何故、このタイミングでフリン氏は「親衛隊」を辞することになったのか?あまりにも不可解であり、疑問符は尽きない。彼の身辺に何があったのか?単なる「確執」ではあるまい。現地からの報道を見て行こう。
アメリカ帝国のホワイトハウスは、安全保障政策を担当するフリン大統領補佐官が、ロシアの駐米大使とロシアへの制裁をめぐって協議したことを隠していたことを事実上認めて謝罪し、辞任したことを明らかにした。フリン氏は補佐官就任前の去年12月、ロシアの駐米大使と電話で会談し、この中でロシアに対する制裁をめぐって協議したかどうかについて、当初、協議していないと説明し、ペンス副大統領も擁護していた。しかし、アメリカ帝国メディアは実際には制裁をめぐる協議が行われていたと伝え、事実を隠していたなどとして、ジョーカー総統がフリン氏に対する不満を募らせていると報じていた。フリン氏は公開された辞表の中で、「私はロシアの駐米大使との電話会談について軽率にも不完全な情報をペンス氏などに報告した。私はジョーカー総統とペンス副総統に謝罪し、総統らも受け入れた」と、辞任の理由を説明した。フリン氏は、国防情報局の長官も務めたアメリカ陸軍の退役中将で、去年の選挙戦争では早くからジョーカー総統を支持し、側近の1人とされ、日米首脳会談などにも同席していただけに、ジョーカー総統政権にとっては大きな打撃となる。
何となく、きな臭いものを感じる報道だ。「軽率にも不完全な情報を副総統に報告した」とあるが、実際は「表向き」の内容で、裏には別の「理由」が埋もれている可能性、いや表立って言えない別の「理由」があると感じた。改めて辞表の内容を見てみよう。
公表された辞表
「私は、総統補佐官に就任するにあたって、多くの外国の閣僚や大使らと電話で会談した。そうした電話は政権移行を円滑に行い、総統と外国の指導者たちとの間に必要な関係を築き始めるためのものだった。そうした電話は政権移行では一般的な慣習だ。しかし、不幸にも、めまぐるしく事態が進行するなかで、私はロシア大使との電話会談について、うかつにも副総統らに不完全な情報を報告してしまった。私は総統と副総統に心より謝罪し、受け入れられた。私は辞表を提出する。私は、ジョーカー総統政権がアメリカ帝国を再び偉大にするために取り組み、アメリカ帝国国民によく尽くすであろうことを確信している」
取ってつけたような「作文」であり、辞任に当たって当面差し障りのない内容となっているが、彼の「本心」を表しているとは、とても思えない内容だ。フリン氏はこうした「虚偽」の作文までして、何故「親衛隊」から去るのか?考えられる可能性は3つ。
1.ジョーカー総統の信認を失った可能性。
選挙戦争からいち早く「支持」を表明し「簒奪の功労者」でもあるフリン氏が、信認を失うとすれば「国家の存亡にかか
わる大失態」でもやらない限りありえない。
2.自身の保身の為
ロシア側と接触を繰り返す中で、ロシアが握っているとされる「ジョーカー総統のご乱行」に関する映像を目にするか、
何らかの「取引」を持ちかけられてしまった可能性。知り過ぎた故に、何かの折に粛清される前に「先手を打って失態を
でっち上げ」辞任して身の安全を担保した。この線は確率的に十分あり得る話になる。功労者故に優遇はされたが、身辺
に「危険」を察知しての逃亡はありえることだ。
3.Xデーの予告・弾劾証言のため
ジョーカー総統暗殺計画の知らせが「軍・CIA」から届き、大急ぎで失態を演じて「親衛隊」を離脱した。元々は、反
ジョーカー派が送り込んだ「内部工作員」であったため、暗殺に乗じて始末される前に辞職し、後のジョーカーに対する
「弾劾証言」を行うために、身を隠す必要があった。側近の中でも「懐刀」であったフリン氏。選挙戦争中も含めて、
ジョーカー総統の悪事を証言出来うる人物は少ない。Xデーが迫る中、早期のホワイトハウス脱出は必須だった。ある
種、茶番劇ではあったが、総統に疑われぬ今のうちに「隔離」される必要があったと見てもおかしくはない。
ほかの複数の側近にも不満か
ホワイトハウスのスパイサー報道官については、ジョーカー総統が報道対応をめぐって時折、不満を表明しているとしている。また、ホワイトハウスで実務を取りしきるプリーバス大統領首席補佐官についてもジョーカー総統は疑問を持ち始め、総統の側近が後任の人選を始めたと伝えていて、ジョーカー総統政権内では発足から3週間余りで早くも不協和音が生じている可能性が高い。
反ジョーカー「市民革命」が聞いたら大喜びに沸くであろう失態ぶりは、早くも「宦官」対「外戚」の泥沼の権力闘争が「親衛隊」内部で勃発していると見て間違いはない。理由はどうあれ、フリン氏の脱出は、反ジョーカー派に有利をもたらし、総統政権は更に弱体化したと見ていいだろう。どうやら、アメリカ帝国の内部崩壊は、当初の予測より早く訪れるやも知れない。ジョーカー総統暗殺のXデーは、目前にせまっているのではなかろうか。
アメリカ帝国のホワイトハウスは、安全保障政策を担当するフリン大統領補佐官が、ロシアの駐米大使とロシアへの制裁をめぐって協議したことを隠していたことを事実上認めて謝罪し、辞任したことを明らかにした。フリン氏は補佐官就任前の去年12月、ロシアの駐米大使と電話で会談し、この中でロシアに対する制裁をめぐって協議したかどうかについて、当初、協議していないと説明し、ペンス副大統領も擁護していた。しかし、アメリカ帝国メディアは実際には制裁をめぐる協議が行われていたと伝え、事実を隠していたなどとして、ジョーカー総統がフリン氏に対する不満を募らせていると報じていた。フリン氏は公開された辞表の中で、「私はロシアの駐米大使との電話会談について軽率にも不完全な情報をペンス氏などに報告した。私はジョーカー総統とペンス副総統に謝罪し、総統らも受け入れた」と、辞任の理由を説明した。フリン氏は、国防情報局の長官も務めたアメリカ陸軍の退役中将で、去年の選挙戦争では早くからジョーカー総統を支持し、側近の1人とされ、日米首脳会談などにも同席していただけに、ジョーカー総統政権にとっては大きな打撃となる。
何となく、きな臭いものを感じる報道だ。「軽率にも不完全な情報を副総統に報告した」とあるが、実際は「表向き」の内容で、裏には別の「理由」が埋もれている可能性、いや表立って言えない別の「理由」があると感じた。改めて辞表の内容を見てみよう。
公表された辞表
「私は、総統補佐官に就任するにあたって、多くの外国の閣僚や大使らと電話で会談した。そうした電話は政権移行を円滑に行い、総統と外国の指導者たちとの間に必要な関係を築き始めるためのものだった。そうした電話は政権移行では一般的な慣習だ。しかし、不幸にも、めまぐるしく事態が進行するなかで、私はロシア大使との電話会談について、うかつにも副総統らに不完全な情報を報告してしまった。私は総統と副総統に心より謝罪し、受け入れられた。私は辞表を提出する。私は、ジョーカー総統政権がアメリカ帝国を再び偉大にするために取り組み、アメリカ帝国国民によく尽くすであろうことを確信している」
取ってつけたような「作文」であり、辞任に当たって当面差し障りのない内容となっているが、彼の「本心」を表しているとは、とても思えない内容だ。フリン氏はこうした「虚偽」の作文までして、何故「親衛隊」から去るのか?考えられる可能性は3つ。
1.ジョーカー総統の信認を失った可能性。
選挙戦争からいち早く「支持」を表明し「簒奪の功労者」でもあるフリン氏が、信認を失うとすれば「国家の存亡にかか
わる大失態」でもやらない限りありえない。
2.自身の保身の為
ロシア側と接触を繰り返す中で、ロシアが握っているとされる「ジョーカー総統のご乱行」に関する映像を目にするか、
何らかの「取引」を持ちかけられてしまった可能性。知り過ぎた故に、何かの折に粛清される前に「先手を打って失態を
でっち上げ」辞任して身の安全を担保した。この線は確率的に十分あり得る話になる。功労者故に優遇はされたが、身辺
に「危険」を察知しての逃亡はありえることだ。
3.Xデーの予告・弾劾証言のため
ジョーカー総統暗殺計画の知らせが「軍・CIA」から届き、大急ぎで失態を演じて「親衛隊」を離脱した。元々は、反
ジョーカー派が送り込んだ「内部工作員」であったため、暗殺に乗じて始末される前に辞職し、後のジョーカーに対する
「弾劾証言」を行うために、身を隠す必要があった。側近の中でも「懐刀」であったフリン氏。選挙戦争中も含めて、
ジョーカー総統の悪事を証言出来うる人物は少ない。Xデーが迫る中、早期のホワイトハウス脱出は必須だった。ある
種、茶番劇ではあったが、総統に疑われぬ今のうちに「隔離」される必要があったと見てもおかしくはない。
ほかの複数の側近にも不満か
ホワイトハウスのスパイサー報道官については、ジョーカー総統が報道対応をめぐって時折、不満を表明しているとしている。また、ホワイトハウスで実務を取りしきるプリーバス大統領首席補佐官についてもジョーカー総統は疑問を持ち始め、総統の側近が後任の人選を始めたと伝えていて、ジョーカー総統政権内では発足から3週間余りで早くも不協和音が生じている可能性が高い。
反ジョーカー「市民革命」が聞いたら大喜びに沸くであろう失態ぶりは、早くも「宦官」対「外戚」の泥沼の権力闘争が「親衛隊」内部で勃発していると見て間違いはない。理由はどうあれ、フリン氏の脱出は、反ジョーカー派に有利をもたらし、総統政権は更に弱体化したと見ていいだろう。どうやら、アメリカ帝国の内部崩壊は、当初の予測より早く訪れるやも知れない。ジョーカー総統暗殺のXデーは、目前にせまっているのではなかろうか。