
昨日、メンバーの一人と現役の頃の話をしていました。
当時の大型コンピュータの性能は、今のパソコンに遥かに及びませんでした。
メモリもハードディスクも256KBなどと、今のおもちゃ以下。
入力装置は紙テープや紙カード。
テープや紙に穴をあけたものを読み取って処理します。
カードパンチという仕事が、パンチャーという職業として成り立っていました。
これらは、その後、フロッピーディスクに記録し読み取る方式に変わります。
ハードディスクはまだ高く、大量データの記録は磁気テープが主流でした。
そのテープも、年々高密度、低コスト化したディスクに置き換わって減少の一途。
ところが、その磁気テープの需要や供給がV字回復しているようです。
その背景の一つが、記録する材料(バリウムフェライト)の改良。
微粒子化が可能で、今後もまだまだ大容量化の余地が残されているといいます。
ちなみに100テラバイトのデータを保存するとした場合のコスト。
ハードディスクだと1TBあたり約7万円、磁気テープは1万5千円。
これでは、大量データの保存には磁気テープを選択したくなります。
個人でビッグデータを扱うことはないので無縁の話。
と思うかもしれませんが、意外とそうでもありません。
たとえば銀行の入出金などのデータ、これらはすべて取引データとして記録されます。
そして磁気テープの形でアーカイブセンターへ。
また、多くの人が使っているGメール。
これらの保存にも磁気テープが使われています。
冒頭写真は、グーグル社データセンターのテープライブラリ。
こうした磁気テープの主要部材はほとんどが日本のメーカ製です。
その割に国内向け出荷がわずか2%。
日本企業の大量データのバックアップへの取組みそのものが遅れているためでしょう。
災害大国日本、企業ももっとITリテラシーを高めてゆかないと・・・・。
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