NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 -すべての子どもの遊びと支援を考える会-

本ブログは、チャイルド・フレンドリーな医療と環境の実現のためホスピタル・プレイに関する情報を発信しています。

7月の出会い③

2013年07月29日 | 日記
NPO法人として、今年から取り組んでいる活動の1つに、
保育士のためのホスピタル・プレイワークショップがあります。
これは、看護師のためのワークショップがあるので、
ぜひ保育士のためのものも設定してほしいというHPSの希望で計画されたものです。

先月、静岡で開催した際には25名の参加をいただきました。

7月28日(日)には、大阪発達総合療育センターを会場に2回目のワークショップを開催しました。
24名の主に保育士さんが、大阪、京都や兵庫から、また愛知や東京、岡山からも参加してくださいました。
本当にありがとうございました。

   

   

自分の専門性を医療の中で発揮することが難しいと感じている保育士。
サポートが無く、孤立感を感じている保育士。
自分の役割を見出すことができなくて悩んでいる保育士。
いろいろな困難を感じている現場の保育士のみなさんに、
新しい知見と仲間を提供できたのならばこれほどうれしいことはありません。


事務局に聞いたところ、アンケートの結果からご参加のみなさんの満足度は高かったとのこと。
また昨日のワークショップで出会った保育士さんたちが、帰り際には連絡先を交換し、
これからもつながっていきましょうと約束し合っていたとのこと。
このようなつながりは本当に大切で、われわれがつながっていかなければ、
子どもを支援することなどできないと考えています。


午後から2人のHPSがおこなったワークショップからは
私自身も学ぶことがあり、遊びを介在させるHPSと子どもとの関係を、
「遊ばせる」ではなく「遊びあう」関係であると表現した語りには、
なるほどなと思いました。

話し合う、語り合うと同じように、「遊びあう」関係。
実践の中から生まれたこの考えはなかなか深い意味が含まれていると感じました。

日曜日にもかかわらずワークショップに参加くださったみなさんありがとうございました。
ぜひまたお会いしましょう!


会場の準備から当日の受付や進行まで、忙しく働いてくださった関西ブロックのHPSのみなさん、
ありがとうございました。


まっちゃん






7月の出会い②

2013年07月29日 | 日記
三島にある順天堂大学 保健看護学部の先生にお招きいただき、
小児看護に関心のある4年生の皆さんにお話をしてきました。

S先生とは、私がHPSにかかわる事業をはじめてからのお付き合いですが、
HPSの活動を応援してくれている先生であり、頼もしく思っている方です。
私の紹介の中で、「友人の・・」と言ってくれて、
本当だなぁ、友達だなぁとうれしくなりました。


講義を聞きに来てくれた学生さんは、本当に熱心で、メモをとるとる!
まじめで、でも明るく、そして何よりも病気の子どもに対して、
やさしい看護を提供したいという思いに満ち満ちていました。

一緒にまた前進していきたいな、将来が楽しみだな、と思いながら
帰途についた一日でした。


S先生、おいしい昼食もありがとうございました



まっちゃん

7月の出会い①

2013年07月29日 | 日記
7月20日(土)に島根でホスピタル・プレイに関する講演をおこないました。

修了生のHPSが島根県立中央病院で働いており、
有志が集まってプレイ&プレパレーション研究会を立ち上げたのです
この研究会は小児科医や看護師、看護教員なども参画する多職種のグループで
とても素敵だなと思いました。

記念すべき研究大会にお招きいただき、ありがとうございました。

HPS=プレパレーションと思われがちなので、
遊びと医療の融合に意味があることを伝えつつ、
どうやったら子どもにやさしい医療が提供できるのか、お話をさせていただきました。

後半には、各病院の実践発表もあり、僭越ながら講評もさせていただきました。


帰りの飛行機の中では、あれもこれも言えばよかったな、と反省しきり。。。
特に、皆さんの実践にはとても素晴らしい内容が詰まっていたので、
今後の取り組み方に対する助言だけではなく、
いいところももっと評価していけばよかったなと思いました。


全国で修了生が困難に直面しながらも踏ん張り、
少しずつ着実にホスピタル・プレイを広めて行ってくれている様子に、
心から敬意を表します。


島根のみなさん、ありがとうございました



まっちゃん

HPS養成講座 第9クール募集開始しました!

2013年07月24日 | 日記
すでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
今週7月22日より、HPS養成講座 第9クールの募集がはじまりました

詳細はこちらから(http://bambi.u-shizuoka-ken.ac.jp/hps_site/lecture/howto.html)
ご参照ください。

応募期間は8月23日(金)まで(必着)となっています。


募集要項や申請書類は郵送もできますので、
HPS事務局までお気軽にお申し付けください

みなさまのご応募、お待ちしております





HPS養成講座に関するお願い

2013年07月19日 | 日記
間もなく、第9クールのHPS養成講座の募集が始まります。
それに先立ちまして、HPS養成講座受講を希望されている方にお願いです。

ありがたいことに毎年多くの希望者が申し込んでくださいます。
病気の子どもに対する遊びの支援に、関心を持ってくださる人がどんどん増えていることに
心から感謝しています。

一方で、HPS養成講座が始まり、勉強してHPSになるということと、
私がHPSになるという気持ちのミスマッチが見られるようになりました。
講義と実習もともなう長い講座ですし、受講を希望するみなさんにとって、
受講してからミスマッチが分ることは本当に気の毒なことです。
受講しているご本人も、また同じクールの仲間も、そして教えるわれわれも
がっかりすることになり、本当に心が痛みます。

HPSは新しい職業ですし、まだまだ日本には定着もしていません。
これから先どうなるのかは、私たち、皆さんの頑張り次第なのです。
ですので、HPSになりたいという気持ちだけではなく、
適性があるのかどうか確認してから受講してほしいのです。
HPSの適性が今ないからといって、子どもたちすべてにかかわる適性が無いわけでもなく、
問題があるわけでもないのです。
ただ、現時点ではHPSになることは難しいというだけなのです。

適性を判断するために、今年から事前チェックシートを使うことを推奨しています。
自己判断ですので、自分で10個の項目にチャレンジして
受講したいかどうかを考えてほしいです。

こちらから事前チェックシートをご覧ください。

どうぞよろしくお願いします。



まっちゃん


東京会場のご案内

2013年07月17日 | 日記
先日、ブログの中でもお知らせいたしました東京会場での
保育士のためのホスピタル・プレイ・ワークショップについて
ご案内いたします。

開催日時と会場は以下のとおりです。

【日 時】平成25年10月27日(日)10時~16時30分

【会 場】東京都立小児総合医療センター 1階 講堂 フォレスト
    (東京都府中市武蔵台2-8-29)


こちらより、参加申込書をご覧いただき、ご記入後、メール・FAX・郵送にて
ご送付ください。

お振込がお済みの方で、参加申込書を送付されていない方がいらっしゃいます。
お振込と併せまして、参加申込書も必ずご送付ください。


なお、入金確認ができ次第、メールにてご連絡致しますので、
メールアドレスを正しくご記入ください。

メールアドレスをお持ちでない方は、確実に連絡可能なご連絡先を
ご記入くださいますよう、お願い致します。

保育士のためのホスピタル・プレイ・ワークショップのご報告

2013年07月12日 | 日記
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
2年前から日総研の依頼を受けて看護師を対象にした
プレパレーションセミナーを開催して来ました。

その関係で、しばしばHPSから保育士を対象にした
ホスピタル・プレイワークショップの開催を要望する声が出されていました。

実際に、HPS養成講座は数カ月かかる大変長い講座なので、
受講のために職場に休みの許可をなかなかとることはできないけど、
せめて病児に対する遊びの組み立て方を学びたい
という保育士のために開催するワークショップです。


6月29日(土)に静岡会場が終了しました。
25名のみなさまにご参加いただきました。

保育士や看護師はもちろんのこと、保育や児童福祉を学んでいる大学生も
参加できるところがよかったなと思っています。

2名のHPSも頑張って、自分の知識や技術を教えてくれました。
保育士との違いも(もちろん共通性もありますが。。。)
しっかり学んでくれたようでうれしいです

当日の様子をご紹介します。

     
    

みなさん、立ち上がり何かを作っている様子です。
何を作っているか、わかりますか
  


答えは、ケモタイプのアロマオイルの入ったバスボムです

今度は、真剣に考えたり、描いたりしています。
何を作っているんでしょうか


  
入院している子どものきょうだいのための本を作成していたんですね

ご参加のみなさま、誠にありがとうございました。


今回のワークショップは、静岡と大阪で試験的に開催をする計画だったのですが、
関東ブロックからもぜひ開催したいという要望があったので、
急きょ追加で東京においても開催する予定です。

詳細はブログにて、またお知らせいたします


第1回総会のご報告

2013年07月12日 | 日記
6月15日(土)に、NPO法人ホスピタル・プレイ協会の第1回総会を開催しました。

全国から27名の会員が会場である静岡まで集まってきてくれました。
秋田、横浜、大阪、岡山も遠隔会議システムを使い、参加してくれたメンバーもいました。

NPO法人として審議するべき予算などの決議の後、
4つのワークショップ&レクチャーがHPSによって開かれました。

     

     


総会に開催し、感じたことは、
やっぱり修了生のみんな(NPOに入ってまで頑張ろうとするメンバー)は、
本当に素晴らしいメンバーだなということです。

みんなが話し合う様子を見て何に感銘したかというと、
もちろん彼女たちが持つ優れた遊びの力もそうなのですが、
それよりも子どもや家族のために、自分の経験や知識を惜しみなく仲間と分かち合う心と
態度が素晴らしいなと思いました。


ご存じの通り、私たちはいわゆる業界のビッグネームの力は使ってきませんでした。
高尚な考えがあって使わなかったわけではなく、
そういうビッグネームに縁が無かっただけなのかもしれませんが、
のびのびと経験を話し合う姿を見て、草の根的な活動を積み上げてきて、
本当に良かったなと改めて感じました


英国のHPSパイオニアたちも言っていたことですが、
「分かち合う心」が私たちHPSの専門性であり誇りです。

うれしいお知らせ

2013年07月10日 | 日記
HPSからうれしいお知らせが届きました

あいち小児保健医療センターには、現在2名のHPSが働いているのですが、
そのHPSが中心となり研究発表をおこなったようです。
7月8日(月)に、大阪で開催された
第41回日本小児神経外科学会における発表だったようですが、
それが何と
ナースコメディカル部門で「最優秀賞発表賞」を受賞したとのことです
発表テーマは、「MRI検査のプレパレーション方法の開発と実践」です。

HPSになってからMRI検査の方法に改善を重ね、
子どもの目線にどんどん近付けた結果が、とても良く表れた発表だったと思います。

HPSのお2人、本当に良かったですね。
何か、死に物狂いで働いた数か月でしたものねおめでとう


日本で誕生したHPSが、どんどん活動の場を広げ、
その専門性を示してくれることは、本当にうれしいことです。
このプロフェッションが認知されることもねらいではありますが、
それよりも「病気の子どもにはこんなニーズがあるんだ」という気づきにつながるからです。
一人でも多くの人が、医療と遊びの融合が子どもにとって必要な支援であることを
知っていけるよう、今後もHPSは努力していくと思います。

また修了生の活躍に関して、ブログのなかでも、お知らせしますね

今年度の計画について

2013年07月10日 | 日記
今年度の計画がおよそ決まりましたのでお知らせいたします


今年度、大変ありがたいことに、WAM(独立行政法人福祉医療機構)から
助成金をいただくことができました。
よって、貧乏所帯から今年度だけは抜けて、財政的なことをあまり考えず
活動を推進していくことができそうです。

みなさん、2月のシンポジウムとワークショップなどは、
一般にも開放しますので、どうぞお越しください