環境教育に関する教員研修を堺市の小学校の依頼で8月2日に実施した。
環境教育と言えば「環境学習」「自然学習」と思われ、多くの研修の場合はフィールドワーク(自然観察)か環境に関する座学がメインとなる。
最近では体験学習手法をとりいれたコンセプト学習なども行われているが、なぜそれを行うのかまでを視野に入れた研修は少ない。
また、その時の教師の役割などをトータルに学べる機会も同じではないか。
環境教育や様々な教育のなかに取り入れられ始めたグループ学習的な活動。
比較検討する過程(プロセス)を通して、お互いの発見や考えを共有しつつ学習を展開する。
良く聞かれる「このプログラムは面白い、良くできている」「活発に意見を述べるのが印象的」の意見。
プログラム自体の面白さや巧みさに関心が向いてしまい、そこに受講者がいることを忘れてしまってはいないだろうか。
受講者は、プログラム中で指示されたから意見を述べあうわけではない。
受講者が、学びやすくするための流れや、場づくりがそこにはある。また、互いの意見を聞き、互いに意見を述べ合う能力が参加者にも求められています。
この研修では、先生方に違う視点から環境教育への理解を進めようとチームビルド的なプログラムを提供しました。
安心できる空間について、意見を述べ合うこと、協力とは…
環境教育を進める上で大切なことは「個」の存在であること。
そして、「個」が集まり「グループ」が形成されていることを体験していただいた。
プログラム「地球を救え!(仮称)」を最後に提供した。
これは、グループで協力とは何かを学ぶためプログラムをアレンジしたもの。
「環境を持続可能なものとするために我々はどうあるべきなのでしょうか?」がまとめでした。
コミュニケーション⇒場づくり⇒共有体験⇒課題解決
「なぜ、環境教育の研修として提供されたのか?」を考えつつ、振り返っていただければと考えています。
積極的に学べる(チャレンジできる)環境とは、積極的に社会にかかわれる人材とは…。
今回の研修では、環境教育と体験した各アクティビティの位置づけなど(プログラム構成など)の解説を控え実施しました。
主体的参加、グループ体験、他者認知、自己肯定感の向上、失敗の共有、共有体験、チーム、失敗の許容、他者とのかかわり方、課題解決etc.etc
環境教育に不要なワードはあるだろうか?