ゆのひらんおばちゃん Part3

創業70年の土産屋を 2023年3月末で閉めました。『夫婦で余生を どう生きるか』を模索していきます。

お寺参り 興禅院

2024-04-10 | 寺行事
おととい 幼い時に行った『興禅院』のことを書きました。(その際 興院と誤りましたが、正しくは興院です)



父の撮った写真を渡そうと その『興禅院』に向かいました。

あれから60年以上経ちました。


山門左右にみえた仁王像が


手前に出て、白い石像になっていました。


というのも『平成28年4月16日の大分地震で倒壊した』と記されています。あの時は実家の屋根瓦も落ちました。その後 4月29日には あの熊本の大地震が起こりました。




昔 火事で燃えた藁葺きの屋根が 燃えない素材で建て替えられています。庭もきれいに整えられています。



やはり 青の洞門を掘った禅海和尚が得度をされた お寺でした。




境内には誰一人もおりません。庭内を見学して 本堂に外から参っていると 若坊守さんが出てみえました。

実家の父の写真を お渡しし、昔の『花祭り』のことや、赤い仁王像が怖かった話をしたら
『倒れた仁王像は裏にあるんですよ』と案内して下さいました。




あうんの 『あ』の仁王像。


あうんの『うん』の仁王像。


幼い頃 怖かった仁王像は、地震で倒れて 膝から下は無く あちこち欠けたり割れたりして痛々しい お姿でした。

散策して帰ろうとしたら 老院さんと坊守さんが 庭に生えた筍を掘ろうと、出てみえました。

『先ほど 写真を下さった方ですか?』と聞かれ 話をしたら なんと実家の両親のことをご存知でした。

門徒ではありませんが、お札を毎年いただき、花祭りには参加していたので覚えておられたのでしょう。

本堂の賽銭箱に入れた小銭だけでは申し訳なくなり、お包みしたら なんと お土産をいただきました。

よく使う すりゴマでした。


幼い頃 母に連れられて『花祭り』に来て それから60年以上経ちました。父の残した写真を渡し、昔に思いを馳せ 両親のことを覚えて下さったことが うれしい興禅院参りでした。お礼参りをした気分にひたりました。

福岡の『篠栗(ささぐり)さん』には 夫の祖母が寄進した お地蔵さんが複数あると聞いています。

いつか そちらにも参れたらと思います。