10年前、50歳の時に私は7年勤めていた職場を退職しました。
なぜかと言うと県をまたいで引っ越しをしたため1年間車通勤を
していたのですが、朝早く家を出るのがしんどくなったから。
その頃はまだ一生懸命お母さんもしていたので片道40分の
運転が結構辛かったんです。
いえいえ退職理由の話ではなくて、10年前に退職したときは
たくさんの利用者さまやご家族様から手紙や送別品を戴きました。
泣いて別れを惜しんでくれた方、わざわざ事務所まで挨拶に
来てくださった方、同期の同僚とは涙・涙でした。
もちろん地域性もあります。
私がとてもやる気に満ち溢れていたから?
事前に引継ぎの報告をしていたということもあります。
今回は引継ぎの関係でほぼ突然退職を告げたので
それもあるのでしょう。
ただ、なんとなく世の中が変わってしまったなと
感じてしまったのは私の勝手な思い込みではないはずです。
60歳という年齢に正直驚かれた方も多かったので
それはまぁもう少し若いと見てくれていたんだなと・・・
悪い気はしませんでしたが
ただ、10年前と違うのはすごくあっさりというか
なんというか人間の情のようなものが薄れてきたなあと
しみじみ・・・感じてしまいました。
モノが欲しかったわけではないんです。
年賀状をLINEで送る時代です。
メールは何通かいただきましたが皆さんあと腐れなく
呆気ないほど事務的に引継ぎを終えました。
いいんですけどねー
私自身も辞めることに躊躇しなかったのは
そういうところもあるのかなぁと。
どこか「情」を失った寂しさも感じつつ
みんな余裕がないんですよね
こんな世知辛い世の中では・・・
10年前は今ほどには日本が衰退していなかったので
コロナ禍ですっかり人生観が変わって
今だけ 金だけ 自分だけ
という寂しい世の中になっちゃったんだなと
ボヤキいやいや、ひとりごとでした。