東近江市の「びわこ学院大教育福祉学部」の学生が、子どもの虐待防止のシンボルマークを広める「オレンジリボン運動」に力を入れている。
厚労省などの関係者向けに開かれる報告会に2年連続で参加するなど、活動が評価されている。
厚労省などの関係者向けに開かれる報告会に2年連続で参加するなど、活動が評価されている。
↑写真:中日新聞より
学生は、子ども家庭福祉や子育て支援が専門の榎本祐子講師のゼミ生で、3年の福元初音さん、森田佳代さんら6人。
本年度は、子どもに新型コロナウイルスの感染対策を教える紙芝居を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿したり、写真共有アプリ「インスタグラム」に「オレンジリボン」とハッシュタグを付けて写真を投稿したりして、運動の周知を図った。
昨年10、11月には、エコバッグに子どもの足形をスタンプするイベントを開いた。
こうした活動の成果をまとめて報告会の主催者側に提出したところ、全国11校の応募から四校に選ばれ、2月21日にオンライン形式で発表した。
森田さんは1年間の活動を振り返り、「イベントでは楽しそうに過ごしていたお母さんでも、アンケートを取ると子育てにストレスを抱えていることが分かった」と指摘。福元さんは「声を上げられない、強がってしまう親にどうアプローチできるかを考えないといけない」と付け加えた。
2人は保育士、幼稚園教諭を目指している。森田さんは「子育ては母親に負担が集中している。地域全体で子育てできるといい」と説き、福元さんは「学生のうちに幼保以外の分野も勉強でき、視野が広まった。子どものかわいさも再認識できた」とうなずいた。
2歳と4歳の子の母でもある榎本講師は「子育てはしんどいこともあるが、みんなで支え合うことで楽しくなることを学生から教わった。来年度は行政とも連携し、虐待対応の実態を学ばせたい」と話している。
<中日新聞より>