滋賀県日野町の馬見岡綿向(うまみおかわたむき)神社の春の例大祭として、曳山(ひきやま)が繰り出す恒例行事「日野祭」(https://hino-kanko.jp/festival/hinomatsuri/)。
↑写真:中日新聞より
コロナ禍を経て5月2、3の両日、4年ぶりに本格開催されるのに合わせて、滋賀県日野町内のビール企画販売会社「ヒノブルーイング」が、お神酒として地ビール「ヒノプレミアムエール」を開発した。
田中宏明社長は「ワイングラスなどに入れて、ゆっくり飲んでもらうのが良い」と勧める。
ビールの原料として、昨年4月に神社で咲いたシャクナゲの花を採取。長浜バイオ大(長浜市)の協力で酵母を取り出し、自社で培養した。副原料として、昨年11月の神社の新嘗祭(にいなめさい)で地域住民が献上した地元産の米も使っている。
田中さんによると「熟れた果物のような華やかな香りで、ドライでライトな味わい」に仕上がった。無ろ過非加熱処理のため、瓶内で熟成させることで、よりドライな味わいも楽しめるという。
この企画が始まったのは昨年3月。祭には、日野町外に出た町の出身者が戻って参加するケースも多い中、コロナ禍で祭の縮小開催が相次ぎ、通常開催に戻った後も参加者が集まらなくなった。こうした状況に田中社長が危機感を持ったことがきっかけだった。帰ってきたいと思える何かを用意しようと、新たな地ビールを発案した。
売り上げの3%は祭の存続のため、関係団体に寄付する予定。田中社長は「久しぶりの祭で、遠方からの客や地域住民の親戚が集まる。そのとき、日野町内産のビールで、ビールにまつわる話を魚にして乾杯してくれたら嬉しい」と話している。
ビールはアルコール度数10度、750ml入りで税込み2200円。ヒノブルーイングのサイトや、日野町内の酒店、滋賀農業公園「ブルーメの丘」で購入できる。
滋賀県蒲生郡日野町大窪730
0748(36)1546
<中日新聞より>