いばせんせいのブログ

愛車光岡ビュートのこと、趣味のドライブや博物館めぐりのこと、ネクタイのこと、などを書いていきます。

奈良 春日大社 国宝の本殿特別拝観と万葉植物園の藤

2015年05月06日 21時18分22秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
2年前に三重県伊勢神宮の式年遷宮がありましたが、奈良の春日大社も今年から来年にかけて20年に一度の式年造替が行われるそうです。
遷宮と違って同じ場所で本殿を作り替えるそうです。

そのために、移殿というところに本殿にお祀りされていた神様をお移しし、神様のいなくなった国宝の本殿を特別拝観出来るというので見に行ってきました。
(このブログの写真は、サムネイルをクリックすると別ウィンドウが開き拡大します)

春日大社の写真春日大社の写真
弐の鳥居とご本殿特別拝観の看板。

春日大社の写真
重要文化財の、春日大社の南門。

春日大社の写真
回廊の内側は写真撮影禁止ということだったので、回廊の外側の写真。

春日大社の写真
そして、今回の特別拝観では、本殿の後ろにある、普段は禁足地の、『御蓋山浮雲峰遙拝所』というところにも参拝出来て、その近くでは天然の藤の木が咲いていました。(ちなみにこれも回廊の外です)

春日大社の写真
重要文化財の清浄門。これも回廊の外から撮っています。

春日大社の写真
境内には『砂ずりの藤』という樹齢700年とも言われている藤が咲いていました。ただ、満開は過ぎていて散り始めていました。
藤の房が1メートルにもなり、“地面の砂にすれそうだ”というのが由来とのこと。(これも門の外から撮りました)

春日大社の写真
奈良公園と言ったら鹿。

春日大社の写真
春日大社神苑の萬葉植物園。万葉集で詠まれた花木を植えてあります。ツツジ、菖蒲、藤などが見ごろでした。

春日大社の写真春日大社の写真
満開のツツジと、浮き舞台、真ん中の石碑は『遥拝石』というそうです。後ろの巨木は『臥龍のイチイガシ』と呼ばれる木なのだそうですが、正面から見たら巨木に見えませんが、横から見ると巨木でした。

春日大社の写真春日大社の写真
春日大社の写真
満開の藤。

春日大社の写真
珍しい八重咲きの藤。

春日大社の写真
藤と菖蒲。

春日大社の写真
巨木をつたって高くまで伸びた天然の藤も。

ゴールデンウィークでものすごく混んでいましたが、きれいな花と、普段見ることが出来ないところも見られてとても満足しました。

5月31日まで、ご本殿の特別拝観をしているそうです。
春日大社の公式サイトへリンク(別ウィンドウでリンクします)

奈良県奈良市、東大寺ミュージアムへ行って来ました

2012年06月07日 23時57分05秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
奈良県立美術館で6月24日まで開催中の「藤城清治 影絵展」と、東大寺へ行って来ました。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
奈良県立美術館の写真
奈良県立美術館「藤城清治 影絵展」の正面入り口の写真。

休日は、入場制限がかかって行列が出来るほどの人気と聞いていたので、仕事が空いた平日に行きました。

館内を暗くして、影絵作品の裏から光を当てて展示してありました。

また、鏡や水面を使って影絵を映し、小さい作品なのに広く大きく見せる工夫がされた作品、影絵の人形劇の人形、モーターで動く影絵なども展示してあり、とても面白かったです。

詳しくはコチラ
奈良県立美術館の公式ページへリンク(別ウィンドウが開きます)

次は、平成23年に出来たばっかりの「東大寺ミュージアム」に行きました。

東大寺ミュージアムの写真
南大門のすぐ隣にある東大寺ミュージアムです。

今、修理中の東大寺法華堂のご本尊で、国宝の不空羂索観音像や月光菩薩・日光菩薩が、現在はここで拝観出来ます。

法華堂では遠いのでよく見えなかった、ご本尊の頭の上の宝冠や、合掌されている手の間に入っていた水晶玉、天井から吊るされた天蓋などが、展示ケースに入って間近で見学出来たり、国宝や重要文化財の仏像や宝物もたくさん見学出来ます。

映像を見ることが出来るコーナーや、喫茶室、ミュージアムショップもあります。

詳しくはコチラ
東大寺ミュージアムの公式ページへリンク(別ウィンドウが開きます)

大仏殿拝観との共通券もあります。

東大寺大仏殿の写真
共通券を買って、東大寺大仏殿にも行きました。

と~っても久しぶりに行きましたが、やっぱりその大きさには圧倒されました。

平日だったので、修学旅行の小学生や中学生でいっぱい。

東大寺大仏殿の写真
普通、お寺の本堂内は撮影禁止ですが、ここは撮影OKでした。

大仏さまは有名ですが、江戸時代に作られた大仏さまの両脇の脇侍(重文)も像高7m以上もある大きな仏さまなのです。

昔行ったときは、“大仏さまの鼻の穴と同じ大きさ”と聞かされた柱の穴くぐりが、大仏様の左手前にあったのですが、今は大仏様の左手後ろ側になっていました。

その柱の穴くぐりは、修学旅行生で長~い行列が出来ていました。

詳しくはコチラ
東大寺の公式ページへリンク(別ウィンドウが開きます)

依水園の写真
次は、東大寺南大門の近くにある、名勝庭園 依水園(いすいえん)と寧楽(ねいらく)美術館へ行きました。

依水園は、江戸時代作庭の前園と明治時代作庭の後園に分かれており、上の写真は前園です。

以外にも奈良市唯一の池泉回遊式庭園なのだそうです。

上の写真に写っている建物は、江戸時代に建てられた「三秀亭」で、お抹茶やお食事も頂けます。

訪れた時は、ツツジやスイレン、菖蒲の花が咲いていました。

依水園の写真
依水園の後園です。

若草山や春日山、東大寺南大門が借景となっていて、このすぐ後ろに観光バスの駐車場があるとは思えないほど。

秋は紅葉がきれいなのだそうです。

詳しくはコチラ
依水園・寧楽美術館の公式ページへリンク(別ウィンドウが開きます)

吉城園の写真
次は、依水園のすぐお隣にある吉城園(よしきえん)にも行きました。

こちらは大正時代に作られ、平成元年に開園したところ。

写真に写っている建物は、お茶会などで借りることが出来るそうです。

吉城園の写真
吉城園 池の庭のパノラマ写真。

吉城園の写真
吉城園の苔の庭と離れ茶室。

こちらは、ツツジや紫陽花の花が咲いていました。

このほかにも、茶席に添える季節感のある草花が植えられた茶花の庭というところもありました。

詳しくはコチラ
吉城園の公式ページへリンク(別ウィンドウが開きます)

奈良県天理市観光の続き 黒塚古墳 トレイルセンター 崇神天皇陵へも行ってきました

2011年05月20日 23時01分04秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
(前のブログ記事の続き)長岳寺のすぐそばにある、天理市トレイルセンターと黒塚古墳、崇神天皇陵にも行きました。

天理市トレイルセンターは、長岳寺のすぐ隣にあります。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
天理市トレイルセンターの写真
天理市トレイルセンターの外観。

山の辺の道・東海自然歩道の途中にある無料の休憩施設で、年末年始以外は開館しているそうです。

天理市トレイルセンターの写真
天理市トレイルセンターの写真
トレイルセンターの中。

休憩コーナーのほか、黒塚古墳の石室の模型や市内で出土した土器などが展示されていたり、観光案内コーナーもありました。

お茶とお水は無料で頂けます。休憩コーナーでは、食事もOKだそうだし、シャワー室までありました。

天理市トレイルセンターの写真
トレイルセンターにある「ふしぎな石」。

優しく持つと軽く感じ、怒って持つと重くなるそうです。

天理市トレイルセンターの写真
トレイルセンターの庭にあった水琴窟。

トレイルセンターは、入場無料。

無料駐車場有り。

詳しくはコチラ
天理市観光協会のトレイルセンターの紹介ページへリンク

崇神天皇陵の写真
崇神天皇陵。全長約240mもあるという、とても大きな前方後円墳です。

トレイルセンターから見えていて、歩いて行けます。

国道169号線沿いに、無料駐車場があり、見学は自由。

黒塚古墳展示館の写真
トレイルセンターから国道169号線へ出て、更に少し西側へ入ったところにある黒塚古墳と黒塚古墳展示館にも行きました。

黒塚古墳は、その石室から、魏志倭人伝で、邪馬台国の女王『卑弥呼』が魏の皇帝から賜ったとされる銅鏡ではないかといわれている三角縁神獣鏡が、日本で一番多く発見された古墳です。

黒塚古墳展示館では、その石室が原寸大で再現展示されていたり、三角縁神獣鏡や発掘された副葬品が展示してあります。

黒塚古墳展示館の写真
黒塚古墳展示館の写真
黒塚古墳展示館で展示されている石室の復元模型や発掘された三角縁神獣鏡。

ここは、2008年にフジテレビ系列で放送され、玉木宏さんや綾瀬はるかさん、つい先日お亡くなりになった児玉清さんらが出演されていた『鹿男あをによし』というドラマのロケ地にもなったところです。

館内にはそのポスターも貼ってありました。

黒塚古墳の写真
黒塚古墳の写真
展示館の目の前にある黒塚古墳です。

石室は埋め戻され、歩道や芝生が整備されて、公園になっています。

黒塚古墳の写真
石室が発見された墳丘に登れるようになっていて、石室の場所には模型と案内板が設置されていました。

墳丘の頂上は結構高いので、市街地が展望できました。

黒塚古墳の写真
古墳の濠では、黄菖蒲が満開でした。

毎週月曜日と祝日が休館日で、入場無料です。

無料駐車場が国道169号線沿いに有り、駐車場から100mくらい歩いたところにあります。

詳しくはコチラ
天理市観光協会の黒塚古墳展示館のページへリンク

関西花の寺二十五カ所霊場めぐり 長岳寺(奈良県天理市)へ行って来ました

2011年05月19日 19時46分12秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
関西花の寺二十五カ所霊場めぐり(パート2です) 第十九番札所 長岳寺(奈良県天理市)へ行ってきました。

平安時代に弘法大師が創建されたお寺だそうです。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
長岳寺の写真
長岳寺の大門です。

長岳寺の写真
長岳寺の参道です。両側に平戸つつじと桜の並木が続き、花の時期は圧巻だそうなのですが、ちょっと行くのが遅かったみたいです。

今回、ツツジの花は見られませんでしたが、境内の放生池でカキツバタが満開です。

長岳寺の写真
重要文化財の鐘楼門です。昔は門の上層に鐘を吊っていたようなので、鐘楼門というそうです。

日本最古の鐘楼門で、このお寺で唯一の創建当初(平安時代)の建物だそうです。

長岳寺の写真
江戸時代の始めに再建された重要文化財の、庫裏と延命殿の建物。中は、室町時代の書院造りの様式。

玄関は檜皮葺ですが、庫裡は杉皮葺きなのですって。

長岳寺の写真
庫裏と延命殿の横には、きれいな庭園。

庫裏では、地元名産の三輪そうめんやお抹茶・甘酒などを頂けます。

長岳寺の写真
長岳寺の本堂です。

重要文化財の阿弥陀三尊がお祀りされています。

もう少し早く来ていたら、境内も約1000株の平戸つつじの花がいっぱい咲いているとのこと。

長岳寺の写真
鎌倉時代に彫られたという弥勒大石棺佛。広~い境内の、少し山の中へ登っていったところにあります。

長岳寺の写真
つつじは散っていましたが、境内の放生池では紫や黄色のかきつばたが満開でした。

長岳寺の写真
池のほとりでは、大手鞠の花も咲いています。

長岳寺の写真
本堂の横ではカラーの花も咲いていました。

長岳寺の写真
もみじの実がなっていました。

これから夏になると、あじさい。秋は紅葉。冬は梅や椿の花と、境内では1年を通して色々な花が咲くそうです。

拝観受付のところに、ものすご~~~く、人に慣れてる猫ちゃんがいます。

来年も、つつじの花を見に来ようかな。

拝観料:大人300円。

無料駐車場有り。

詳しくはコチラ
長岳寺の公式サイトへリンク

奈良県斑鳩町へ行ってきました 夢殿本尊特別開扉・春季秘宝展の法隆寺など

2011年05月02日 23時45分21秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
奈良県斑鳩町を日帰り散策してきました。

日本で最初に世界遺産に登録された法隆寺があるところです。

今、法隆寺では、夢殿本尊の秘仏・国宝救世観音像の特別開扉と春季秘宝展が開催中なので、見に行ってきました。

法隆寺門前にある駐車場(有料)に車を停め、まず向かったのは、法隆寺ではなく、国史跡「藤ノ木古墳」です。
法隆寺南大門から西へ歩いてすぐのところにあります。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
藤ノ木古墳の写真
6世紀後半に造られたという藤ノ木古墳です。(自由見学。駐車場無し)

非盗掘の石棺から、後に国宝に指定された副葬品がいっぱい発掘されたところです。

きれいに整備されていて、石室の中に入ることは出来ませんが、透明な扉越しに、家形石棺を見ることが出来るようになっていました。

斑鳩文化財センターの写真
藤ノ木古墳から徒歩3分くらいのところにある斑鳩文化財センターです。入場無料です。

藤ノ木古墳から発掘された馬具・太刀・冠・靴・土器などのレプリカが展示されており、映像ホールでは発掘の様子などの映像を見ることも出来ます。(本物は橿原考古学研究所附属博物館に展示されているそうです)

ほとんどの遺物は展示ケースの中に展示してあるのですが、朱塗りの石棺が、遺物などの中身も発掘された当時のまま復元してあったのが興味深かったです。

斑鳩文化財センターは、毎週水曜日が休館日。入場無料。無料駐車場有り。

詳しくはコチラ
斑鳩町観光協会の斑鳩文化財センターのページへリンク

レンゲ畑の脇の、のどかな道を再び法隆寺の参道方面へ歩き、いよいよ世界遺産法隆寺へ。

法隆寺の写真
法隆寺の国宝「中門」と、後ろに見える国宝「五重塔」です。

ゴールデンウィーク中ということもあって、かなりの人。おまけに観光バスの団体客も次々と...。人の写っていない写真を撮ることが出来ないくらいでした。

法隆寺の写真
国宝「五重塔」。

法隆寺の写真
五重塔の一層目の軒をこんな鬼が支えていました。

法隆寺の写真
法隆寺の金堂です。

ご本尊の釈迦三尊像は飛鳥時代に造られた仏像で、今まで他のお寺で見てきた仏様とお顔立ちが違うのです。

頭の比率がちょっと大きくて、お顔も細長~くて、鼻が大きいような...。

金堂のほか、大宝蔵院でも寺宝の仏様を見ることが出来ましたが、ここの仏様はみんなスマートな感じ...。体が細くて身長が高いんです。

立っている仏様のポーズも、お腹を前に突き出していて、首を少し後ろに反らしているような姿勢でした。

法隆寺の写真
金堂の2層目の軒には龍が巻き付いていました。一層目の軒も、象や獅子などが支えていました。

法隆寺の写真
金堂・五重塔の北側にある大講堂。こちらも国宝の建物です。

この中には、平安時代の国宝や重文の仏様がお祀りされています。こちらは、他のお寺でも見るようなお顔立ちの仏様です。

法隆寺夢殿の写真
東院伽藍の国宝夢殿。

ここでは、5月18日まで、ご本尊の国宝・救世観音像が特別開扉されています。

法隆寺の写真
東院伽藍の夢殿に対して、こちらは西院伽藍の八角堂の国宝「西円堂」です。

この西円堂は、金堂や五重塔のある廻廊の西外側にあるので、無料で拝観が出来ます。

詳しくはコチラ
法隆寺の公式サイトへリンク

中宮寺の写真
法隆寺東院伽藍のすぐ東隣にある、中宮寺です。

今、本堂の周りでは、山吹の花が満開でした。

この本堂には、国宝「菩薩半跏像」が祀りされていて、同じく国宝で日本最古の刺繍という「天寿国曼荼羅繍帳」のレプリカが展示されています。

中宮寺の写真
中宮寺の売店の横のお堂の前では、藤棚が満開でした。

詳しくはコチラ
中宮寺の公式サイトへリンク

法隆寺・中宮寺を出、次は、少し北へ行ったところにある法輪寺へ行きました。

法輪寺の写真
法輪寺の表門と三重塔です。

昭和十九年に、それまで国宝だった三重塔を落雷で焼失したのだそうです。現在の塔は昭和五十年に再建されたもの。

飛鳥時代や平安時代の、重要文化財の仏様を講堂で拝観することが出来ます。

表門の前に無料駐車場有り。

詳しくはコチラ
法輪寺の公式サイトへリンク

次は、駐車場が無いので、法輪寺の駐車場に車を停めたまま、徒歩で法起寺へ。

法起寺の写真
こちらも世界遺産に登録されている法起寺です。

写真は南大門と国宝三重塔。この三重塔は、現存する最古の三重塔だそうです。

法起寺の講堂・三重塔と、法輪寺の金堂・三重塔がなんだかそっくりなのですよね。(並び方(伽藍)は違いますが...)

法隆寺の五重塔と、法輪寺の三重塔、法起寺の三重塔で、斑鳩三塔と呼ばれているそうです。

詳しくはコチラ
法起寺のサイトへリンク

(※法起寺には駐車場がありません。藤ノ木古墳・法輪寺・法起寺も周るなら、法隆寺門前にある「法隆寺iセンター」でレンタサイクルを借りるのもいいかもしれません)

奈良大和路を日帰り観光 奈良市ならまち界隈

2010年11月30日 18時44分46秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市の「ならまち」と呼ばれる界隈にある元興寺の秘宝秘仏特別開帳を拝観してきました。

元興寺は、世界遺産にも登録されていて、飛鳥時代の屋根瓦が今も残る雰囲気のいいお寺です。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
元興寺の写真
元興寺の東門。重要文化財の建物です。

元興寺の写真
元興寺の極楽坊本堂(右)と禅室(左)。両方とも国宝の建物で、本堂西側と禅室東側の屋根に飛鳥時代の瓦が使われています。色が赤いので、すぐに分かります。

お堂の手前には写真のように石塔や石仏がいっぱい。

今回の特別拝観では、普段は非公開の禅室の内部が拝観できました。禅室の内部では、創建当時の木材が展示されていました。

ここも本堂の北側に萩の木がいっぱい植わっていました。行った時は萩の花は終わっていましたが、紅葉がきれいでした。

元興寺塔跡の写真
元興寺塔跡の門。

昔は同じ境内だったそうですが、お堂や塔の焼失などで境内が今の広さになり、同じお寺なのに住宅の中を少し歩いたところに、元興寺の塔跡があります。

元興寺塔跡の写真
元興寺塔跡の礎石。

この落ち葉は桜の葉です。春は桜の花がきれいでしょうね。

こちらの塔跡にも小さな本堂がありました。

元興寺の公式サイトへリンク

今西家書院の写真
今西家書院。

次は、今西家書院へ行きました。
興福寺大乗院というところの御殿を移したとも伝えられている室町時代の書院造りの居宅で、重要文化財に指定されています。

見学のほか、食事や喫茶もできます。

この書院の隣は、奈良の地酒「清酒“春鹿”」の醸造元、今西清兵衛商店です。
今西家というのは、この会社の創業者の家です。

今西家書院の写真
今西家書院の庭園の紅葉。庭の紅葉がとてもきれいでした。

今西家書院の公式サイトへリンク

次はならまちの北、興福寺の南東にある旧大乗院庭園へ行きました。

大乗院庭園文化館の写真
大乗院庭園です。

ここも前に一度訪れたことがあったのですが、そのときは、この庭園の南側にある大乗院庭園文化館の建物の中から眺めるだけでした。
平城遷都1300年祭に合わせて、今年から庭園の中に入って見学(有料)が出来るようになっていました。

大乗院庭園文化館の写真
大乗院庭園。

大乗院庭園文化館への入場は無料です。文化館では、庭園に関する展示もしてありました。

大乗院庭園の公式サイトへリンク

奈良大和路を日帰り観光 奈良市高畑界隈

2010年11月28日 21時29分49秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市高畑町にある新薬師寺の秘仏特別開帳を拝観してきました。

新薬師寺は、小さなお寺ですが、昔の五百円切手の図柄にもなっていた国宝十二神将像「伐折羅大将」像があります。また、萩の花の名所でもあります。(行ったときは、花はほとんど散っていましたが...)

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
新薬師寺の写真
新薬師寺の南門。鎌倉時代に建てられた重要文化財の建物だそうです。

新薬師寺の写真
新薬師寺の本堂。こちらは奈良時代に建てられ国宝の建物です。

この中にご本尊の薬師如来(国宝)と、それを取り囲むように国宝の十二神将像がお祀りされています。
本堂の東側の扉には、お寺には珍しくステンドグラスがはめ込まれています。

拝観に行った日は、旧国宝の香薬師如来立像の写しが特別公開されていました。この像は盗難にあってしまったそうで、盗難に遭う前に型を取っていたので、その型から造った「写し」の像でした。写しなので国宝ではなくなった、とのこと。香薬師如来立像の写しの特別公開は、12月31日までです。

本堂の周りが萩の木で囲まれています。行った時は萩の花は終わっていましたが、紅葉がきれいでした。

新薬師寺の公式サイトへリンク

白毫寺の写真
白毫寺。山の中腹にあるので、奈良盆地が一望できます。

次は新薬師寺から南へ少し歩きますが、ここも萩の花で有名な白毫寺です。上の写真のように境内へ登る階段の両側が萩の木で覆われています。紅色に咲く萩の花と白色に咲く萩の花が交互に植わっているそうです。(もう少し早く行っていれば...。見ごろは9月中旬~下旬だそう)

白豪寺の写真
白豪寺の本堂と境内の紅葉。

境内には大きな天然記念物の五色椿の木もありました。一本の木から紅色や白色、紅と白が混ざった色と、色々な花が咲くのだそうです。こちらの見ごろは3月中旬~4月頃だそうです。

また、ここは閻魔大王の像がお祀りされていて、1月と7月に「閻魔もうで」が行われるそうです。

奈良市写真美術館の写真
奈良市写真美術館。

次は、新薬師寺の隣にある入江泰吉記念奈良市写真美術館です。写真家・入江泰吉の作品を収蔵していて、テーマを変えて色々な企画展示をしています。入江泰吉だけでなく、奈良を撮った色々な写真家の作品も展示されています。

奈良市写真美術館の公式サイトへリンク

志賀直哉旧居の写真
志賀直哉旧居。

次は新薬師寺から北へ少し歩いたところにある志賀直哉の旧居です。登録有形文化財の建物だそうです。
前にも一度行ったことがあったのですが、その時は、建物の中へは入れず、庭から部屋の中を覗く形での見学しか出来ませんでしたが、近年修復工事があったようで、今では建物の中に入っての見学が出来るようになっていました。

志賀直哉旧居の写真
志賀直哉旧居。

「暗夜行路」を書いた書斎や、茶室、和風庭園、天井がガラス張りのサンルームもあり、高畑サロンと呼ばれていたとか。

谷崎潤一郎や武者小路実篤らもここに来訪したそうです。

志賀直哉旧居の公式サイトへリンク

今回紹介をした高畑周辺の4つの観光スポットを全て回るなら「高畑界隈共通割引券」がお得です。
高畑界隈共通割引券の詳細ページへリンク

車だと、新薬師寺と白豪寺の門前に駐車場があるのですが、新薬師寺の駐車場は4台しか停められません(無料)。白豪寺の駐車場(有料)へ行く道はとても狭いです。志賀直哉旧居は駐車場がありません。
奈良市写真美術館の駐車場(有料)が道も広くて駐車台数も多く停めやすいので、ここに車を停めて歩いて散策するのがおすすめです。

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 吉野山 金峯山寺蔵王堂

2010年11月23日 22時28分27秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良県吉野郡吉野山の金峯山寺 金剛蔵王権現像の特別開帳を拝観してきました。

白鳳年間に役行者(えんのぎょうじゃ)が創建されたお寺です。

例年は年に数日間しか開帳されないのですが、今年は100日間も特別開帳されていました。

吉野山といえば、春の桜が有名で、桜のシーズンには、吉野山下千本駐車場も有料(春は1日千円。それ以外のシーズンオフは無料)になるし、道路も歩行者専用になるくらい。
でも今年は蔵王権現特別開帳のおかげで、秋も休日は参拝客で大賑わいだったそうです。

私が行った日も日曜日で、蔵王堂は大混雑でした。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
金峯山寺仁王門の写真
金峯山寺仁王門。国宝の建物です。また世界遺産にも登録されています。

金峯山寺蔵王堂の写真
金峯山寺蔵王堂。こちらも国宝で世界遺産の建物。この中に今回特別開帳の秘仏、金剛蔵王権現像が三体お祀りされています。

ご本尊は、高さ7メートルもある見上げるほどの大きさで、不動明王のようなポーズで、怒った形相をしておられ、また、彩色が藍色で独特なのです。(行った日は本堂の中も大混雑でした。)

蔵王堂は、檜皮葺の木造建築では世界一の大きさなんですって。

吉水神社の写真
重要文化財の吉水神社の書院。ここも世界遺産に登録されています。

ここは、昔は吉水院というお寺(僧坊)だったそうで、明治維新の神仏分離の際に神社と改めたそうなので、いわゆる“神社”という雰囲気ではありません。

この神社の境内にある書院は南北朝時代に、後醍醐天皇南朝の皇居だったそうです。

さらに時代をさかのぼると、源義経が、頼朝の追手を逃れて、静御前、弁慶とともにここに潜んでおられたそうです。

書院の中には「義経潜居の間」や「弁慶思案の間」「後醍醐天皇の玉座」もあり、またそれぞれの人物に関わる御物や書も展示されていて、とても興味深かったです。

吉水神社参道の紅葉の写真
吉水神社参道の紅葉。

如意輪寺の山門の写真
如意輪寺の山門。

吉水神社から「中千本」と呼ばれる桜の名所の中を通るハイキングコースを歩いていくと、後醍醐天皇ゆかりの如意輪寺があります。

如意輪寺御霊殿の写真
後醍醐天皇をお祀りする如意輪寺御霊殿。この写真の右手の山中に後醍醐天皇陵があります。

拝観をした日は、御霊殿で後醍醐天皇の木像が開帳されていました。

如意輪寺多宝塔の写真
如意輪寺多宝塔。

如意輪寺は、蔵王堂・吉水神社の向かいの山にあるので、中千本のハイキングコースは、谷を下って山を登るルートです。その途中、この多宝塔が良く見えていました。多宝塔の周りにも桜の木が植わっており、春はきれいでしょうね。

12月9日で、蔵王堂の特別開帳は終わっており、現在は通常拝観です。

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 奈良市 霊山寺

2010年11月16日 20時29分52秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市西部の富雄というところにある「霊山寺(りょうせんじ)」を拝観してきました。

奈良時代に、遣隋使・小野妹子の息子 小野富人という人がこの地に薬草湯屋を建て、薬師三尊を祀って庶民の病を治されていたのが、このお寺の起こりだそうです。平安時代には弘法大師も来られたとか。

この秋の特別開帳では本堂の内陣へ入って、ご本尊薬師三尊像などの仏様が拝観出来たのと、三重塔の初層内陣が公開されていました。

あまり有名なお寺ではないと思うのですが、実家がこのお寺の近くなので、私は昔から知っていました。

でも、平城遷都1300年祭の公式サイトやパンフレットに載ったからだと思うのですが、行った日は遠方からのナンバーの車もたくさん停まっていて120台も停められる駐車場が満車。少し離れたところにある第二駐車場に車を停めて拝観しました。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
霊山寺の本堂の写真
霊山寺の本堂。鎌倉時代の建立だそうで、国宝の建物です。

普段は、本堂の内陣と外陣の間が格子戸で仕切られているそうですが、今回の特別開帳では、格子戸が外され間近で仏様を拝観出来ました。

霊山寺の参道の写真
霊山寺の参道。紅葉がとてもきれいでした。

霊山寺の黄金殿・白金殿の写真
金箔を貼った黄金殿とプラチナの白金殿というお堂まであります。裕福なお寺なのでしょうね。

今でも境内には薬師湯殿があり、入浴ができます。
そのほか、境内にゴルフ練習場やバラ庭園まである、ちょっと珍しいお寺です。

霊山寺三重塔の写真
霊山寺の三重塔(重要文化財)は残念ながら屋根の桧皮葺の葺き替え工事で覆い屋根に覆われ、この工事足場の中に入って、塔の初層内陣を拝観するようになっていました。
塔の外観が見られなかったのがちょっと残念でした。

霊山寺奥の院の写真
本堂から山道を1kmも歩いたところに奥の院がありました。弘法大師がお祀りになった弁天さまが祀られていて、お寺なのにその鳥居が立っています。

霊山寺バラ庭園の写真
霊山寺のバラ庭園。
先代の住職が太平洋戦争に出兵し、日本に帰ってきたときに、世界平和を願い、バラを植えたのだそうです。
バラ庭園にはカフェまであります。その他、宿坊や食事処もあります。

霊山寺の秘宝・秘仏特別開帳も終了しています。通常の拝観はできます。

↓詳しくはコチラ
霊山寺のサイトへリンク

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 奈良市 十輪院

2010年11月15日 21時57分48秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市の“ならまち”にある「十輪院」を拝観してきました。

このお寺は、石仏龕(せきぶつがん)といって、石に浮彫や線刻の仏様がたくさん彫られたものが祀られています。
ご本尊は石仏龕の真ん中の地蔵菩薩で、その周りに、仁王様や四天王像、五輪塔などが彫られた石を漆喰でくっつけて、この一つの石仏龕でお寺の境内にあるものを全て表しているそうです。
この石仏龕は重要文化財に指定されています。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
十輪院南門の写真
十輪院の南門。鎌倉時代の建立だそうで、この門も重要文化財です。

十輪院本堂の写真
国宝の十輪院の本堂。この本堂は石仏龕の礼堂で、石仏龕はこの本堂の裏手で、覆屋という別の建物の中に安置されています。本堂と覆屋は「合の間」でつながっていて、本堂から石仏龕が拝観できるようになっていました。本堂の天井が低いのが珍しいです。

十輪院護摩堂の写真
十輪院の護摩堂です。南門を入ってすぐのところにあり、今回の秘仏特別開帳では、この護摩堂の不動明王像(重要文化財)が特別拝観できました。背中の火焔が鳥の形をしています。

十輪院庭園の写真
十輪院の庭園です。庭園のまわりには、石の不動明王像や石の菩薩像、十三重石塔など鎌倉時代の石造物がたくさん安置されていました。

十輪院庭園の写真
十輪院の庭園にある興福寺曼荼羅石。興福寺の各お堂にある仏様や五重塔などが線刻された石です。

なお、十輪院の護摩堂の秘宝・秘仏特別開帳は終了しています。本堂は拝観できます。

普通車10台の無料駐車場がありますが、道が狭いです。

↓詳しくはコチラ
十輪院のサイトへリンク

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 奈良市 西大寺を拝観

2010年11月14日 18時27分06秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市の「西大寺」を拝観してきました。
毎年1月、4月、10月に大茶盛式という行事があるお寺です。

奈良時代に創建された、東の東大寺に対する西の大寺でしたが、室町時代に兵火などによって多くの御堂や塔を焼失したそうです。
現在の境内も十分に広いのですが、それでも創建時の広さの1割にも満たないのだとか。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
西大寺本堂の写真
江戸時代建立の重要文化財・西大寺の本堂です。この本堂は、土壁でなく板壁になっています。

ご本尊の釈迦如来立象と、堂内に安置された文殊菩薩騎獅像・四侍者像も重要文化財です。
その四侍者像のひとつ善財童子像は、灰谷健次郎作「兎の眼」という小説に出てきます。この童子像の目を主人公が“兎の眼”に喩え、それが表題になっています。堂内の善財童子像の前に、この小説のことも書かれていました。

そして、本堂の前には、東塔の基壇跡があります。

西大寺愛染堂の写真
本堂の横にある愛染堂です。この堂内に祀られている重要文化財・愛染明王座像が秘仏特別開扉で拝観させていただくことが出来ました。

西大寺境内・鐘楼の写真
境内の鐘楼です。右に少しだけ写っている光明殿というところで、大茶盛式が行われるそうです。

西大寺四天堂の写真
軒のところなど、朱色や金色が鮮やかに残っているので、最近の再建かと思ったら1674年建立の四天堂。

約6mもある十一面観音立象と、約2mの四天王立像(どちらも重要文化財)が安置されています。
四天王像は銅製で、兵火で焼け溶け、増長天像の足下の邪鬼のみが天平時代のもので、あとは後世の再鋳だそうす。そして多聞天像は、銅が足りなくなって、ひとつだけ木像なのだそうです。

西大寺南門の写真
南門から見た本堂。本当はここが正門なんですって。日曜日に拝観に行ったので境内は大勢の参拝者が来られていましたが、ここは駅や駐車場と逆の方向にあるので、ひっそりとしていました。

西大寺南門からの参道の写真
南門からの参道ごしに見た東塔跡基壇と金堂。紅葉が色づいていました。

西大寺本坊の写真
西大寺本坊。
ここは宗務所なので、恐らく普段は参拝客は入れないのではないかと思われますが、この日は水墨画の展示会が開催されていて見学が出来ました。

また、境内では寺宝を展示している聚宝館という展示館も見学ができました。

なお、西大寺の秘宝・秘仏特別開帳は終了しています。

近鉄大和西大寺駅から南西へ徒歩5分ほど。
有料駐車場有り。

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 五條市 榮山寺を拝観

2010年10月11日 22時29分59秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
連休を利用して、また奈良県五條市を日帰り観光してきました。

平城遷都1300年祭の記念事業として、奈良県内の社寺で、秋の秘宝・秘仏特別開帳が開催され始めています。
今回はその中の奈良県五條市にある「榮山寺」を拝観してきました。

藤原鎌足の孫で不比等の子、藤原武智麻呂が養老3年(719)に建立したと伝えられているそうです。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
榮山寺本堂の写真
榮山寺の本堂です。

この本堂に安置されているご本尊「薬師如来座像」と「十二神将像」と、本堂の前にある「石灯篭」が重要文化財だそうです。

榮山寺本堂前にある史跡行宮跡の写真
本堂の前には、国の史跡「栄山寺行宮跡」がありました。
ここが、南北朝時代、南朝の後村上・長慶・後亀山天皇の行在所であったからだそうです。

今回の特別開帳では、11月21日まで、本堂の「薬師如来座像」と、国宝の「八角円堂」の堂内が特別拝観できます。

榮山寺八角円堂の写真
榮山寺八角円堂の写真
国宝の八角円堂です。

藤原武智麻呂の没後、息子の仲麻呂が供養のためこの八角円堂を建立したそうです。
背後の山中に「武智麻呂の墓」があります。(でも駐車場から徒歩30分と書いてあったので行くのを止めました)

堂内に安置された仏像は重要文化財では無いようでしたが、八角円堂内陣の柱や天井の装飾画が重要文化財なのだそうです。

かなり剥落がひどく、修復作業中のようです。本堂の裏にある資料室で、その装飾画のパネル展示がしてありました。

榮山寺大日堂の写真
室町時代に建てられた「大日堂」。この建物も重要文化財だそうです。

榮山寺の境内にある御霊神社の写真
お寺の境内なのに八角円堂の隣には御霊神社が祀られています。

境内の池越しに見た八角円堂の写真
境内の池越しに見た八角円堂。もみじの木がいっぱいありました。もう少し経つと紅葉がきれいだろうな、と思います。(先に知っていたらその頃に行ったのに...。)

榮山寺の前を流れる吉野川の写真
榮山寺のすぐ目の前を吉野川が流れています。
流れが穏やかなところのようで、河原も整備してあり、カヌーに乗っている人が大勢いました。

↓詳しくはこちら
榮山寺の公式サイトへリンク

平城遷都1300年祭の公式サイト(秘宝・秘仏特別開帳のページ)へリンク

拝観料:大人400円。年中無休。

国道24号線「今井町」交差点を南に曲がり、500mほど行ったところです。
「今井町」交差点のところには「←栄山寺」という看板が出ているのですが、肝心の栄山寺の入り口が分かりづらく、初めて行ったので通り過ぎてしまいました。

通り過ぎたところにある、カヌーやボート遊びをする人用の駐車場の方が見つけやすかったし、停めやすいです。今回もそこに車を停めました。

奈良県五條市を日帰り観光(その3) 藤岡家住宅

2010年08月29日 20時40分43秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
次も奈良県五條市観光の続きです。

次に紹介をするところは、五條市街からは少し離れたところにある、登録有形文化財「藤岡家住宅」です。

ここは、藤岡玉骨(ぎょっこつ)(1888~1966年)という俳人の生家です。
藤岡玉骨(本名:長和)という人は、佐賀県、和歌山県、熊本県の知事を歴任し、退官後に高浜虚子に師事して俳人となったそうです。

藤岡家は江戸時代からこの地域の庄屋で、染物屋・薬問屋・質屋・両替商も営んでいたほどの裕福な家柄だったそうです。

現在の藤岡家当主の方は茨城県に住んでおられ、このお屋敷は約30年間も無人で放置され、荒れ放題だったのを、修復して平成20年から一般に公開されています。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)

登録有形文化財「藤岡家住宅」の写真
玄関・店の間のある「藤岡家住宅」の母屋です。

藤岡家住宅の母屋・店の間の内部の写真
母屋、店の間の内部。
当時の大福帳や算盤、天秤秤、箪笥、火鉢、煙管などがそのまま残されていて、展示されています。

古い建物なので、(後述の茶房以外は)冷房がなく、うちわを借りて扇ぎながら見学しました。

家の中へ上がって見学が出来、ここを運営管理されているNPO法人の方が案内や説明をして下さいます。

土間にはカマドがあったそうですが、今はカマドを撤去して土間がミュージアムショップになっています。

幕末の時代のアメリカ製のゼンマイ式振り子時計が今でも動いていました。

「玉骨句集」や俳句雑誌「ホトトギス」「かつらぎ」といった俳句の本を閲覧できるコーナーもありました。

藤岡家住宅・貴賓の間のある離れの写真
貴賓の間のある離れです。
この離れは、江戸時代末期の建物だそうで、上段の間、控えの間、座敷、茶室、専用の厠までありました。

離れの左手前にある木は、長兵衛梅といって、藤岡家初代の頃から樹齢250年も経っているそうです。「長兵衛」というのは藤岡家初代の方のお名前だとか。

この梅の幹に“こぶ”があって、そのこぶのことを玉骨といい、それを俳号にしたそうです。

藤岡家住宅・貴賓の間の座敷の写真
貴賓の間の座敷です。
藤岡家の前の道は、南大和から大坂への街道になっていたそうで、この離れは、高貴な方の休憩所にもなっていたとか。
火鉢や床の間に飾られている台には菊の御紋と葵の御紋が入っていました。

家紋入りの欄間や、近江八景や虎の絵が描かれた襖絵、金箔の装飾が施された襖もありました。
でも30年間も無人で放置され、壁も落ち、天井にも穴があき、雨漏りなど荒れ放題だったそうなので、襖絵にも雨の染みが付いてしまっていて、でもなるべく当時のまま残そうということで、貼り替えもせず、染みのついたまま展示してありました。

藤岡家の家紋は「五瓜に唐花」という紋だそうで、織田信長の紋と同じだそうです。

藤岡家住宅・茶室の写真
貴賓の間の裏には茶室もありました。

藤岡家住宅・庭と、茶房・大広間の有る別棟の写真
貴賓の間から見た庭と、茶房・大広間の有る建物。

この建物も江戸時代末期の築で、奥のすだれのかかっている窓のところが大広間、手前のガラス窓のところが茶房「梅が枝」です。和室のテーブルで食事や喫茶が楽しめるスペースになっています。

このガラス窓も、明治・大正時代のガラスで、まっ平らでなく、表面が少しでこぼこしている昔の時代のものです。

庭では、ホテイアオイと睡蓮が咲いていました。

藤岡家住宅・庭越し見た貴賓の間の写真
茶房の前の渡り廊下から見た貴賓の間。

この貴賓の間では、NHKの「万葉ラブストーリー」というドラマの撮影が行われたそうです。

藤岡家住宅・藤岡玉骨の書斎の写真
母屋から、離れや茶房・広間のある別棟への渡り廊下にある2階部屋。
この2階部屋が、藤岡玉骨の書斎だったそうです。

藤岡玉骨は、与謝野鉄幹・晶子、石川啄木、森鴎外、南方熊楠などとも交流があったそうで、与謝野晶子、南方熊楠、師の高浜虚子らの直筆の手紙や句なども展示されていました。

玉骨の書斎にあった机の引き出しから、それらの手紙がたくさん出てきたそうです。

藤岡家住宅・大広間の写真
大広間です。ここでは、寄席や雅楽、ランチサロンなどのイベントも開催されているそうです。

藤岡家住宅・蔵と薬医門の写真
蔵と薬医門です。
この蔵が、寛政9年(1797)の建造ということが分かっていて、藤岡家住宅の建物の中で一番古い建物だそうです。

この蔵の中が展示室になっていて、1階はミシンや蓄音機や真空管ラジオ、アイロン、箱枕、アンカ、火鉢など昔の生活道具や、床下から出てきたという6世紀頃のものという瓦、光明皇后の筆と伝えられる書、昔の店の看板、日本各地の民芸品と思われる人形や昔のゲーム・玩具などの展示室で、2階は藤岡玉骨の展示コーナーになっています。

真空管ラジオは今でも電波の受信が出来て、音が鳴っていました。

上で書いた与謝野晶子や高浜虚子、南方熊楠らの手紙や句などは2階の展示室に展示してあります。

藤岡家住宅・大広間の縁側と庭の写真
大広間の縁側と庭。

藤岡家住宅・大広間専用の玄関から見た薬医門の写真
大広間専用の玄関から見た薬医門。

大広間でイベントが開催されるときは、この門が開かれ、直接大広間へ行くことができるようにするそうです。

藤岡家住宅・満開のサルスベリの花の写真
庭に大きなサルスベリの木があって満開の花が咲いていました。

藤岡家住宅・旧米蔵無料休憩所の写真
藤岡家住宅の道をはさんだ向かい側には明治25年に建てられた米蔵もあって、ここも無料休憩所として一般に開放されています。

また、母屋の隣には井戸もあって、その井戸のある建物も、金剛山登山者のための無料休憩所として開放されていました。

毎週月曜日が休館で、入館料は、大人300円。
無料駐車場有り。
車だと、南阪奈道路「葛城IC]で下り、県道30号線を南下、そのまま道なりに県道261号線を五條方面へ進むと、曲がり角ごとに案内看板が立っているので初めてでも迷いません。

毎年2月~3月の長兵衛梅の花が咲く頃には、ひな人形も飾られ、とても賑わうそうです。

↓詳しくはこちら
登録有形文化財「藤岡家住宅の公式サイトへリンク

奈良県五條市を日帰り観光(その2) 史跡公園 民俗資料館(長屋門)

2010年08月27日 08時06分24秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
前のブログの続きで今回も奈良県五條市街の観光スポットを紹介。

次は新町通りから国道24号線を渡ったところにある、史跡公園と民俗資料館(長屋門)です。

史跡公園は、前のブログで書いた幕末の尊王攘夷派の天誅組が、当時幕府直轄領だった五條地区の代官所を焼き討ちしたので、その無くなった代官所を幕府が後年建築しなおしたところです。

代官所の建物はその後奈良地方裁判所五條支部となって、既に建て替えられたようで当時の建物は残っていませんが、代官所の門(長屋門)が残っており、その中が民俗資料館として一般に公開されています。

そして長屋門の前の広場が、史跡公園となっています。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)

史跡公園駐車場にある五條代官所の看板の写真
史跡公園駐車場から見た民俗資料館(長屋門)です。長屋門の周りに見える大きな木は桜の木なので、春はきれいでしょうね。

長屋門と石垣の写真
長屋門と石垣です。周りは桜並木でした。

史跡公園から見た長屋門の遠景の写真
史跡公園から見た長屋門です。“長屋”というだけあって、とても横に細長~い建物です。

民俗資料館(長屋門)の写真
長屋門のアップです。この中が民俗資料館になっています。

天誅組のことや五條代官所のことなどを写真や実物の遺物・パネル・年表・ビデオなどで展示してあるほか、五條市の史跡やお祭りの山車なども展示してありました。

建物の真ん中が門(入口)になっていて、向かって左側が展示室、向かって右側は事務室と貸しギャラリーになっています。

史跡公園の入り口にあった石碑の写真
史跡公園の入り口には、「明治維新発祥地」の石碑がありました。

史跡公園のSLの写真
史跡公園内にはSLも保存してありました。

栴檀の写真
樹齢200年の栴檀(せんだん)の木もありました。

↓天誅組のことや、どうしてここが明治維新発祥地なのか、など詳しくは以下のサイト内のページをお読みください。
五條市の民俗資料館のサイトへリンク

↓五條市にある旅館「藤井館」のサイト内に五條市の詳しい観光案内が載っているページを見つけたので、リンクを貼っておきます。
藤井館の観光案内ページにリンク

史跡公園、民俗資料館(長屋門)とも入場無料。
JR和歌山線五条駅から徒歩約15分。
国道24号線沿いに無料駐車場有り。
民俗資料館は、毎週月曜日が休館日です。

奈良県五條市を日帰り観光(その1) 新町通り まちや館 まちなみ伝承館

2010年08月26日 07時46分06秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
前のブログでも奈良県五條市観光のことを書きましたが、あのあと別の日に今度は五條市街を観光してきました。
(前に書いたのは合併前は吉野郡大塔村・西吉野村だったところ、今回行ったのは前から「五條市」だったところです)

まず行ったのは「新町通り」と呼ばれているエリアです。
旧紀州街道だった通りで、江戸時代から明治時代にかけて建てられた建物がたくさん残っているところです。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)

↓ 五條市新町通りの風景
五條新町通りの写真
五條新町通りの写真
五條新町通りの写真
五條新町通りの写真
ここで映画の撮影が行われたこともあったそうです。

新町通りにあった郵便ポストの写真
新町通りにあった郵便ポスト。
ノスタルジックな通りに合わせて、明治時代の初め、郵便事業の創業時の「書状集箱」という当時の“ポスト”と同じ型にデザインされてありました。

五條市の「新町通」の紹介サイトへリンク

ほとんどの家は今でも住まわれていて、家の中までは見学が出来ませんが、「まちなみ伝承館」と「まちや館」というところは、一般に開放され、中を見学することが出来ます。

まちや館の写真
江戸時代の伝統的な町屋建築の「まちや館」。
ここは、戦後まもなく吉田茂内閣の時に大臣を歴任された木村篤太郎という方の生家だそうです。

和室が展示室になっていて、木村篤太郎直筆の手紙や、吉田茂内閣の写真、大臣の任命書、日本剣道連合会会長も勤めておられたそうで、その写真や資料なども展示してありました。

建物としても、土間やかまど、離れ、井戸、蔵、縁側、渡り廊下など、昔の家屋の様子が見学できます。

離れには、たった2畳の広さの篤太郎の勉強部屋も見学できるようになっています。

見学をしたときに、館の方が、お茶とお菓子をごちそうしてくださって、廊下からきれいな庭を眺めながら、静かな時間を過ごせました。庭では百合の花が咲いていました。

毎週月・木曜日が休館日で、入館料:大人200円です。
無料駐車場有り。

↓ 詳しくはコチラ
五條市の「まちや館」のサイトへリンク

まちなみ伝承館の写真
明治時代の医院の建物跡を利用した「まちなみ伝承館」です。

ここは無料休憩所・観光案内所的なところで、古いひな人形や籠、おもちゃ、写真やパネルなど新町通の資料の展示のほか、文化や観光を紹介したビデオを見たり、観光案内地図やパンフレットも入手できます。

和室やギャラリーの貸室もしているそうです。

毎週水曜日が休館。入場無料(貸室は有料)。
無料駐車場有り。

↓ 詳しくはコチラ
五條市の「まちなみ伝承館」のサイトへリンク

吉野川の写真
まちなみ伝承館のすぐ裏が吉野川です。(和歌山県に入ると「紀ノ川」と名前を変えるのですが、奈良県を流れている間は「吉野川」といいます。)

五條市の吉野川では毎年9月から10月にかけて「やな漁」が体験できるそうです。

五條市観光協会のやな漁のページへリンク
(↑去年の情報から更新されていないようですが...)