6月23日は、沖縄戦で組織的戦闘が終結したとされる「慰霊の日」で、今年は、終戦から68年になります。先日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で開催される、県主催の沖縄全戦没者追悼式に、「首相、外相、防衛相、駐日米国大使が出席する」という報道がありました。
私は、沖縄戦で亡くなった両親の家族・親族を供養するため、この日は毎年、糸満市米須にある「魂魄の塔」を訪ねます。お昼前後にぶつかると、交通渋滞に巻き込まれるので、時間をずらします。とりわけ、政府関係者が訪れるときは、渋滞がひどく大変な目に遭うので、気を遣います。
前記の報道を受けて、今年は、6時15分に家を出ました。この時刻だと、信号待ちも少なく、7時前に「魂魄の塔」に到着しました。
01-0623-0704「魂魄の塔」
塔の周辺では、マスコミ関係者が取材の準備をしていました。家族5人で花を捧げ、人数分の線香に火をつけ、手を合わせました。……戦争で個々の意識とは関わりなく戦争に巻き込まれ、奪われていった多くの命。一度きりの人生なのに、どんなに悔しい思いをしたことでしょう……。
今も、地球上のさまざまな国や地域で、各種の争いが続いています。シリアもその一つです。一度、殺し合いが始まると、多くの人命・財産や文化遺産が失われ、憎しみの感情が増幅され、国や地域社会が崩壊し、元に戻すのは困難です。そして、戦争に関わることで報酬を得たり、大もうけをしたりする人もいるのです。
私は、「戦争につながるあらゆるものに反対」します。私たちは、後に続く者たちのために、あらゆる叡智を駆使して、戦争をしないで済む社会を実現することが求められていると思います。
02-0623-0729「沖縄平和祈念堂」
03-0623-0730「沖縄全戦没者追悼式」会場
平和の礎(いしじ)
「沖縄県営平和祈念公園(指定管理者ホームページ)」「施設紹介」「平和の礎」で、平和の礎の基本理念を次のように記しています。
戦没者の追悼と平和祈念
去る沖縄戦などで亡くなられた国内外の20万人余のすべての人々に追悼の意を表し、御霊を慰めるとともに、今日、平和の享受できる幸せと平和の尊さを再確認し、世界の恒久平和を祈念する。
戦争体験の教訓の継承
沖縄は第2次世界大戦において、住民を巻き込んだ地上戦の場となり、多くの貴い人命とかけがえのない文化遺産を失った。このような悲惨な戦争体験を風化させることなく、その教訓を後世に正しく継承していく。
安らぎと学びの場
戦没者の氏名を刻銘した記念碑のみの建設にとどめず、造形物を配して芸術性を付与し、訪れる者に平和の尊さを感じさせ、安らぎと憩いをもたらす場とする。
また、子供たちに平和についての関心を抱かせるような平和学習の場としての形成を目指す。
(http://kouen.heiwa-irei-okinawa.jp/shisetsu-ishigi.html)
04-0623-0735「平和の礎」
05-0623-0751「平和の礎」
06-0623-0805「平和の礎」
礎の刻銘は、国、都道府県、市町村毎にまとめられています。上記は「UNITED STATES OF AMERICA」の刻銘版の一つです。
07-0623-0814「平和の火」
08-0623-0816「平和の火」と「平和の礎」
09-0623-0816「平和祈念資料館」
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