樹銘板に、次のように記されています。「コバノコバテイシ:シクンシ科、Terminalia manialy。熱帯アフリカ原産の落葉高木。側枝は輪生ほぼ水平展開。葉はバイオリン状倒卵形、コバテイシより小さい。」 コバノコバテイシは、「小葉の、コバテイシ(枯葉手樹)」。葉は互生、枝先に束生し、枝は多数分岐します。コバテイシの葉とコバノコテイシの葉を比べてみました…… . . . 本文を読む
「ミツヤヤシ」はマダガスカル原産のヤシ科、ネオディプシス属の常緑中高木で、街路樹や公園樹に植栽されています。葉柄が三角柱状、三方に重なって出るので、ミツヤヤシ、トライアングルパームと呼ばれます。葉は羽状複葉で、多数の小葉をつけます。 「ミツヤヤシ」は雌雄異株で、葉腋から肉穂花序を出し、淡黄緑色の花を咲かせ、その後、球状の緑の実をつけます。 . . . 本文を読む
コバテイシは、シクンシ科の落葉高木で、一名モモタマナ、方言名で「クヮーディーサー」、英語名はTropical almond、Sea almond。沖縄では、街路、公園、駐車場などの緑陰樹として植栽されています。枝が横に広がり、倒卵形の大きな葉が枝端に束生し、沖縄の灼熱の陽光を遮ってくれます。古くから、墓の周辺にもよく植えられていました。沖縄では数少ない紅葉する樹木として知られており…「Tropical almond」と呼ばれるくらいだから、中にアーモンド様なものが入っているに違いないと考え、実を割ってみました。…… . . . 本文を読む
うるま市石川で、街路樹の撮影をしている時です。葉を全部落とし、枯れ木同然の木がありました。ゆったりした樹形に魅せられて、何気なく撮影していました。幹の一部が膨らんでいます。観察しながら、「このような木は、トックリ○○と呼ぶのだろうな」と考えていました。枝先まで目がいったとき、赤っぽいのが見えました。カメラをズームにしてよく見ると、花でした。それも一輪。完全に葉を落とした枝先から、「そそっかしいのが、いち早く花芽をつくり、誇らしげに咲いている」とほほえましく思いました。 別の角度からも何枚か撮りました。すると、一輪だと思ったのは…二輪だったのです。近くに、緑の花芽が1つ付いていました。 . . . 本文を読む
実の下には、落ちて日が浅い赤い実や、落下後時間が経った実がありました。古い実は、繊維状の部分が目立ち、その中に、種子が入っていました。 落下した実の近くには、実から芽を出した、マニラヤシの実生(稚樹)が何本か根付いています。植物が自らの命を繋ぐために精一杯生きているのを感じました。試しに一本抜いてみたら、根が約12cmありました。 . . . 本文を読む
車で沖縄モノレールの牧志駅方面から美栄橋駅方面に向かっているときです。中央分離帯にヤシが植栽されているのですが、その中に、赤い実をつけているのを見つけました。しかし、運転中で、ゆっくり見ることができず、帰りに、車を止めて観察しました。…国道58号線でよく見かけるトックリヤシモドキより幹が細く、まっすぐ伸びています。実は、ラグビーボールに似た楕円形で、長径が約3cmでした。ほとんどの樹木に樹銘板がなく、樹銘票の文字もかすれて、名前を確認できません。…何カ所か車を止め直し、しばらく歩き回って、やっと確認できた名前は…「マニラヤシ」でした。 . . . 本文を読む
先日、「立冬なのに、クワが実をつけた」記事を書きましたが、今日は、季節はずれのサクラの話です。季節の花や木々を撮るため、那覇市の末吉公園に行きました。ガジュマル、モモタマナ、ハイビスカス、サガリバナ、ヤシ類、サルスベリ、フクギ、サンダンカ、ツツジ、タイワンレンギョ、ホルトノキ、サクラ、ハーブ類、ミニバラといろいろ撮影していました。……やはり、そうです。サクラの木が新芽を出していました。そして、ピンクの花びらが……。桜の狂い咲きでした。10個ほど花が咲いています。なかなかピントが合わないのですが、なんとか撮りました。先日のクワと同様、台風で葉を落とした後に、花芽ができて咲いたものと思われます。 . . . 本文を読む
「指文字」は、五十音「ア・イ・ウ・エ・オ……」のように、指を使って、音を表したものです。「ア」の音や「イ」の音自体には、意味はありません。指文字で「イ・エ」と表した場合、「イ・エ」という音を表しているだけです。 「手話」は、姿・形や身振り動作を抽象化したものです。姿・形や身振り動作は、国や地域を問わず、ほぼ共通です。しかし、抽象化する段階で、その国や地域の手話の約束事や文化的影響を受けるので、手話は、国や地域により、異なったものになります。 . . . 本文を読む
立冬(冬の始まり)を過ぎ、南国沖縄も、朝夕、少し肌寒さを覚えるようになりましたが、所用で立ち寄った沖縄市知花の「かりゆし公園」で、クワが実をつけているのを見てビックリ。……クワは、5~6月頃実をつける植物なのに、今頃実をつけるなんて……。 . . . 本文を読む
フクギは、オトギリソウ科の常緑高木で、真っ直ぐに生え幹が丈夫で風害や塩害に強く、沖縄の伝統的集落では、屋敷の周囲に植栽され、防風林・防火林として用いられてきました。葉は黄緑色、肉厚・皮質で楕円形をしており、対生に付きます。樹皮から黄色の染料が採れ、紅型染め等に用いられます。雌雄異株で、5~6月、クリーム色の5弁花を葉の付け根に咲かせます。果実は黄色で、コウモリが好んで食べます。近頃、街路樹として植栽されているのをよく見かけます。写真はうるま市石川郊外の街路樹です。 . . . 本文を読む
台風で痛めつけられ、一時期、ほとんどの葉が褐色になっていました。以下の写真は、ヤシの仲間の「若葉」「花」「実」を撮影したものです。褐色の葉の間に、頂から若葉を出しているのが見えます。そのような場面に接するたび、「たくましい生命力」を感じ、元気が出ます。……中東では、ナツメヤシの実「デーツ」を好んで食べます。カロリーが高く、保存食として用いられ、特にラマダンの時に重宝されます。おみやげ品としても喜ばれます。……ところで、「トックリヤシモドキ」の実は、どれくらい大きくなるのだろうか、食べられるのだろうか?…… . . . 本文を読む
シャッターチャンスを逃さない……これまで、動きのある物を静止画撮影し、構図とピントがドンピシャリと合った作品は、ほとんどありませんでした。速過ぎたり、遅過ぎたりで……シャッターチャンスを逃がしてしまうことが多く、運良くいい瞬間を切り取ったものは、ぶれて、使い物にならないのです。そのような問題を解決するために採った方法は、動画で高画質撮影し、動画から静止画像を切り出す(キャプチャーする)方法でした。一度きりの大事な場面では、チャンスは一瞬しかなく、一台のカメラで、静止画と動画を同時に撮ることもできません。全体の様子がわかるような構図にし、カメラを固定して動画のみを撮影し、編集段階で、動画から静止画を切り出すと、それなりに使える画像が得られました。 . . . 本文を読む
デジカメで撮影し、編集時に、悔しい思いをしたことはありませんか。ソフトの修正機能には限りがあります。いい写真を撮りたいと思い、あちこち出かけて撮影し、何度も失敗を繰り返しながら、気付いたことを書きます。 今回、③、④に関する実験をしました。「サガリバナ」の背景に「カラーボード」をかざすことで、「焦点を合わせやすくなり」「不要な物を隠し」「撮りたい物を強調する」ことができたと思います。みなさんも、試してみませんか。 . . . 本文を読む
「園比屋武御嶽石門」に陣取って、歓迎会門から来る行列を待ちました。近くで数人の女性が話しています。「国王は堂々としている。王妃はとてもきれいだ。どのようにして選抜したんだろう……」「国王の帯の位置が高すぎるんじゃない」「みんなカメラを掲げて撮影している。ここからは、カメラしか見えない……」。守礼門を出た後、国王と王妃を御轎に乗せ、行列は池端方面に向かいました。行列を見ていた人が、「とてもきれいだ。琉球王国は中国の影響が強かったんだね…」と話していました。 . . . 本文を読む
「沖縄県推奨優良県産品展」のコーナーで面白いものを見つけました。「ペーパークラフト」の作品展示です。「沖縄の希少生物、プロ野球沖縄キャンプ、首里城正殿、守礼門、面シーサー」等、特徴をとらえた、ユニークな作品が展示されていました。よくできているなーと感心しながら、ゆっくり鑑賞しました。色鮮やかな、立体的なペーパークラフトを見ていると、実際につくってみたいと思いました。それを基に、いつか、自分で考案した、オリジナル作品をつくってみたいものです。 . . . 本文を読む