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「教林坊」の大規模改修へCF 安土の聖徳太子創建と伝わる古刹(近江八幡市)

 秋の紅葉で有名な聖徳太子が創建したと伝わる近江八幡市安土町石寺の「教林坊」が、屋根が傾くなど傷みが激しい本堂を大規模修繕するため、12月31日まで初のクラウドファンディング(CF)で寄付を募っている

教林坊公式HP https://kyourinbo.jimdofree.com/

 檀家(だんか)のいない寺で、広部光信住職が屋根に上って応急処置をするなどしてしのいできたが、2千万円はかかる工事で「自力でできる限界を超えている。手助けいただけないか」と呼びかける。

 現在の本堂は江戸時代に再建されたもの。広部住職によると、寺院など木造建築は一定期間ごとに大規模改修しながら維持する必要があるが、本堂は明治期以降、120年近く根本的な手が入っていない。長年の雨漏りで屋根を支える屋根裏の柱が腐り、20cmほど抜け落ちていることも判明。「近いうちに取り返しのつかないことになるのが目に見えているほど深刻な状況」と明かす。

                            ↑寄付金額に応じて組み合わせて贈られる返礼品

 これまで広部住職が垂木を足したり屋根につっかえ棒を立てたり、傷んだ壁に板を打ち付けたりと、「本職の大工さんならしない」ような荒療治で持ちこたえさせてきた。屋根を直すには瓦を全て下ろし、屋根を支える柱や骨組みを入れ替える必要があるという。 

 CFサイト「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)で、3000円~100万円のコースを用意。1万円は返礼品としてオリジナルエコバッグや特別仕様の御朱印などのセットを贈る。100万円では貸し切り特別拝観ができる。まず100万円を目標に掲げ、集まった金額に応じて工事を進める。
 地元の力も借りながら荒れていた寺を立て直してきた広部住職。「何とかしたくて命懸けの作業もやってきた。皆さんとのご縁で寺を次の世代に残したい」と話す。

「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)サイト                           
教林坊 わびさびの紅葉寺 令和の大改修〜荒れ寺の復興に人生をかけた僧侶の挑戦〜                                                 

問い合わせ: 教林坊                                         近江八幡市安土町石寺1145                                 0748(46)5400

<記事・写真: 中日新聞より>

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