NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 -すべての子どもの遊びと支援を考える会-

本ブログは、チャイルド・フレンドリーな医療と環境の実現のためホスピタル・プレイに関する情報を発信しています。

第8回国際シンポジウム&ワークショップ、第4回スキルアップ講座のお知らせ

2015年12月08日 | 日記
シンポジウムとスキルアップのチラシが出来上がりましたので、ダウンロードできるように
させていただきました。
関心のある方はぜひ周りにも声をかけていただき、医療的ケアを必要とする子どもと遊びに
ついて学び語る2日間をお過ごしいただけると幸いです。

各種以下からダウンロードができます。

・HPS第8回国際シンポジウム&ワークショップ 1/23(土)チラシはこちらです   
・第4回スキルアップ講座  1/24(日)チラシはこちらです

共通事前参加申込書はこちら

今、事務局は必至で準備にとりかかっています。
寒い時期ですが、全国から静岡に、療養環境を改善するため学びを求めて集まってくる皆さん、
つまり仲間に会えることを心から楽しみにしています。
毎年、皆さんからエネルギーをいただき、われわれにとっても、また頑張ろうと思える2日間に
なっています。

今年度の目玉はいくつかありますが、1つは矢野先生の講演です。
ぜひ楽しみにしていただきたいです。

矢野先生との出会いについて少し説明します。
数字や事例でホスピタル・プレイの効能を証明しないといけないプレッシャーを感じつつも、いや、
そもそも遊びの価値は遊びそのものにあるはずだと主張したい自分もいて。
そのバランスを学問としてどのようにとるべきかを悩んでいた時に、多文化教育学の専門家に紹介して
もらったのが、矢野先生の書籍でした。
遊びに対して、こういうアプローチをする研究があるんだと、本当にうれしく、わくわくした気持ちを
感じたことを今でも思い出します。
このようなホスピタル・プレイの価値や意味付けをおこなう哲学を一方で熟成させ、もう一方では、
遊びの持つ「癒す力」を行動を通して示せるよう、先進のプレイセラピーを取り入れることを、
私自身は日本型HPS養成教育の指針として持つようになりました。

矢野先生からは、講演に先立ち『大人は実用的な言葉や知識を教える前に、なぜ幼児に遊び方を教えたり、
周囲では実際には見ることもない「ゾウ」や「キリン」といった言葉を教えたり、あるいは将来役立つとは
思えないおとぎ話を語ったりするのでしょうか?』という課題が出ていますので、ぜひ皆さんも考えてきてくださいね。
矢野先生の参考図書も紹介しておきます。

矢野智司(著)
「大人が子どもにおくりとどける 40の物語:自己形成のためのレッスン」

2日間の中では、プレパレーションにつながるグッズもお分けする予定です。

1つは「メディカルかるた」です。
HPSの一人が、2分脊椎の子どもたちを対象にしたカルタからヒントをもらい、
開発した「メディカルかるた」です。
一般的な治療を意識し作り直していますので、お役に立てていただければと思います。
医療を遊びでつなぐという、我々HPSの精神が理解いただけることと期待しています。


もう1つは、プレパレーション用の治療別シートです。
以前日総研から子どもケアの付録として出したものを、デザインを変えて制作しましたので、
販売する予定です。
これもまたどうぞ楽しみにしていてください。

バーミンガムこども病院から招へいしているエマ先生は、National Association Health Play Staffの会長
を務める本当に熱心で懸命なHPSです。
多くの経験を積んできたエマ先生のホスピタル・プレイをぜひ学び、応用し、取り込んでいってください。

それでは、来年1月23日と24日に、皆さんに会えることを楽しみにしています。

まっちゃん