
5日が寒の入りでした。
月花の愚に針立てん寒の入り 芭蕉
月よ、花よ、なんて風流をいえるような寒さではない。
と云いながら寒の入りを風流に仕立てようとする自分がここにいる。
といった意味合いでしょうか。風流もツライよ、ですね。
寒風の中を自転車に乗る現実にもかなりつらいものがありますけれど。
今朝も、起きて窓のカーテンを開けたら、結露でびっしょり。
1年中でいちばん寒い時期。小寒、大寒とおよそ2週間づつ続きます。
春よ来い、早く来い・・・・の心境になる季節です。
景気が回復し、収益をあげた企業が社員の給料を上げ消費が伸び・・・・。
首相の年頭会見を聞いていてもなぜか心温まりません。
給料を上げるか上げないかは、政治がどうのこうのできる話ではないからでしょう。
先日、タクシーに乗った時に、運転手さんに訊いてみました。
景気がよくなった実感がありますか。
「ないですね~。たぶん給料も上がらないでしょうねえ・・・・」
残念ながら同感です。
もともと高成長で人件費が高くなりすぎたという背景があります。
だから、企業は生産拠点を海外に移し、さらに正社員をリストラし、非正規雇用を増やした。
一方でそれを更に後押しするような派遣法を改正しています。
企業としては当然コストの高い正社員より派遣社員を増やすでしょう。
仮に給料が上がるにしても、たぶん恩恵にあずかれるのはほんの一部の人。
金持ちのおこぼれで多くの人が食ってゆく。
そんな社会が幸せだとは誰が考えたのでしょうね。
ともかく、政治は明らかにそういう方向を目指していることは確かです。
そう思うと寒さが一段と身にしみます。
何とか早くしないと日本は凍土の国になってしまいそう・・・・。
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