久しぶりに障害者向けのパソコン教室に参加しました。
知的障害を持つ人たち向けのコース、隔週７回の講座です。
定員４名、今回の生徒さんは４人とも女性。
区の担当課の方の挨拶の後、講師の紹介と受講生の自己紹介。
講師はユニコムかつしかのメンバーが５名で、わたし以外はみんな女性。
リーダーの女性が担当の割り振りを決めて、さあ、始めましょう。
わたしの担当はパソコンが殆ど初めての女性。
付き添いのお母さんの話では、かなり昔、テクノプラザで少し習った模様。
でも、ほとんど忘れているので、自分ひとりでネット検索くらいやらせたいとのこと。
わたしもかなり以前、何度か知的障害の人たちのレッスンを手伝ったことがあります。
もしかして・・・・と団体や人の名をあげたら、そうです、そうです、とお母さん。
あるいはその時に会っているかもしれませんね。
パソコンを前にして座った彼女、初めは緊張で固まっていました。
「わたし、緊張しています」と彼女。
そうだよね、初めてだからね、わたしも緊張しているもん、でも気楽に行こうよ。
ネットで何が見てみたい？と訊くと、即座に「ＳＭＡＰ」と答えが・・・・。
え～っ、おじさん、そっち系はまったく弱いんだけどな、教えてくれる？
というわけで、どっちが生徒か先生か・・・・。
それじゃ、ネットを立ち上げてみようね。
まだ、緊張が残っているとみえてマウスの操作もこわごわという感じです。
でも、すぐに慣れたようです。
ここに文字を入れるんだけど、ひらがなで入れる？ ローマ字がいい？
「ローマ字で入れたいです」
じゃあ、とキーを指し示しながらsmapと入力してもらいました。
しばらくSMAPの公式サイトを見てから、YouTubeでＳＭＡＰを検索。
大量の動画がヒットしましたが、そのほとんどをすでに見ているようでした。
とにかくよく知っています、ＳＭＡＰのこと。中でもいちばんのお気に入りは中居クン。
こちらは中居くんてどれ？のレベルですから、話について行くのがタイヘン。
メンバーがカラオケで歌う動画を見ていると、「そのうち中居クンが泣きだすんだよ」。
でもなかなかそのシーンが来ない、泣かないぞ、ちがう番組じゃないの？
「待って、待って、もう少しで泣くから・・・・ほら、泣いたでしょ」
お母さんに訊いたら、家のテレビでＳＭＡＰの番組をすべて録画しているのだとか。
作業所から帰ってくると、ずーっとそればっかり見ているんですよ。
でも、好きなものがあっていいじゃないですか、好きこそものの上手なれ、ですよ。
途中、彼女にはよく聞こえる音が、わたしの耳にはかすかにしか聞こえない。
え～っ、ついに耳が遠くなったか、と思える一幕も。
でも、なんとか初日は無事に終了。
お辞儀しながら、有難うございました・・・・お母さんの躾も行き届いています。
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