腰曲がりのアスター

　晴れ。けさも8時ごろから「暑いでんなア」。終日それしかない居住者同士のごあいさつ。熊蝉は日の出とともに「シャッシャアシャアシャー」。けたたましい。昼からは「ジッジリジリジー」と油蝉の番。サルビア、マリーゴールド、ケイトウ花壇の花がら摘みと水やり。「この花なんちゅうの?」「ペチュニアです」「可愛らしいですね」。アスターの手入れをしていたのにそっちの方は尋ねない。「仏さんの花にいいなあ」と言われたことがあるが、5～6月の雨風で腰曲がり。切り花にもできずみっともない(写真下)。

　義理の妹夫婦から自宅のプランターで育てたゴーヤが豊作だったらしくけさ宅配便でどっさり届いた。ぼくも出窓で育てているがまだ小さいのが４つ。当分ゴーヤチャンプルが楽しめそう。午後、江坂の古本屋へ。金田一春彦さんの「日本語」上下を買う。途中、桃山台の春日大池による(写真上)。人気がない。

　きょうあたりから世間はお盆休み。スーパーも客足まばら。缶ビールと牛乳を買いに走る。お盆の伝統行事・京都五山の送り火(16日)は予定していた東北大震災被災地・陸前高田の松を使用できなくなったという。理由は、取り寄せた松の薪から放射性セシウムが1130ベクレル(キログラム当たり)検出されたためという。原発事故の意外な波及に驚く。ネットを検索していると被災地の初盆はお墓が津波に流されたところなど想像を絶する事態や。胸の詰まる思いがする。

　いまに生きるものが元気なことが何よりの死者への供養というのはその通りや。「爺さん、婆さん、ワイも爺さんになれたで」。いずれそっちゃへ行くさかい、元気でいててや。

プランターの苦瓜豊作便りくる　愚老
曲がり癖アスター爺に似たるかな　同