“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

18/03/31『知来岳』

2018-03-31 | 6道東・道北・増毛山地の山

3月最後の登山は久しぶりに“ミニ山の会”に参加し、

浜益10名山の1つ「知来岳(988m)-ちらいだけ-」に登って来ました

 

 

[9:50 知来岳頂上] 久し振りに3人揃って暑寒別岳を背に

 

 

 

随分と長い間、浜益の山を歩いていなかったような・・・?

考えてみると、昨年は4月に父が他界し、その前後の残雪期に

好天が続く浜益の山、増毛山地に登っていない。

この周辺のどの山を歩いてもほぼ2年ぶりです

 

それにしても、

北海道の天気は先週から明らかに変わって、期待通り日本海側

に春の景色をもたらしてくれました

 

今日はAmigo隊、いや“ミニ山の会”炸裂です 

 

■6:05 御料地登山口

 

Amigoさんは今回で12回目となる知来岳だそう、 

そのうち、Toshiとは確か3回目で、

一度はもっさもっさっの雪降りで途中撤退した記憶があります。

この辺りは冬期間の雪の多さもはんぱないエリアで、

 

 

残雪の姿を4月いっぱい楽しめるけど..夏山登山道があるのは

黄金山ぐらいで、その他は積雪期しか登れない山ばかり..

 

雪面は固くアップシューズでも歩けます

 

その中にあって、

知来岳は暑寒連峰とも増毛山地とも称され北に隣接する

山々の南端に位置しているため、その北側に広がる景色が

素晴らしく、特にAmigo隊長が気に入っている山の

一つです

 

早朝、雲一つない空が青みを増していく・・

 

この時期の早朝の雪面は本当に歩きやすぃ

子供の頃、ソリを引いて遊んだ記憶がこの歳になっても

蘇ってきて、晴れた日は“おだって”しまいそう

 

「そだね~

 

近く見えて、けっこう距離のある知来岳を仰ぐ..

 

“おだつ”とは、北海道弁で「調子に乗る」という意味で、

子供が得意になってはしゃぐ姿を大人がみて、

「おだつんでない!」と注意する使い方が一般的であります。 

 

 

だけど・・

大人だっておだっていいんでないかいぃ

こんな晴れた朝にはさぁー

 

「そだね~

 

春の雪解けが一気に進む日当たりの良い南斜面

 

この南斜面の雪が割れる姿は凄いですね。

 

皆さん、雪崩が心配でしょうと言いますが、

この雪が裂けていく現象は雪崩ではなく、日当たりの良い

南斜面特有の融雪現象です。

 

 

 

といっても、ご覧のように雪崩ているところもやっぱり

あるので注意は必要です 

 

雪の融ける力はもの凄い

 

雪はこのままだんだんと、融けながら山肌を下降していって、

一週間で驚くほど山容を変えていきます。

 

今日の登りのハイライト

 

hiromiちゃんも積雪期登山の回数を重ね、

Amigo隊長の指導よろしく、難所への対応もgood 

 

 

だけど、下で観ているToshiは

 

 

トラバースした難所を越えると、そこには頂上まで続く稜線が

視界に飛び込んでくる

 

標高は低くても存在感№1「黄金山(739m)」の後ろは日本海

 

この辺りは再び歩きやすく、時折振り向きながら

「おだつ×2」で進みます

 

[9:10]  尾根の突き当りが稜線

 

Amigoさん、昨晩も大きい器で飲んでいましたね

お気に入りのウイスキー

 

 

稜線上から北西の方向の連山を一望[目指す知来岳(左)から奥徳富岳(中央)そして暑寒別岳(右)へ]

 

938Pから頂上まではおよそ800m、

ここから北の秀峰を眺めながらの稜線歩きは何度も言います、

最高です 

 

 

そうそう、秀峰が揃っている左(西)方向に海が広がっている

と想像できることが浜益の山の持ち味なのかもしれません

 

稜線と尾根の分岐地点から凡そ30分弱で知来岳へ..

 

風もなく、穏やかな知来岳のピークにこの日一番登頂です

 

9:45 頂上 (奥徳富岳と群別岳を背に)

 

登りに3時間50分、

距離はおよそ7.3kmだけど慎重にトラバースした急登で

やはり時間がかかっていましたかね

 

暑寒連峰の南の雪は徳富川の支流を通って石狩川へ

 

パノラマ画像を繋げるとどうでしょう180度ぐらいの視界に

なるでしょうか?

 

浜益方面(西)の雪は、群別川や幌川を流れて日本海へ..

 

雪がある間はこの視界のどこでも歩いて行けて、

場所によってはスキーで滑り降りることもできる...

 

 

見飽きない景色だけれど、

食事はもっと風の少ない場所でと決めて、

三脚立てた後はすぐ下山です

 

9:55 下山 (中央奥は徳富岳)

 

と、

下山してすぐにToshiはすっ転んでアイゼンでパンツを

裂いちゃったぁ~

 

ラーチに忘れた登山ズボンでした、バイナラ~~

 

下りは早いよぉ~

ツボ足でサクサク下れるのでね 

 

 

こうして下りで眺めると御料地の旧実田牧場の敷地は

広いなぁ~ ゴルフ場のようです。

 

稜線から再び来し方の尾根に向かいます

 

南の樺戸山地にも遠く白いピンネシリが存在感を放って

いるし、ゲート解放を前に神居尻山に向かっている登山客

もいるでしょう。

 

 

石狩ファイルというサイトに『厚田・浜益の山』の解説が載って

います。

これを覗くと、

浜益の山は、南東の樺戸山地、北の増毛山地と隣接して、

日本海側に緩やかに裾野を伸ばしている姿が魅力的だけれど、

その中でも黄金山だけが(丸山と)独自の岩脈で形成されて

いる山なんだということが分かります。

 

へぇ~ガッテン 

  

10:35 休憩食事 (ピンネシリはもやってるんるん)

 

 ■11:00 下山

 

この時期注意を要するのは、雪面の見えない亀裂です。

雪庇の裂けめは特に注意しているつもりでも、踏み抜く

危険性を常に頭に入れて歩かねばなりません。

 

 

野生の鹿だってたま~にその裂け目にはまって抜けられなくなるの

ですから、

人間も五感を研ぎ澄まして歩かねばいけませんね 

 

 

はいっ、

明日はhiromiちゃんがお引越しということですが、

Toshiは手伝いません。

何故なら人手は足りていて、足手まといになるからです。

 

ここでもAmigo隊長が活躍して、テキパキと指示を下すので

しょう。

くれぐれも忘れ物のないよう指示してくださいね

(本人が引越しの日を忘れるかも?) 

 

12:20 登山口


本日の山行報告もVimeo動画にしてみました

お暇なら覗いてみて下さい

180331知来岳 from Toshi.T on Vimeo.[4:29]

 

 

 

 


来週は雪山雪崩訓練を実施の予定です。

ご予定の皆さんはビーコン・スコップ・ゾンデ棒、

ある人はGPSとスノーソーをご持参ください。 

 

場所は天気次第ということで...

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>待ってました、ミニ山の会! (Toshi)
2018-04-02 19:58:13
★たぐぴ〜♪さん

hiromiちゃんもちゃーんとゼンマイに巻かれて絡繰り人形のように手を動かしているでしょおぉ
惜しかったなぁ~、山の上でサンバのリズムが思い浮かんでいればぁ~、
hiromiちゃんには坂をゴロゴロと転がり落ちるシーンも撮らせてもらったのにっいぃー

いつも温かいコメントありがとうございもす

返信する
>いいねえ動画・・・ (Toshi)
2018-04-02 19:51:30
Amigo!!さん

サンバのリズムは南国のイメージですが、hiromiちゃんがAmigoの・・、Amigoです‼
って会う人遭う人に話すもんだからYouTubeから引っ張り出してきてしまいましたよ。
その結果北国にの山にもなかなか良く合うことが判明しました。

次回をお楽しみに・・・

hiromiちゃんの引っ越しでのご活躍、これは次のアルバイト稼ぎに活かしましょう!
返信する
待ってました、ミニ山の会! (★たぐぴ〜♪)
2018-04-01 23:11:20
 
おお、あの3人が動いとるばい・・!
なんか見慣れとるようで新鮮ばい。

けど「マツケンサンバ」がBGMやと
いつ Hiromiちゃんが転げ落ちる画が出てくるのかと
期待してしまうとは何故やろか・・

それにしても、
青い空の下の素晴らしか景色の数々、
今回もしっかり目の保養ばさせてもらいました。

毎度毎度、ありがとさんでございます。


返信する
いいねえ動画・・・ (Amigo)
2018-04-01 22:49:06
今日は朝7時に家を出て、帰宅したのが18時すぎ。
そこで改めて自覚した。
こういうことについて、オラほど役に立つ人間はいない!
詳細はHiromiに聞いてくれ。

『知来岳』の動画いいねえ。
やっとカメラトラブルがなくなったかなあ・・・
返信する

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