つれ:「幻のアカデミー作品賞作品として末永く歴史に残るであろう新ネタのミュージカルはどんなもんかと見に行ったらのっけからお約束の群舞シーンでこりゃコテコテのミュージカルかぃと思いきや、尺が進むほどに発表ミスを会場中が真に受けたのもごもっともと納得するくらいの作り込みになってるねぇ。
シネマスコープやらジャズや往年の名画やらへのこだわりがうるさ型も多いであろうアカデミー会員の琴線をくすぐったのも想像に難くないところで、或いはアカデミー賞に対する人種差別批判が起きてるところに重厚な社会派作品が登場してなければ作品賞も確実だったかもしれないよ。
思うにアメリカでのミュージカルてなぁ日本での忠臣蔵みたいな鉄板ネタで、人物や設定はそれぞれに異なれどもどのみちお約束的な大団円に向かうストーリー展開は先刻ご承知だからこそ歌や踊りを鏤めた夢物語として時代を超えて受け容れられるんじゃないかぃ」
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