つれ:「米寿を越す人生の半分以上を死刑囚として過ごした袴田さんの再審で、また死刑を求刑する検察さんに鼻白んだ向きは多そうだよねぇ」
ズレ:「木で鼻を括ったようなノーコメントが通例だから、弁明に努めるほど検察無謬のメンツを押し通してるように映るわな」
つれ:「敷居が高いどころか固く閉ざされた再審の門が開いたとなれば、一般人の感覚とすりゃ無罪確定と同義語だからねぇ」
ズレ:「再審決定に即時抗告したときから再度の死刑求刑は条件反射的な電車道なんだろうけど、それを本心からメンツ由来とは微塵も思ってないとしたら職務目標を忠実に遂行してユダヤ人絶滅に勤しんだ収容所職員みたいな倫理観の危うさが漂いやしねぇか」
つれ:「受験教育に忠実な秀才が集まって組織の論理に忠実な方が出世するんじゃ、無菌培養的な脆弱性は出てくるかもねぇ」
ズレ:「再審のハードルが高いことで既に検察はメンツを施してるんだし、同じ無菌培養の裁判官が再審を認めたなら抗告なしで勝負あったにするのが法曹資源の倹約にもなろうてもんだぜ」
つれ:「ちょうど15年を経て裁判員の課題も取り沙汰されてるところで、再審にこそ裁判員制度を適用して市井の雑菌感覚を混ぜ込んでみたらどうだぃ・・」