栄養価が高く、健康にもよいとして注目されている「青パパイア」を、新たな特産品にしようという取り組みが草津市で行われている。
パパイアは、黄色い果物として知られているが、東南アジアなどでは、果実が熟す前の緑色の状態で収穫され、野菜として食べられている。
JAレーク滋賀では、近畿地方の気候で、果物としてのパパイアを育てるのは難しいものの、熟す前に収穫する「青パパイヤ」なら、シカやイノシシなどを寄せつけにくい上、栄養価も高いため、特産品として売り出せないかと考え、去年から、草津市で試験栽培を行っている。
今年は5品種20本を育てていて、10月28日は、職員が高さ2mほどの木に実った「青パパイア」をハサミで丁寧に収穫していた。
JAによると、今年は8月に雨の日が続き、生育が心配されたものの、その後は天候に恵まれ、順調に実をつけたという。
「青パパイア」は、消化や代謝を促す酵素を多く含み、1個150円から1000円ほどで販売されるという。
営農指導員の岸田英三さんは「『青パパイア』は、味に癖がなく、料理に使いやすい素材です。栽培に手間がかからないため、耕作放棄地の有効活用に期待したいです」と話していた。
「青パパイア」は、11月中旬ごろまで収穫でき、主に週末にJAレーク滋賀の直売所「草津あおばな館」で販売されるという。
<NHK大津より>