つれズレ愚抄

つれ：「総理の庇護を失ったと見るや、堰を切ったような防衛相バッシングになってるねぇ」

ズレ：「寵愛を一身に受けて頭角を現した側用人への怨嗟が政官界の水面下に渦巻いてたようだわな」

つれ：「地方選挙の敗戦続きで党内から君主すげ替えの声が挙がるに及んじゃ、盤石と見えた安倍さんの御威光を以てしても抑えは効かないみたいだねぇ」

ズレ：「今戦えば勝ち目はないとはいえ次の国政選挙までには敵失もあろうと思えば、寵臣の尻尾を切って凌ぐくらいのこたぁさほど意に介してないんじゃねぇか」

つれ：「票にならない憲法改正を引っ込めるどころか、この夏に改憲案を煮詰めるとむしろ意気軒昂の御様子だしねぇ」

ズレ：「我が世の春とばかりにブチ上げときながらここで日和るよりは、あくまで改憲に殉じる姿勢を貫く方が事成らずに斃れようとも後世に名君と謳われる筈とのご判断なんだろうよ」

つれ：「その薫陶を受けた防衛相も最期まで知らぬ存ぜぬを押し通して、謀反に斃れた悲運の逸材てぇ綽名を得ようてぇ算段かねぇ・・」