滋賀県日野町内池の近江鉄道日野駅前に5月14日、パンカフェ「やさしいコッペパンやさん」がオープンする。
↑写真:中日新聞より
店を切り盛りするのは、不登校や引きこもりなどを経験した若者たちで「お客さまにおいしいと言ってもらいたい」と仕込み作業に力が入っている。
店は「生きづらさ」を抱えた若者の居場所づくりや、子ども食堂などを運営する町内のNPO法人「スープル」が開く。
自信がなかったり、頑張りすぎてしまったりする若者が安心して働ける場をつくろうと、食堂で提供して評判だったコッペパンの専門店として、開店準備を進めていた。
オープンするのは、駅の真向かいの3階建ての空き店舗。クラウドファンディングで157人から集めた改修資金196万9千円を活用して、1階部分を改修した。コッペパンが学校給食で親しまれていることから、昔の小学校のような木のぬくもりを感じられる内装に仕上げた。
10席程度の飲食スペースと、生地をこねたり焼いたりする調理場があり、その間はすりガラスや小窓で仕切ることで、若者たちが少しずつ人の視線に慣れられるようにした。
パンは天然酵母で、販売当日の朝と昼、1日90個を焼く。揚げパンや、あんこバターや卵などを挟んだ八種類を用意し、1個200円前後で、テークアウト販売も行う。
10〜30代の若者たち8人ほどが働き、収入を得る。30代の男性は「パンがきれいに焼けるとうれしい。食べてもらうのはプレッシャーでもあるが、いいものを作りたい気持ちの方が強い」と力を込める。
NPOの坂原美津子代表は「やっとオープンの日を迎えられ、感謝したい。若者たちが心を込めて作ったパンで、地域に愛される店でありたい」と願う。
営業は金、土曜の11:00〜17:00。2、3階は「青年の居場所ピース」などとして、火−土曜、10:00〜16:00まで開き、相談などに応じる。
問い合わせ: スープル 青年の居場所ピース
滋賀県蒲生郡日野町内池910-5
0748ー26ー0599
http://r.goope.jp/peace-ibasho
<中日新聞より>