SH快特みやっち

旅する鉄ちゃんが気が向いた時に作品を上げるページ。

7ヶ月後の被災地・じっくり沿岸編~5日目田老編~

2012-03-07 02:05:00 | 長編
10月20日

いつも東横インだとおにぎり・パン・味噌汁の軽いものだから、ホテルでこういう朝食は久しぶりです。

この日は田老へ行くけど、行きは11時台のバスで行くからバスの時間まで閉伊川まで行ってきました。

まずは大通。

未だに信号は復旧してません。
この先の交差点では、群馬県警が交通整理してました。

4月に来た地区。
あの飲み屋さんね。



取り壊されていました。

そして閉伊川橋梁へ。
4月はこんなだった。

↓10月。

流された桁や線路などはきれいに撤去されていました。


橋台に佇むうみねこ。
なんだか悲しげな表情。

そして、宮古大橋へ。

左側は市役所。
あの日は閉伊川の堤防を乗り越えて津波が押し寄せました。
津波が来る前には水が引くってのは間違ってるって言うけど、閉伊川の川底が見えるぐらい水が引いて10分もしないうちにどば~っと。
ちゃんと引いてからやってきます。

ちょうどいい時間になってきたから駅へ戻りますか。


小本行きのバス満員。




ほい着いた。

いやぁ~、きれいに片付いたぞ。


4月はあれほど瓦礫だらけだった観光センターの中も、すっきりきれいになっていました。


駅前もきれいになりました。


↑4月ね。
↓10月。

スッキリ。
瓦礫も堤防を越えてきた船も片付きました。

堤防の外、田老港側。

津波防災の象徴だったのに、破壊されたそれを見るのはやっぱり衝撃が大きい。

何も無くなった街を走る三鉄と県北バス。





たとえ街が無くなってしまっても、鉄道やバスが走ってるだけでホッとします。

ちょっと市街地まで行ってみることに。


診療所の周りは未だに物が散乱していました。

こうやって見ると4月のデジャヴ。

一通り見て回ったので、防潮堤を歩いて駅へ戻ることに。


↑田老港側
↓市街地側

まさか田老の街が消えるとはね、自分も思わんかったし、当然田老に住んでる人たちもそんなこと思わんかっただろうね。
震災当時田老に住んどったら、俺100%死んどったよ。
防潮堤があるから200%安心だと思っちゃうからね。
でもやっぱそれじゃあダメなんだよね。
備えがあってもとりあえず逃げる。
「てんでんこ」です。

まあ、いろいろ考えながら駅へ戻りました。

おっ、水が無くなってライトが点いた。
↓4月に来た時は真っ暗で水浸しだったもね。


宮古行きが来ました。

修学旅行生が乗るからか、2両つなぎです。
でも、前日の夜も2両だったべ?


小本からで速度制限のかかった運転時刻表。
4月からは信号が復旧するみたいだから、制限も解除されて本数も増えるみたいですな。
それに伴って、運賃も通常運賃に戻りますよ。


今は45km/hだからね。
やっぱアナログな運転台っていいね。

宮古に着いたら、切り離しをしました。

窓口には、南線で陸自が撤去作業をした際に作ったレールのオブジェがあります。
今回は忘れんと、スローガン入りエコバックを買ってきました。


相変わらずぽっぽさんは眼光鋭くいらっしゃいますな。


入口横の自販機の上には、三鉄だるまがいます。

この日は盛岡泊まりなので、今回は山田線に乗っていきました。
ローソンで弁当を買って、山田線の夕方の決め列車653Dに乗って行きます。


改札前にホームを覗いていると、構内の向こうに桁が置いてありました。

もしやと思って窓口で聞いてみたら、やっぱり。
第34閉伊川橋梁の桁でした。
夏休みまで現場にあったんだって。

山田線沿線も、紅葉はベストですな。

車内から無理矢理大峠を。
ISO3200。
かなり無理矢理。

さりげなく山田線も乗りつぶして、盛岡到着。



この日は駅前の方に泊まりました。

明日はいよいよ陸前高田です。




7ヶ月後の被災地・じっくり沿岸編~6日目陸前高田からの撤収編~

2012-03-07 02:00:00 | 長編
10月21日
最終日は陸前高田です。

が!




朝食は7時からだけど、バスは7:10だから、ア・ウ・ト
なんでハートやの。

4月に乗ってった臨時直行便は、7月で運行終了したから、今は特急盛岡大船渡線と一般路線の陸前高田住田線を乗り継いでいきます。
乗り継ぎは不便だけど、2往復あるし、有効期限なしの往復割引もあるから、プラマイゼロだね。

米田交差点で途中休憩です。

盛岡駅のバス乗り場の窓口がまだ開いてなかったから、停車中に往復券を買いました。

盛岡~世田米が2,480円で、世田米~陸前高田が700円ぐらいだったから、往復で4,000円てかなり激安だよね。

世田米駅前で鳴石団地行きに乗り換え。

10月はまだ鳴石団地が起点だったけど、今は米崎小学校が起点になってます。

4月と6月に来てるから、街の様子は分かってるんだけど、何故か陸前高田に近付いてくるとだんだん落ちつかんくなってくるのね。

でもって、今回は西側から攻め込むから、竹駒駅前で降りました。
攻め込むってあんた(笑)

待合室は取り壊されたけど、ホームと線路はなんとか残っていました。

で、竹駒と言えば、駅前のシェル石油。

建物も給油機も直って、至って普通に営業している日常の風景がありました。
良かった良かった。

良かったところで市街地方面へ。


4月はタンクローリーも埋まってた辺りね。
向こうではボランティアの人たちが作業してます。


4月の時にプーさんが泥まみれになってた辺り。
クマさんが座り込んでたのは、もうちょっと竹駒寄りね。
仮設のお店が並んでいました。

その先にあったお寺は、きれいさっぱり取り壊されていました。


4月に建物だけ残ってたローソン屋敷。



営業再開してました
ローソンの裏には、街中にあったマイアも仮設だけど営業を再開しています。

国道の反対側には、ファミマもあります。

見世前付近。

相変わらずおまわりさんが交通整理しとるけど、後ろの景色は4月から思えば随分変わりました。

線路沿いの道は進入禁止になっていたから、そのまま国道から行くことに。


復興の湯は、ひとまず役目を終えました。

酔仙酒造の敷地には、今も多くの廃車体が。


4月にも撮ったガラスの道。



瓦礫は撤去され、周りは草が生えていました。

4月に来た時はまだマンションが建っていました。

確かこの辺だよ。


線路を跨ぐ跨線橋の上では、制限標識が倒れたまま。

道路標識ってね、意外と大きいんだよ。

6月に異様だと思った電柱ね。



軽トラが埋まったままだけど、電線が張られていました。
もっと異様だぞ。

松原へ行く前に、仮設橋が架けられた気仙大橋へ。

元の位置より河口側に架けられました。
これで大型もR45経由で高田と気仙沼を行き来できるようになりました。

でもって、ようやく松原へ。

6月の時点ですでに葉が茶色くなっていたから、ダメだと思っていたけど、やっぱりダメだった。
残念だけど仕方ない。
んでも、生きていようが死んでいようが、こうしてしっかりと立ってるだけで十分ですね。

ちらっと浜辺へ。

・・・。

!!!

堤防ができとる。
6月は広田湾が見渡せたよ。


ありゃりゃ~、ってとこで駅へ向かいました。

今回も高田病院の方から行きました。


6月は木が刺さってたマンションね。


木は無くなったけど、建物はまだ残っています。
下が抜けとるから、早く解体しな危なくないかえ?

そうして駅に着くと。

6月は駅舎の脇ら辺にJRの資材が寄せ集めてあったけど、今は撤去されています。
それよりも、駅前薬局も取り壊されていました。
あれがあったから、遠くからでも駅の場所が分かったのにねぇ。
だから、この日は国道の陸橋から探しても分からんかったんだね。


駅は、折れた木の幹だけを残して、跡形もなく消えてしまいました。


少しだけ休憩をして、鳴石団地へ向かいがてら見ていきました。

駅の大船渡方。

4月は、ポイントのテコが倒れていました。
↓10月。

線路は切断されて、すぐ脇には瓦礫の山があります。


市役所の近辺は、多くの瓦礫が集められ、未だ処理されないでいます。


市役所の近くで、供えてあったお花。
その横にある板に何か書いてあります。

せつないです。


6月に鯉のぼりが泳いどった竹。
流石に10月じゃ鯉のぼりもおらんわな。

と、この辺でお時間です。
鳴石団地から仙台行きの高速バスに乗ってもいいんだけど、やっぱり始発から乗りたくなるのがバっちゃんの性。
ってことで、盛まで行くことに。

小友と細浦の様子を見るために一般路線で行きました。
様子を見るためにね。

・・・。

まあ寝たね(爆)


一般路線に乗った意味もなく、仙台行きの高速バスに乗って仙台へ。

高速路線は三陸道経由だから、細浦と小友は通らないの。

でもって、気仙大橋を渡っていきます。


橋を渡る時に車内から一枚。

次は3月に来ますよ。

一ノ関から高速に乗って、仙台に到着。


帰りは夜行高速青葉くんです。

この日は名鉄便。
フェイスカーテン付けてから初乗りだけど、合わせたわけじゃなくたまたま名鉄便だったの。

翌朝恵那峡で休憩中に新宿さんと並んだから、仕方なく一枚。



名鉄BCは15分の早着。

このあとは、大阪の教授の写真展を引っかけつつキャナルハロウィンへ。一旦稲沢へ荷物を入れ替えに戻ったら、雨ザーザー
なんでやねん。

ま、このあとは省略。

ってことで、なんとか節目を前に書き終えたぞ(^。^;A

よし、ほいじゃあ今週末また集合!
ほい、解散。