雪崩ビーコンについて
冬山バックカントリーに必須のアイテム「雪崩ビーコン」について、備忘録
として書き込んでおきます。
ビーコンの分類
◆アナログビーコンとデジタルビーコン
捜索時、遭難者の発信しているビーコンに対して、電波の強弱をLEDの
点灯や音によって知らせるアナログビーコンと、液晶画面等に距離・方向
を表示するデジタルビーコンの2種類に大きく分けられる。
◆アンテナの数(による種類)
現在のビーコンに使われているアンテナは1本、2本、3本のものがある。
電波は1本のアンテナから発信されるので、発信の性能はどの機種も
同等の能力がある。
捜索時においては、アンテナの数が多い方が捜索能力の高いビーコンと
言える。
■アンテナ1方向
1方向のみの捜索になる。
そのためビーコンを左右に動かして捜索をしなければならない。
慣れが必要になってくるが、捜索距離が長いメリットがある。
【ピープス・フリーライト】
【オルトボックス・F1フォーカス、m2】
■アンテナ2方向
2方向の捜索になる。
そのためビーコンで方向を表示することが可能になってくる。
2次元的、縦、横の捜索に優れてくる。
【トラッカーDTS】
【アルバ・エボリューション3+】
■アンテナ3本
3方向の捜索になる。
雪崩に埋まった場合、平面だけの捜索でなく立体的な捜索ができるので
3次元的、縦、横、深さの捜索ができる。
より捜索能力が高いビーコンと言える。
【ピープス・DSP】
【オルトボックス・S1、パトローラー】
【アルバ・リンク】
音色、複数埋没時の機能、ビーコン内のプログラムなどに特徴がある。
◆ビーコンの電波の発信状態
受信するときに発信の特性を把握していると埋没者に最接近した時に対処
しやすい。
電波とアンテナの向き(電波の指向性)
電波の方向と受信アンテナの向きで感度が変わる。
ビーコンの捜索能力の範囲
受信感度はビーコン(アンテナ)の向きで変わってくるため、ビーコンの
アンテナのレイアウトと受信感度を把握すること。
捜索範囲が長いビーコンが優れている。
また捜索範囲が楕円より真円に近い方がより優れていると言える。
◎一人で捜索する場合
◎複数で捜索する場合
電波を感知したら、電波の流れに沿って捜索する。
埋没者に接近したらクロス法で捜索する。(表示単位:メートル)
最後は雪面にビーコンをぎりぎりに近づけて捜索する。
人命救助の要ともいえるものですね。
ビーコンの代わりにベーコンでも・・・とか
ふざけていると、きっと後悔します。
決してやっては「ならぬ」ジョークです。
「ならぬことはならぬものです」
と、会津藩の方もおっしゃっておりました。
大河ドラマ・・・平の清盛にはがっかりいたしました。
最後まで観ることができなかった大河として、僕の脳みそに刻まれましたです。
と、今度の「八重の桜」はどうですか?
実は一回目の録画をまだ見ていないので、計二回分が溜まっています。
今回は楽しみにしているのと、期待しているのと・・・
今年もエネーチケーエネーチケーってうるさいぐらいに応援していきます。
そうそうビーコンは「三種の神器」であります。
ぶしつけなお願いで申し訳ないのですが、このページの画像をビーコントレーニングの参考動画の中の素材として一部使わせていただけないでしょうか?
現在、サイドカントリー・バックカントリーブームの中で、少しでもビーコンの重要性を認識してもらおうと、雪崩に対する啓蒙動画などを制作しています。
もちろんクレジットなどはお付けいたしますので、よろしければお願いいたします。
使っていただいていっこうにかまいません。
ペーパーを画像(パワーポイント)にして解説をつけたのはToshiですが、
説明の出処はこちらの講習会です。
http://blog.goo.ne.jp/oborozuki89/s/%C0%E3%CA%F8%B9%D6%BD%AC%B2%F1
講習会の目的がそもそも雪崩に遭遇した際の対処の仕方、またはその防衛策、ひいては
遭難事故の減少ですから、使っていただくことはその目的に沿うものであろうと思います。
宜しくお願いします。