代弁者として登壇する

2018-12-21 22:57:38 | 議会報告
12月3日。

12月議会定例会で、一般質問を行うため登壇しました。
その模様はコチラからご覧いただけます。



今回の一般質問のテーマは、以下の2点です。

1.障がい者にかかわる諸問題について
2.国民健康保険税の引き下げについて

まずは障害者法定雇用率の水増し問題を厳しく追及しました。

障がいのある人に働く場所を率先して保障する立場にある行政が、自らの雇用実態を偽り続け、長年にわたって雇用機会を奪ってきた責任は重大です。

答弁に立った総務部長は、意図的ではなかったと苦しい言い逃れを繰り返しました。



しかし、障がい者に該当するのかしないのか判断する重大な局面で、本来は医師の診断が必要なところ、「自己申告」だの「健康診断の結果」だのを決め手にしていたことが発覚します。

衝撃的な事実が明らかになったことを指摘し、真相を究明して公の場で誰もが納得できる説明をするように強く求めました。



市民の代弁者として、ダメなものはダメと言える議員でありたい。
そのスタンスは、これからも貫き通します。

過去の過ちを重く受け止め、再発防止に努めることは当然のことですが、法定雇用率の達成に向けて、これからどう取り組んでいくか、具体的な方針を示し、着実に実践していくことも重要な課題です。

先月、「障害児・者と共にくらす会」の皆さんと懇談する機会があり、私も参加させていただだきましたが、その中で「3~5年のスパンで、法定雇用率を達成する計画を立てたらどうか」といった提案がありました。
まずは研究チームを立ち上げるところから始め、検討を重ねながら段階的に適性のある職場への配置を行い、職場の範囲を専門的な分野にまで徐々に拡げていくというものです。

数合わせのために拙速な対応にならないよう釘を刺しました。



その後、障害者相談支援事業の在り方について提言を行い、要介護者が不要な税金を支払っている現状の改善を求め、高すぎる国保税の引き下げを訴え、福祉部長と市民部が答弁に立っています。



冒頭でもリンクを張りましたが、ぜひ一般質問の録画をご覧になってください。

今回も当事者の皆様から貴重なお話が伺えたことに感謝。

ありがとうございました!

市長に直談判!

2018-12-06 18:13:39 | 活動報告
11月28日。

来年度予算要望書を市長に手渡し、懇談をさせていただきました。



毎年この時期の恒例行事で、翌年度の税金の使い方や施策について提言を行っています。

要望事項は全部で218項目。
皆様の切実な願いをたっぷり詰め込んだ力作に仕上がりました。



懇談の様子です。



環境基準値を大きく上回る鉛やヒ素を含む有害スラグが市内で見つかった問題について、新たに谷を埋め尽くすほどの膨大な量のスラグが見つかったことを市長に報告する伊藤ゆうじ県議。
冷静な市長も、さすがに驚きを隠せない様子でした。



私は、国民健康保険税の引き下げ、障がい者対策、教育行政について訴えました。



この一年、多くの方々から貴重なご意見やご要望をお寄せいただきました。この場をお借りして、取り急ぎ御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

なお、参考までに主な要望事項を以下に掲載しておきます。
ご覧になっていただけると幸いです。


要望事項

※クリックすると該当する要望事項の詳細が表示されます。
※表示された文書の下線部は、今回新たに書き加えたものです。

はじめに
1.財政運営について
2.合併後の市政運営について
3.平和行政について
4.防災対策の整備・拡充について
5.原発からの撤退と放射能汚染対策について
6.ごみ・環境問題について
7.アスベスト対策について
8.安全な市民生活のために
9.公共交通の整備について
10.福祉・医療など社会保障制度の充実について
10-1.保険・医療について
10-2.国民健康保険について
10-3.介護保険制度について
10-4.後期高齢者医療制度について
10-5.高齢者対策
10-6.障害者対策(その1)
10-6.障害者対策(その2)
10-7.生活保護について
11.雇用の拡大・中小企業支援について
12.農林業振興について
13.教育行政について(その1)
13.教育行政について(その2)
14.教育施設改善について
15.子育て支援について(その1)
15.子育て支援について(その2)
16.男女共同参画社会の実現に向けて
17.人権問題について
18.文化・スポーツについて
19.住宅政策について
20.都市計画について
21.上下水道事業について

大人の責任

2018-12-05 22:42:16 | 活動報告
9月18日に県庁記者クラブで行った記者会見の様子です。



伊藤ゆうじ県議、依田よしあき市議、伊藤あつひろ市議、そして私の4名で独自に調査を行い、みさと芝桜公園、公園そばの市道、箕郷梅林の駐車場などに、環境基準値を遥かに上回る鉛やヒ素を含む有害スラグがバラまかれていたことを突き止め、高崎市に有害スラグの撤去と施工業者や入手ルートの特定を要請したあと、急きょ行った記者会見でしたが、新聞社やテレビ局などの報道陣が押し寄せました。

あれから2ヶ月以上が経過しましたが、この間、神社の境内や民家の駐車場でもスラグが見つかっています。

当然、地域住民は黙っていられません。

準備会を経て、11月24日に『有害スラグの撤去を求める会』の結成総会が箕郷公民館で開催されました。

総会の前に、現地を視察。



そして、箕郷地域の谷を埋め尽くすスラグを発見しました!



信じられない光景に、参加した皆さんは茫然自失です。
粉塵が飛散して、農作物に付着したり子どもが吸引したりすることを想像すると、本当にぞっとします。
同行していただいた東京農工大の渡辺教授は重金属研究の第一人者ですが、土壌汚染や水質汚染の危険性も懸念されるとおっしゃっていました。

スラグをバラ撒いた地元業者の責任は重大ですが、誰がバラ撒かせたのか、元凶を特定しなければ問題は解決しません。

現地視察を終え、渡辺教授に講師をお願いした学習会では、スラグに含まれる鉛やヒ素の恐ろしさを学び愕然としました。



ヒ素の毒性は言わずもがなですが、意外と知られていない鉛の危険性は測りしれません


アメリカでは、2014年に水道水の鉛汚染が発覚し、オバマ大統領が非常事態を宣言しましたが、この出来事に衝撃を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。



幼少期に鉛中毒になると、脳の発育を阻害して記憶障害を発症したり、知能の発達が遅れたりして、一生涯健康被害が残ると言われています。

最近、「発達障害」という言葉をよく耳にするようになりましたが、学校の先生や保育士さんが、いわゆる「気になる子」が確実に増えていると打ち明けてくれたことが頭をよぎりました。

色々しがらみはあると思いますが...
見て見ぬふりをすることは、大人の責任を放棄すること。

環境汚染から子どもたちを守るために、われわれは立ち上がらなければなりません。



総会が終わったあと、会場の近くにあるワカサギ釣りのメッカ『鳴沢湖』に立ち寄りました。
水面を染める夕焼けを眺めながら、子どもたちを守るために何が出来るのか思いを巡らせました。