いばせんせいのブログ

愛車光岡ビュートのこと、趣味のドライブや博物館めぐりのこと、ネクタイのこと、などを書いていきます。

奈良大和路を日帰り観光 奈良市ならまち界隈

2010年11月30日 18時44分46秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市の「ならまち」と呼ばれる界隈にある元興寺の秘宝秘仏特別開帳を拝観してきました。

元興寺は、世界遺産にも登録されていて、飛鳥時代の屋根瓦が今も残る雰囲気のいいお寺です。

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元興寺の写真
元興寺の東門。重要文化財の建物です。

元興寺の写真
元興寺の極楽坊本堂(右)と禅室(左)。両方とも国宝の建物で、本堂西側と禅室東側の屋根に飛鳥時代の瓦が使われています。色が赤いので、すぐに分かります。

お堂の手前には写真のように石塔や石仏がいっぱい。

今回の特別拝観では、普段は非公開の禅室の内部が拝観できました。禅室の内部では、創建当時の木材が展示されていました。

ここも本堂の北側に萩の木がいっぱい植わっていました。行った時は萩の花は終わっていましたが、紅葉がきれいでした。

元興寺塔跡の写真
元興寺塔跡の門。

昔は同じ境内だったそうですが、お堂や塔の焼失などで境内が今の広さになり、同じお寺なのに住宅の中を少し歩いたところに、元興寺の塔跡があります。

元興寺塔跡の写真
元興寺塔跡の礎石。

この落ち葉は桜の葉です。春は桜の花がきれいでしょうね。

こちらの塔跡にも小さな本堂がありました。

元興寺の公式サイトへリンク

今西家書院の写真
今西家書院。

次は、今西家書院へ行きました。
興福寺大乗院というところの御殿を移したとも伝えられている室町時代の書院造りの居宅で、重要文化財に指定されています。

見学のほか、食事や喫茶もできます。

この書院の隣は、奈良の地酒「清酒“春鹿”」の醸造元、今西清兵衛商店です。
今西家というのは、この会社の創業者の家です。

今西家書院の写真
今西家書院の庭園の紅葉。庭の紅葉がとてもきれいでした。

今西家書院の公式サイトへリンク

次はならまちの北、興福寺の南東にある旧大乗院庭園へ行きました。

大乗院庭園文化館の写真
大乗院庭園です。

ここも前に一度訪れたことがあったのですが、そのときは、この庭園の南側にある大乗院庭園文化館の建物の中から眺めるだけでした。
平城遷都1300年祭に合わせて、今年から庭園の中に入って見学(有料)が出来るようになっていました。

大乗院庭園文化館の写真
大乗院庭園。

大乗院庭園文化館への入場は無料です。文化館では、庭園に関する展示もしてありました。

大乗院庭園の公式サイトへリンク

奈良大和路を日帰り観光 奈良市高畑界隈

2010年11月28日 21時29分49秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市高畑町にある新薬師寺の秘仏特別開帳を拝観してきました。

新薬師寺は、小さなお寺ですが、昔の五百円切手の図柄にもなっていた国宝十二神将像「伐折羅大将」像があります。また、萩の花の名所でもあります。(行ったときは、花はほとんど散っていましたが...)

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新薬師寺の写真
新薬師寺の南門。鎌倉時代に建てられた重要文化財の建物だそうです。

新薬師寺の写真
新薬師寺の本堂。こちらは奈良時代に建てられ国宝の建物です。

この中にご本尊の薬師如来(国宝)と、それを取り囲むように国宝の十二神将像がお祀りされています。
本堂の東側の扉には、お寺には珍しくステンドグラスがはめ込まれています。

拝観に行った日は、旧国宝の香薬師如来立像の写しが特別公開されていました。この像は盗難にあってしまったそうで、盗難に遭う前に型を取っていたので、その型から造った「写し」の像でした。写しなので国宝ではなくなった、とのこと。香薬師如来立像の写しの特別公開は、12月31日までです。

本堂の周りが萩の木で囲まれています。行った時は萩の花は終わっていましたが、紅葉がきれいでした。

新薬師寺の公式サイトへリンク

白毫寺の写真
白毫寺。山の中腹にあるので、奈良盆地が一望できます。

次は新薬師寺から南へ少し歩きますが、ここも萩の花で有名な白毫寺です。上の写真のように境内へ登る階段の両側が萩の木で覆われています。紅色に咲く萩の花と白色に咲く萩の花が交互に植わっているそうです。(もう少し早く行っていれば...。見ごろは9月中旬~下旬だそう)

白豪寺の写真
白豪寺の本堂と境内の紅葉。

境内には大きな天然記念物の五色椿の木もありました。一本の木から紅色や白色、紅と白が混ざった色と、色々な花が咲くのだそうです。こちらの見ごろは3月中旬~4月頃だそうです。

また、ここは閻魔大王の像がお祀りされていて、1月と7月に「閻魔もうで」が行われるそうです。

奈良市写真美術館の写真
奈良市写真美術館。

次は、新薬師寺の隣にある入江泰吉記念奈良市写真美術館です。写真家・入江泰吉の作品を収蔵していて、テーマを変えて色々な企画展示をしています。入江泰吉だけでなく、奈良を撮った色々な写真家の作品も展示されています。

奈良市写真美術館の公式サイトへリンク

志賀直哉旧居の写真
志賀直哉旧居。

次は新薬師寺から北へ少し歩いたところにある志賀直哉の旧居です。登録有形文化財の建物だそうです。
前にも一度行ったことがあったのですが、その時は、建物の中へは入れず、庭から部屋の中を覗く形での見学しか出来ませんでしたが、近年修復工事があったようで、今では建物の中に入っての見学が出来るようになっていました。

志賀直哉旧居の写真
志賀直哉旧居。

「暗夜行路」を書いた書斎や、茶室、和風庭園、天井がガラス張りのサンルームもあり、高畑サロンと呼ばれていたとか。

谷崎潤一郎や武者小路実篤らもここに来訪したそうです。

志賀直哉旧居の公式サイトへリンク

今回紹介をした高畑周辺の4つの観光スポットを全て回るなら「高畑界隈共通割引券」がお得です。
高畑界隈共通割引券の詳細ページへリンク

車だと、新薬師寺と白豪寺の門前に駐車場があるのですが、新薬師寺の駐車場は4台しか停められません(無料)。白豪寺の駐車場(有料)へ行く道はとても狭いです。志賀直哉旧居は駐車場がありません。
奈良市写真美術館の駐車場(有料)が道も広くて駐車台数も多く停めやすいので、ここに車を停めて歩いて散策するのがおすすめです。

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 吉野山 金峯山寺蔵王堂

2010年11月23日 22時28分27秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良県吉野郡吉野山の金峯山寺 金剛蔵王権現像の特別開帳を拝観してきました。

白鳳年間に役行者(えんのぎょうじゃ)が創建されたお寺です。

例年は年に数日間しか開帳されないのですが、今年は100日間も特別開帳されていました。

吉野山といえば、春の桜が有名で、桜のシーズンには、吉野山下千本駐車場も有料(春は1日千円。それ以外のシーズンオフは無料)になるし、道路も歩行者専用になるくらい。
でも今年は蔵王権現特別開帳のおかげで、秋も休日は参拝客で大賑わいだったそうです。

私が行った日も日曜日で、蔵王堂は大混雑でした。

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金峯山寺仁王門の写真
金峯山寺仁王門。国宝の建物です。また世界遺産にも登録されています。

金峯山寺蔵王堂の写真
金峯山寺蔵王堂。こちらも国宝で世界遺産の建物。この中に今回特別開帳の秘仏、金剛蔵王権現像が三体お祀りされています。

ご本尊は、高さ7メートルもある見上げるほどの大きさで、不動明王のようなポーズで、怒った形相をしておられ、また、彩色が藍色で独特なのです。(行った日は本堂の中も大混雑でした。)

蔵王堂は、檜皮葺の木造建築では世界一の大きさなんですって。

吉水神社の写真
重要文化財の吉水神社の書院。ここも世界遺産に登録されています。

ここは、昔は吉水院というお寺(僧坊)だったそうで、明治維新の神仏分離の際に神社と改めたそうなので、いわゆる“神社”という雰囲気ではありません。

この神社の境内にある書院は南北朝時代に、後醍醐天皇南朝の皇居だったそうです。

さらに時代をさかのぼると、源義経が、頼朝の追手を逃れて、静御前、弁慶とともにここに潜んでおられたそうです。

書院の中には「義経潜居の間」や「弁慶思案の間」「後醍醐天皇の玉座」もあり、またそれぞれの人物に関わる御物や書も展示されていて、とても興味深かったです。

吉水神社参道の紅葉の写真
吉水神社参道の紅葉。

如意輪寺の山門の写真
如意輪寺の山門。

吉水神社から「中千本」と呼ばれる桜の名所の中を通るハイキングコースを歩いていくと、後醍醐天皇ゆかりの如意輪寺があります。

如意輪寺御霊殿の写真
後醍醐天皇をお祀りする如意輪寺御霊殿。この写真の右手の山中に後醍醐天皇陵があります。

拝観をした日は、御霊殿で後醍醐天皇の木像が開帳されていました。

如意輪寺多宝塔の写真
如意輪寺多宝塔。

如意輪寺は、蔵王堂・吉水神社の向かいの山にあるので、中千本のハイキングコースは、谷を下って山を登るルートです。その途中、この多宝塔が良く見えていました。多宝塔の周りにも桜の木が植わっており、春はきれいでしょうね。

12月9日で、蔵王堂の特別開帳は終わっており、現在は通常拝観です。

ネクタイコレクションの紹介(その15)(ディズニー柄 Part-2)

2010年11月21日 21時52分39秒 | ネクタイ タイピン 腕時計コレクション
ネクタイコレクションの紹介、パート15。

次は、ネクタイショップで見つけて買ったり、Yahoo!オークションで落札したディズニー柄のネクタイのPart2です。
ミッキーマウス以外の、ドナルドダックや101匹わんちゃんのものもあります。

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ディズニー柄のネクタイコレクションの写真
ディズニー柄のネクタイコレクションの写真ディズニー柄のネクタイコレクションの写真
今回は模様が小さいものもあるので、それらは1本ずつ拡大撮影。

ディズニー柄のネクタイコレクションの写真ディズニー柄のネクタイコレクションの写真
どちらも、ドナルドダック柄です。

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 奈良市 霊山寺

2010年11月16日 20時29分52秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市西部の富雄というところにある「霊山寺(りょうせんじ)」を拝観してきました。

奈良時代に、遣隋使・小野妹子の息子 小野富人という人がこの地に薬草湯屋を建て、薬師三尊を祀って庶民の病を治されていたのが、このお寺の起こりだそうです。平安時代には弘法大師も来られたとか。

この秋の特別開帳では本堂の内陣へ入って、ご本尊薬師三尊像などの仏様が拝観出来たのと、三重塔の初層内陣が公開されていました。

あまり有名なお寺ではないと思うのですが、実家がこのお寺の近くなので、私は昔から知っていました。

でも、平城遷都1300年祭の公式サイトやパンフレットに載ったからだと思うのですが、行った日は遠方からのナンバーの車もたくさん停まっていて120台も停められる駐車場が満車。少し離れたところにある第二駐車場に車を停めて拝観しました。

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霊山寺の本堂の写真
霊山寺の本堂。鎌倉時代の建立だそうで、国宝の建物です。

普段は、本堂の内陣と外陣の間が格子戸で仕切られているそうですが、今回の特別開帳では、格子戸が外され間近で仏様を拝観出来ました。

霊山寺の参道の写真
霊山寺の参道。紅葉がとてもきれいでした。

霊山寺の黄金殿・白金殿の写真
金箔を貼った黄金殿とプラチナの白金殿というお堂まであります。裕福なお寺なのでしょうね。

今でも境内には薬師湯殿があり、入浴ができます。
そのほか、境内にゴルフ練習場やバラ庭園まである、ちょっと珍しいお寺です。

霊山寺三重塔の写真
霊山寺の三重塔(重要文化財)は残念ながら屋根の桧皮葺の葺き替え工事で覆い屋根に覆われ、この工事足場の中に入って、塔の初層内陣を拝観するようになっていました。
塔の外観が見られなかったのがちょっと残念でした。

霊山寺奥の院の写真
本堂から山道を1kmも歩いたところに奥の院がありました。弘法大師がお祀りになった弁天さまが祀られていて、お寺なのにその鳥居が立っています。

霊山寺バラ庭園の写真
霊山寺のバラ庭園。
先代の住職が太平洋戦争に出兵し、日本に帰ってきたときに、世界平和を願い、バラを植えたのだそうです。
バラ庭園にはカフェまであります。その他、宿坊や食事処もあります。

霊山寺の秘宝・秘仏特別開帳も終了しています。通常の拝観はできます。

↓詳しくはコチラ
霊山寺のサイトへリンク

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 奈良市 十輪院

2010年11月15日 21時57分48秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市の“ならまち”にある「十輪院」を拝観してきました。

このお寺は、石仏龕(せきぶつがん)といって、石に浮彫や線刻の仏様がたくさん彫られたものが祀られています。
ご本尊は石仏龕の真ん中の地蔵菩薩で、その周りに、仁王様や四天王像、五輪塔などが彫られた石を漆喰でくっつけて、この一つの石仏龕でお寺の境内にあるものを全て表しているそうです。
この石仏龕は重要文化財に指定されています。

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十輪院南門の写真
十輪院の南門。鎌倉時代の建立だそうで、この門も重要文化財です。

十輪院本堂の写真
国宝の十輪院の本堂。この本堂は石仏龕の礼堂で、石仏龕はこの本堂の裏手で、覆屋という別の建物の中に安置されています。本堂と覆屋は「合の間」でつながっていて、本堂から石仏龕が拝観できるようになっていました。本堂の天井が低いのが珍しいです。

十輪院護摩堂の写真
十輪院の護摩堂です。南門を入ってすぐのところにあり、今回の秘仏特別開帳では、この護摩堂の不動明王像(重要文化財)が特別拝観できました。背中の火焔が鳥の形をしています。

十輪院庭園の写真
十輪院の庭園です。庭園のまわりには、石の不動明王像や石の菩薩像、十三重石塔など鎌倉時代の石造物がたくさん安置されていました。

十輪院庭園の写真
十輪院の庭園にある興福寺曼荼羅石。興福寺の各お堂にある仏様や五重塔などが線刻された石です。

なお、十輪院の護摩堂の秘宝・秘仏特別開帳は終了しています。本堂は拝観できます。

普通車10台の無料駐車場がありますが、道が狭いです。

↓詳しくはコチラ
十輪院のサイトへリンク

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 奈良市 西大寺を拝観

2010年11月14日 18時27分06秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良市の「西大寺」を拝観してきました。
毎年1月、4月、10月に大茶盛式という行事があるお寺です。

奈良時代に創建された、東の東大寺に対する西の大寺でしたが、室町時代に兵火などによって多くの御堂や塔を焼失したそうです。
現在の境内も十分に広いのですが、それでも創建時の広さの1割にも満たないのだとか。

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西大寺本堂の写真
江戸時代建立の重要文化財・西大寺の本堂です。この本堂は、土壁でなく板壁になっています。

ご本尊の釈迦如来立象と、堂内に安置された文殊菩薩騎獅像・四侍者像も重要文化財です。
その四侍者像のひとつ善財童子像は、灰谷健次郎作「兎の眼」という小説に出てきます。この童子像の目を主人公が“兎の眼”に喩え、それが表題になっています。堂内の善財童子像の前に、この小説のことも書かれていました。

そして、本堂の前には、東塔の基壇跡があります。

西大寺愛染堂の写真
本堂の横にある愛染堂です。この堂内に祀られている重要文化財・愛染明王座像が秘仏特別開扉で拝観させていただくことが出来ました。

西大寺境内・鐘楼の写真
境内の鐘楼です。右に少しだけ写っている光明殿というところで、大茶盛式が行われるそうです。

西大寺四天堂の写真
軒のところなど、朱色や金色が鮮やかに残っているので、最近の再建かと思ったら1674年建立の四天堂。

約6mもある十一面観音立象と、約2mの四天王立像(どちらも重要文化財)が安置されています。
四天王像は銅製で、兵火で焼け溶け、増長天像の足下の邪鬼のみが天平時代のもので、あとは後世の再鋳だそうす。そして多聞天像は、銅が足りなくなって、ひとつだけ木像なのだそうです。

西大寺南門の写真
南門から見た本堂。本当はここが正門なんですって。日曜日に拝観に行ったので境内は大勢の参拝者が来られていましたが、ここは駅や駐車場と逆の方向にあるので、ひっそりとしていました。

西大寺南門からの参道の写真
南門からの参道ごしに見た東塔跡基壇と金堂。紅葉が色づいていました。

西大寺本坊の写真
西大寺本坊。
ここは宗務所なので、恐らく普段は参拝客は入れないのではないかと思われますが、この日は水墨画の展示会が開催されていて見学が出来ました。

また、境内では寺宝を展示している聚宝館という展示館も見学ができました。

なお、西大寺の秘宝・秘仏特別開帳は終了しています。

近鉄大和西大寺駅から南西へ徒歩5分ほど。
有料駐車場有り。