滋賀医科大(大津市)の耳鼻咽喉科・頭頸部(けいぶ)外科学講座は、今年のスギ・ヒノキの花粉飛散を、例年より多い「大量飛散」と予想している。
同講座の清水猛史教授が2月20日、オンラインの説明会を開き、新型コロナウイルス対策と合わせた対応を求めた。
注意するポイントとして清水教授は、
・花粉症の治療を早めに始めることを挙げた。
・更に人前でくしゃみをしたり、鼻をかんだりしないよう気を付け、
・部屋の換気は花粉があまり飛ばない早朝か夜間、雨天時に短時間で実施。
・空気清浄機も有効という。
ウイルスの付いた手で目や鼻を触ると、新型コロナ感染のリスクがあるので、手指の消毒を徹底することも呼びかけた。「発熱やのどの痛みなどの症状があれば、コロナ感染を考えて対応する必要がある」と語った。
花粉症対策について「スギ花粉症の舌下免疫療法も普及してきている。特に症状が強く、薬を減らしたい人をはじめ、妊娠を予定したり、受験を控えたりしている人らに勧めたい」と述べた。
清水教授によると、スギ・ヒノキの花粉症患者はここ20年で急増し、現在は10〜50代の日本人の2人に1人となっているほか、特に5歳〜30代で増加している。