
それじゃ、ツーと言えばカーだね。
若い人との話で、そう言ったら、どういうことですか、と訊かれました。
もう死語になっているのかもしれません。
もちろん、ツーカーの仲という言葉も知りませんでした。
互いに気心が知れていて、ちょっと一言いえば通じ合う仲のことです。
こちらはわかりきったこととして使う言葉が相手に伝わらない。
ツーカーの仲ではなくとも、互いにそういう言葉があることは知っている。
そういう共通の土台がずいぶん崩れて来ているのでしょうね。
若者言葉なんかは、わたしにはチンプンカンプンですから。
そのチンプンカンプンも、相手にはチンプンカンプンかもしれませんが。
でも、ツーカーというのもよく考えるとヘンな言葉です。
そういえば、そういう名のケイタイがありましたが、今でもあるのでしょうか。
たぶんネーミングの由来は、ツーカーの仲、あたりにあると思うのですが、推測です。
気になったので調べてみました。
そしたら、漢字で書くと「通過の仲」なんだそうです、何と!
ものごとが通過していくように、こちらの言いたいことが相手に伝わること。
いや~、調べてみるものですね、初めて知りました。
似たような意味で使われるのが「以心伝心」。
言葉がなくてもお互いに分かり合う仲を、以心伝心の仲、と言ったりします。
でも、これも本来の意味からはズレているようです。
言葉や文字を使わずに心から心へ伝えて、ほんとうのことを自らわからせること。
それが本来の用法で、もともとは禅宗の言葉だそうです。
わたしも修行してそんなことができるようになりたい、ツーとも言わずにカー・・・・。
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