。
平安時代に奈良の春日大社のご神体を分霊して、元々は篠山城の場所にお祀りしてあったのを築城の際、現在の場所(お城の北東)に移したのだそうです。

東の参道の石の鳥居。


南の参道の朱塗りの鳥居。

毎年10月に催される秋祭では京都祇園祭の山鉾を模してつくられている鉾山が町中を巡行するそうです。

南の参道にある「随身門」
向かって右側に左大臣藤原時平の像が、左側には右大臣藤原道真の像がありました。


春日神社本殿

近くには酒蔵もあるので、樽酒も奉納されていました。


春日神社境内
境内には、本殿のほか天満宮や愛宕社など八つの末社もお祀りされています。


社務所前には「私立篠山中年学舎開学の地」の記念碑が建っていました。


境内にある「能舞台」
篠山藩主青山忠良が文久元年(1861)にこの神社に奉納をしたものだそうで、国の重要文化財に指定されています。
毎年元旦と春の年2回、能が奉納されるそうです。
床下には、床板を踏む音を反響させるために大甕を伏せておいてあるそうです。


昭和27年に建てられた境内の絵馬殿には、それまで神楽所の奥に納められていた江戸時代初期の絵馬がたくさん飾られています。


正面真ん中の「黒神馬」図は狩野尚信の筆だとか。その右の絵図も江戸時代に太平記の一説を描いた図だそうで、篠山市指定文化財だそうです。

↓詳しくはこちら
篠山市の、春日神社を紹介したページ

丹波篠山観光(その4) 大正ロマン館 篠山藩地方役所門 丹波杜氏酒造記念館

2010年07月23日 13時43分37秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
丹波篠山観光その4。

次は大正ロマン館です。
篠山城外濠の北側に歩いてすぐのところにあります。

大正時代に建てられた旧篠山町役場を保存利用してあるそうで、中には、喫茶・レストラン「ろまん亭」と、お土産品の販売コーナー、「篠山町役場」の看板や昔の電話機・蓄音機・人力車・オルガンなども展示してある無料休憩コーナー、そして中庭・オープンテラスなどもあります。

昔は観光案内所も入っていましたが、今は観光案内所は横断歩道を渡った向かい側の建物に移りました。

もしJAFの会員なら、会員証提示でレストラン・お土産品が5%割引で利用できます。
この辺りは黒豆が名産品なので、黒豆関係のお土産品がとてもたくさん置いてありました。

レストランでは、黒豆ソフトクリームやコーヒーのテイクアウトも出来、テイクアウトして無料休憩コーナーや中庭で食べる、というのもオススメ。


「デカボー」という名前のキャラクター。入口の横にあります。
口に当てている手のところにセンサーが付いていて、触ると民謡「デカンショ節」が流れます。
毎年夏に「デカンショ祭り」という盆踊りが、篠山城周辺であるそうです。

↓詳しくはこちら
大正ロマン館のサイト

年末年始以外は無休で、営業時間は9:00~17:00まで。
(もちろん入場は無料です)
駐車場は無し。近くの有料駐車場を利用。

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「篠山藩地方役所門」
大正ロマン館の南西にある駐車場の一角に保存されてあります。説明の看板とかがなかったので、詳しい由来は分かりませんでしたが...。
それとも看板を見落としたのかな。


「高城屋敷門」
この門は、室町時代から戦国時代まで、篠山城の東南にある高城山にあった八上城跡内に、茅葺き屋根の姿であったものを、後年篠山城下の武家屋敷門として移築したものだそうです。これも、篠山藩地方役所門のある駐車場の一角に保存されており、青山歴史村のすぐ隣にあります。
八上城に関わる唯一の残存建物で篠山市指定文化財です。
でも新しく瓦屋根に葺き替えられているので、見落としてしまいそうですが...。

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篠山城の東馬出しの東側にある「丹波杜氏酒造記念館」です。

兵庫県は灘の酒が有名ですが、丹波地方の人たちが冬の農閑期に灘地方へ酒造りのため出稼ぎに行き、丹波杜氏と呼ばれたそうです。

その酒造りの行程と、昔の酒造りの道具のほか、ビデオ映像での解説なども展示されています。

人より大きな桶や道具、機械が無い時代の道具の工夫などには驚かされます。

無人記念館(シルバー人材センターが同館内にあり、事務所は有人なのですが...)なので自由見学です。
建物を入った左手に記念館の入り口がありますが、その横の樽の中へ、協力金として100円を入れて入場します。

訪問したのは休日で、他の展示館には観光客もたくさん来ていたのに、この記念館だけは閑散としていました。
最寄りのバス停には、「酒造記念館」と書いた旗がたくさん立てられていたのに、人気が無いのでしょうか。

駐車場があるようでしたが、シルバー人材センターの駐車場のようで、記念館見学者も停めていいのかどうかは不明。
年末年始以外は無休。
開館時間9:00~17:00

↓公式サイトかどうかは分かりませんが、このようなサイトを見つけました。
丹波杜氏酒造記念館のページ

丹波篠山観光(その3) 武家屋敷安間家史料館

2010年07月22日 17時32分38秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
丹波篠山観光その3。

次は「武家屋敷安間家史料館」です。

篠山城外濠の西側に「お徒士町(おかちまち)通り」という通りがあり、今でも十数件のお徒士衆(藩主の警衛にあたる役職)の家屋が残っています。

ほとんどは、今でも住まわれているので、非公開ですが、この旧安間家住宅は、篠山市に寄贈され、一般に公開されています。

お徒士町通りは、アスファルトも土色で、電柱・電線も無いし、茅葺き入母屋造りの家が何軒も並んでいて他の通りと雰囲気が違いました。

ただ、今も住まわれている家は、茅葺き屋根の材料が少ないのか、痛まないように屋根を金属板で覆っているところが多かったです。

天保8年(1838)頃建てられたとかで、篠山市の指定文化財となっていますが、部屋に上がって、古文書や当時の家具・食器、武具などを見学することができます。
土間には土のかまども残っています。

また、庭にある土蔵でも丹波焼の古陶器が展示してあります。

庭に、水琴窟があり、きれいな音を聞く事が出来ます。


安間家の庭は元々畑だったそうですが、竹や松、石などで枯山水のような造園がしてありました。

訪問をしたのは7月21日でしたが、あじさいがまだきれいに咲いていました。


安間家史料館のあるお徒士町通りのひとつ東側(お城寄り)の通りには、同じく武家屋敷跡の、小林家長屋門があります。

文化年間(1805年)頃に篠山藩主のお殿様が、住んでいた人のために改築をしてあげたとかで、お城の外濠の西南に面したところにあり、白壁に武者窓、南側に曲り屋を付けた住宅兼用の長屋門形式の建物だそうです。

ここは、今でも住まわれているので非公開です。


↓詳しくはこちら
篠山市の安間家史料館のサイト

月曜日が休館で、開館時間は午前9時から午後4時30分まで。

安間家史料館には無料駐車場がありますが、1台か2台しか停められません。

丹波篠山を観光(その2) 青山歴史村

2010年07月21日 13時44分34秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
篠山観光その2。

次に訪れたのは、篠山城の外濠のすぐ北側にある「青山歴史村」です。

ここは、明治の廃藩で篠山藩主青山家が東京へ移ったあと、青山家の篠山別邸だったところで、藩政史料などを管理していたのを、青山家から篠山市に寄付され、史料館として公開をしているのだそうです。

江戸時代からこの姿だったのではなく、明治~昭和初期にあちこちから建物を移築してきて、この姿になったとか。
入口の門は、「旧澤井家長屋門」と説明書きがありました。


建物内に入って、まず目に入るのが、大きな石棺のようなもの。「金櫃」というそうで、当時はこれが、金庫の代わりだったそうです。

そして、その奥にあるのが、青山家の篠山別邸だった「桂園舎」と呼ばれる建物です。
元々は武家屋敷ではなく、近所の庄屋の家を移築したものだとか。

村内には、青山家の家紋「無文銭」を模した造園や、家紋入瓦、明治の廃城令のときの「篠山城惜別の碑」、篠山が生んだ数学者「万尾時春(1683~1755)の碑」などがありました。

土蔵のひとつが展示館になっていて、藩校で使用した教科書を印刷するための版木や、それで刷った教科書、古図、鎧兜、絵巻物などが展示してあります。

版木や藩政史料が多く残っているのは、全国的にも珍しいそうです。

「桂園舎」の建物は部屋に上がることが出来、古陶器や掛け軸、書画なども展示してあります。

桂園舎の周りには、「桂園舎庭園」があって、色々な花が咲いていました。

桂園舎の縁側に座って、庭を眺めていると気持ちがよかったです。

↓詳しくはこちら
篠山市の青山歴史村のサイト

丹波篠山を日帰り散策(その1) 篠山城跡

2010年07月20日 23時11分55秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
舞鶴若狭自動車道が無料になったこともあり、兵庫県篠山市を日帰りで観光してきました。

今回もたくさんの施設を回ったので、何回かに分けて書きたいと思います。

まず最初は、篠山城跡です。

1609年に徳川家康の命で築城され、当初から天守閣は建造されなかったそうです。


立派な石垣と濠は残っており、二の丸跡には、2000年に再建された大書院と展示館があり、見学が出来ます。

展示室では、模型やパネル、年表、資料(出土品や巻物・古図など)、ビデオ映像などで、篠山城について解説をしてありました。

大書院では、縁側から各部屋を見学できるようになっています。

お殿様の座る上段の間が一番立派で(本物か複製なのかは分かりませんでしたが)襖絵や屏風、衝立が飾ってありました。

ちなみに他の部屋の襖は全て白無地でした。他の部屋には、篠山藩の出来事がパネル展示してあったり、大書院の大きな模型が展示してあったり、一部屋だけは中に入ることが出来るようになっていました。

大書院の隣には二の丸御殿があったそうで、地面に石や芝生で区分けして“ここにはどんな部屋があったのか”を平面で復元してあります。

篠山城の天守閣は、徳川幕府の指示で建築が中止になったそうです。

でも、天守台の石垣は残っています。ここには天守閣の代わりに隅櫓が建っていたそうです。
中止の理由は“城郭が堅固だから”、だとか...。(二重の濠と高い石垣で、“難攻不落の城だから作らなくてよい”ということなのでしょうか。)

天守台からは山々に囲まれた篠山の景色が一望できます。

今は、本丸跡(天守台の隣)には、篠山城主青山家・十代青山忠俊公と、十八代青山忠裕公を御祀りしてあるという青山神社がありました。

十代藩主青山忠俊公は、三代将軍徳川家光の幼時の教育係で、その育て方の功績をたたえ、十八代藩主青山忠裕公は、篠山藩校の学舎を増やし、教育に力を入れた、という功績でそれぞれお祀りされていて、そのことからこの神社は学問・教育の神様として信仰されているそうです。

大書院の隣、外濠と内濠に囲まれた三の丸には、小学校がありました。

外濠と内濠に囲まれているので、細長~い敷地の小学校です。

明治新政府によって廃城令が出され、一時は篠山城大書院も取り壊しの危機にあったそうですが、保存を願う人々の努力によって、この大書院だけが残され、その後は、小学校や女学校また公会堂として利用されていたのだそうです。でも、昭和初期に火災で焼失をし、平成になって再建された、ということです。

篠山城は、外濠の更に外側に「馬出」という施設が残っていて、東馬出跡は公園として整備されていました。

「馬出」とは、城への出入り口で、凹字型の複雑な形状にすることで、入り難くすることと、戦の時にはここに兵や馬を待機させ、一気に攻め出していく、という目的の施設のようです。

篠山城には3か所の馬出(出入り口)があって、そのうち2か所に、その馬出の遺構が残っている全国でも珍しいお城なのだそうです。

東馬出跡の濠沿いには、きれいな花がい~っぱい咲いていました。

篠山城には、城内だけでなく、外濠沿いにも桜の木がいっぱい植わっていて、春は桜の名所のようです。

↓詳しくはコチラ
篠山市の公式サイト

篠山城周辺は、有料の駐車場がたくさんありますが、外濠北側の丹波交響ホール・観光案内所・大正ロマン館付近の駐車場よりも、城内三の丸駐車場の方が、駐車料金が安いです。
交響ホール・観光案内所付近は、普通車1日400円ですが、三の丸駐車場は普通車1日200円でした。

ゆっくり時間があるのなら、武家屋敷や歴史美術館にも入館できる四館共通券がお得です。それぞれの施設で、別々に入館料を支払った時の合計額の半額の値段です。

↓四館共通券についてはコチラ
篠山市観光四館共通券についてのサイト

篠山城の観光日記はひとまずここまで。

他にもいっぱい施設を訪れたので、続きは次回。

兵庫県播磨町大中遺跡と考古博物館

2010年06月22日 19時09分59秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
兵庫県播磨町にある大中遺跡と播磨町郷土資料館、兵庫県立考古博物館に行ってきました。


大中遺跡は、弥生時代の集落跡で、遺跡公園として整備され、竪穴式住居も、たくさん復元されていました。
また、遺跡公園内には、桜など色々な植物も植えられており、芝生やベンチも整備されているので、遠足にはもってこいの場所ですね。

その公園内に昭和60年開館の「播磨町郷土資料館(入館無料)」と、すぐ隣に平成19年開館の「兵庫県立考古博物館(入館料200円(大人)」が建っています。

播磨町郷土資料館では、大中遺跡の出土品や、昔、この辺りを走っていた別府鉄道の機関車(屋外展示)なども展示されており、面白いのは大学の先生が研究をされた弥生時代の言葉が紹介されているコーナーなどもありました。

兵庫県立考古博物館の方は、建物も高く広く、大中遺跡に特化せず、先土器時代から近代まで兵庫県全体の考古資料が展示紹介されています。

また、館内にはカフェやミュージアムショップ、本などの閲覧が出来る情報プラザ(図書・資料室)、そして、屋上が展望台になっていて、大中遺跡公園と播磨町が一望できるようになっています。

屋上展望台から展望したら、五重塔が見えたので行ってみると、「圓満寺」というお寺があったので、入ってみました。境内は無料で入れます。
でも、門、本堂、五重塔とも鉄筋コンクリート建てで近代的なお寺でした。


播磨町郷土資料館、兵庫県立考古博物館とも月曜休館。有料(200円)の駐車場有り。

↓詳しくはコチラ
播磨町郷土資料館のサイト

兵庫県立考古博物館のサイト

播州山崎花菖蒲園に行って来ました

2010年06月16日 21時06分40秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
梅雨晴れの一日、兵庫県宍粟市山崎町の播州山崎花菖蒲園に行って来ました。
中国自動車道山崎インターチェンジから北へすぐ、5~10分くらいのところです。


約60,000㎡の敷地内に、1,000種・100万本もの花菖蒲が植えられているそうです。

紫色の花を想像して行ったら、色も、白、黄、ピンク、薄紫、赤紫、青紫などさまざま。また花の大きさや咲き方もさまざまで、こんなに種類があるとは知りませんでした。

江戸時代に品種改良が盛んだったそうで、「江戸錦」「清少納言」「金鶏」「宇宙」「美吉野」「花吹雪」「雪国」など名前もいろいろ。
改良が盛んだったところの地名をとって、江戸系、伊勢系、肥後系と分類されるそうです。
この園は、品種保存の役割も担っているのだとか。

また、園内の観賞コース沿いには、3,000本もの色々な種類のあじさいも植栽されていて、ちょうど咲き始めでそちらもとてもきれいでした。

園内には食堂もあり、昼食をとることもできます。
また、売店では、お土産のほか、苗、切り花、鉢植えなども売られています。
駐車場は無料です。
今年は6月30日まで開園とのこと。

詳しくはコチラ↓
播州山崎花菖蒲園のサイト

渋滞を避け、近場の安価観光3

2010年05月05日 18時28分55秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
近場で穴場の博物館めぐり第3段(今回は無料ではありません)。

今回は、阪神電車の沿線にある、近場の博物館めぐりです。

今回訪問したのは、阪神電車「香櫨園」駅です。

まずは、駅の北側すぐ(徒歩1~2分)のところにある「辰馬考古資料館」です。

銘酒「白鷹」の醸造元辰馬家の三代目辰馬悦蔵氏が収集した銅鐸などの考古資料と、辰馬悦蔵氏と親交のあった富岡鉄斎の作品が展示してあります。

訪問した日は「富岡鉄斎展」が開催されていました。作品だけでなく、辰馬悦蔵と交わした手紙や、一緒に写っている写真なども展示してありました。
入館料大人200円、駐車場は無し。
一年中開館しているのではなくて、春・夏・秋の年3回・年間150日程度しか開館していません。
常設展示はなく、毎回展示品が変わるようです。

この辺りには夙川という川が流れており、その両岸が整備されて夙川公園となっています。
桜並木も続いていて、春はきれいだろうな、と思いました。

ゴールデンウィーク(こどもの日)ということもあって、川面にこいのぼりが掲げられていました。





辰馬考古資料館から夙川公園内を南に200~300mくらい歩くと、西宮市立郷土資料館があります。

古代の石器・土器から江戸時代の宿場町の様子、近代の古民具・農具まで年代順に西宮市の文化財が展示・紹介されています。

また、その隣には西宮市平和史料館も併設されており、太平洋戦争時の空襲や暮らしの様子が写真や展示資料で紹介されています。

どちらも入館無料。ただこちらも駐車場はありません。

西宮市立郷土資料館から更に夙川公園を南に700mくらい進むと、夙川の河口「香櫨園浜」に出ます。

この日は夏日まで気温が上がっていたので、川や海の浅瀬に入っている親子連れも大勢。

ここにもう一つのお目当て「菊池貝類館」という個人で収集した珍しい貝殻ばかり展示してある私設の博物館があったので、訪問をしてみたのですが、なんと「当分の間休館します」の張り紙が...。
建物も無人なのか荒れ果て、かなり前から閉館している様子。
せっかくホームページを調べて来たのに...。閉館しているならホームページにもそのように書いておいてほしかったです...。

仕方が無いので、次は車で、この近くにある「西宮市貝類館」へ行ってみようっと!

昔の酒蔵資料館へ行ってきました

2010年02月13日 21時01分51秒 | 旅・ドライブ(兵庫県)
関西で日本酒といえば、京都伏見、神戸灘が有名ですが、今回訪問したのは兵庫県西宮市と伊丹市の昔の酒蔵資料館です。
西宮は清酒白鹿の昔の酒蔵ミュージアム、伊丹は清酒白雪の酒蔵資料館です。

この辺りの酒蔵は、江戸時代、中には安土桃山時代以前から続く造り酒屋がほとんどで、そういうところでは、江戸時代から明治にかけて使っていた酒蔵に、昔の酒造りの道具を展示して資料館を開いているところがたくさんあって、神戸ではそんな昔の酒蔵を巡る定期観光バスのコースがあるほど。
中には無料の利き酒や試飲コーナーがあるところも。

西宮の清酒黒松白鹿の白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)は、昔の酒蔵の向かいに博物館が併設されていて、季節ごとに工芸品や美術品の色々な展示もしていて有料なのですが、白鹿のお酒の小瓶がお土産でもらえます。

とはいえ、実はお酒はお付き合い程度しか飲めないのですが・・・。
“それじゃ酒蔵なんて行かなくてもいいじゃん”ってなもんですが、昔、兵庫県たつの市にある「うすくち醤油資料館」というところへ見学に行き、昔の醤油作りに使われていた巨大な釜や樽、搾るための装置を見て、その大きさと昔の人の知恵に驚き、感動をし、同じような道具などが展示してある酒造りの資料館にも行ってみたいとずっと思っていたのです。
でも、どの酒蔵も阪神淡路大震災で倒壊をしてしまって、耐震補強や耐震構造を施して昔の建物の姿に復元され、再び一般公開をしてくれています。
そして、どの酒蔵でもミュージアムショップが併設されていて、お酒はもちろん酒粕やお酒を使った加工品も売られています。
上にも書いたとおり家では晩酌などしないので(実は奈良漬もちょっと苦手。もちろん奈良漬も売ってます)、お酒は買わず、酒饅頭や、酒粕を使った炭酸せんべい、粕汁うどんなるものを買ってきました。
“酒蔵ケーキ”も売っていたのですが、“アルコール度が高いのでお酒に弱い方はご注意ください”と書いてあったので、買いませんでした。
昔の酒造りの道具はどの酒蔵でも同じですが、なんだか一箇所行くと他の酒蔵も行きたくなりました。
人が何人も中に入れるくらいの釜や樽の大きさには驚きますよ!