”スローライフ滋賀” 

近江商人の精神に触れて 東近江の「外村宇兵衛邸」、宿泊型研修施設に 9月開業

 国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている東近江市五個荘金堂地区で、築160年の近江商人屋敷「外村宇兵衛邸」が、一棟貸しの宿泊型研修施設に改修された。企業の新入社員らを誘客し、周辺を巡って近江商人の精神に触れてもらう。開業は9月1日。

 
↑写真:中日新聞より

 外村宇兵衛家は、東京などで呉服を販売し、明治時代には全国長者番付に名を連ねた。1860年築の主屋は、合併前の旧五個荘町が取得し、一般公開されてきた。企画展などで商家の暮らしを伝えてきたが、近年は来館者が減少傾向で、リピーターや新規の誘客が課題だった。

 東近江市は屋敷の保存と活用を推進しようと、2020年3月に将来の方向性について検討に着手。2021年5月には、全国28地域で古民家を活用した宿泊施設「ニッポニア」などを運営する「ノート」(兵庫県丹波篠山市)と連携協定を結び、同年6月から改修工事を進めていた。
 設計時には、地区の住民や、文化財の担当者から意見を聞き取った。梁や柱には穴を開けないよう、置き型の空調機器を採用し、スプリンクラーは地元の木地師の製品で取り付けるなど、かつての趣を尊重。湿気対策もあり、トイレや風呂は別の棟に設置した。工事費は約8000万円。

 運営は、東近江市とノートが出資した「いろは」が担う。
年間650人程度の宿泊利用を目指し、近江商人を学ぶガイドツアーの開催も検討する。蔵に設けたシアタールームや、井戸やかまどが残ったキッチンは、レンタルスペースとしての活用を見据える。
 利用には、基本料金の8万円と、1人12000円のサービス料が人数に応じて必要。一度に1~10人まで。
朝食は、屋敷近くの懐石料理店「湖香六根」が手がける。

8月下旬にも予約サイトを立ち上げ、受け付けを始める。

【滋賀・近江の先人第94回】明治時代全国の長者に名を連ねた近江商人・外村宇兵衛(東近江市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/0784bc9649a1a833ebd9e195559d3cf4

<中日新聞より>
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「東近江ライフ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事