10月19日(土)、「滋賀短大付」は秋季高校野球近畿大会の1回戦で大阪府大会1位の「履正社」を4対1で破り、番狂わせの大反響を起こしている。
「滋賀短大付」は滋賀県大会のベスト4さえ初めてで、秋季滋賀県大会では「滋賀学園」に8対0の大差で敗れはしたものの準優勝で近畿大会初出場を果たしていた。
近畿大会の組み合わせ抽選では、「滋賀学園(滋賀1位)」は「大阪桐蔭(大阪2位」と、 「滋賀短大付(滋賀2位)」は「履正社(大阪1位)」との対戦となっていた。 ブログ筆者も滋賀チームにとって最悪の組み合わせだと嘆いていたが何と「滋賀短大付」は近畿大会初日の第1試合で強豪で優勝候補と目された「履正社」を破ってしまったのである。誰がこの結果を予想したであろうか。「滋賀短大付」の監督でさえ勝利を信じてはいなかったのではないか。。
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https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/039ecafcd70cf4a45bf1e1a2d67314d1
これらの出来事を毎日新聞滋賀版では以下の記事で伝えている。
秋季近畿地区高校野球大会(近畿地区高野連主催、毎日新聞社・朝日新聞社など後援)は10月19日(土)、神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸で開幕し、初出場の「滋賀短大付(滋賀2位)」は「履正社(大阪1位)」に4―1で逆転勝ちし、8強入りを決めた。過去2年連続ベスト8の履正社は3年ぶりの初戦敗退となった。
この日は1回戦3試合が予定されていたが、天候不良で残り2試合は21日(月)に変更された。天理(奈良1位)―和歌山東(和歌山2位)は21日(土)11:00に、大阪学院大高(大阪3位)―北稜(京都3位)は同日13:30に、試合が開始される。
10月20日(日)は当初予定の1回戦3試合が行われている。
20日の第1試合では「東洋大姫路が「龍谷大平安」に「9対0」でコールド勝ちしている。第2試合では「市和歌山」が「三田学園」を「1対0」で下している。また、第3試合は「立命館宇治」が「奈良」を「4対1」で破り、それぞれ準々決勝に進んだ。
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「滋賀短大付」が効率良く攻めて逆転勝ち。1点を追う六回に北嶋の左中間2点適時二塁打や関東の一前スクイズなどで4点を挙げた。先発・桜本は打たせて取る投球で完投。履正社は一回に辻琉の中犠飛で先行したが二回以降、散発で終わった。
雨の中、揺らがず完投 桜本拓夢投手(2年)
チーム初の近畿大会初戦は夏の甲子園優勝経験のある履正社が相手で、しかも雨の中で始まった。だが、左腕の持ち味の一つは強心臓。「楽しもう」とマウンドに立った。一回に8球で先制点を許すも、「想定内」と気持ちは揺らがなかった。
雨で足元は万全ではなかったが、中学時代から磨いてきたコントロールは乱れなかった。大阪府予選決勝で大阪桐蔭投手陣から8点を奪った打線に対し内外角を正確に突き、凡打の山を築いた。
四回からは3イニング連続3者凡退。すると六回、味方打線が応えるように奮起し、相手のミスも重なって一挙4得点で逆転した。
圧巻は七回だった。リードをもらった直後のマウンドは雨天中断で44分も待たされた。しかも先頭打者を安打で出してしまう。だが、ここでも強い精神力と抜群の制球力を発揮。代打攻勢に来た相手打線の後続を3人で切って取りしのいだ。
その後も粘り、奪三振1という文字通り打たせて取る123球で完投。春夏通じて甲子園出場のないチームを大金星へと導いた。
<記事・写真: 毎日新聞より>