<19日> 今どきの老人ホーム?
朝9時に伯母が入っている施設に集合。
姉は当初、私と叔母を迎えにくると言っていましたが
渋滞の恐れもあるので直行してもらうことに。
通常40分くらいのところへ2時間も前に出発するなんて
とんでもないですよね
結局1時間くらいだったようです。
叔母も日頃から電車に乗っているので、私と二人、
同じ電車で待ち合わせ、新潟駅からタクシーを利用しました。
前々日にお会いした"伯母がお世話になった家の人"お二人も
来てくださり、5人で伯母に付き添うことになりました。
私達はとにかく付いていくだけで、諸々の手続きは
"介護の仕事をしている方"お一人が頼りです。
久しぶりに会う伯母は、思ったより元気そうでした。
先に到着していた"伯母を姉弟のように世話してくれた方の奥様"が
既に身の回り品をまとめてくださり、
伯母は自分が今日引っ越すことを理解していた様子。
看護婦さんや患者さん達にしっかりご挨拶をしています。
用意したアレンジも施設の方に喜んでもらえました。
オレンジは元気が出ます
お世話になる施設は、のどかな田園風景に囲まれた真新しい建物です。
パンフレットの写真から拝借。
一人一部屋8畳くらいのスペースがあり、
家族が泊まってあげることも可能だそうです。
集まって食事やお茶をいただく場所も、廊下もロビーも、
色んな共同スペースも大変広く、とてもゼイタクな造り
でも入居費用はそんなに高くなくて伯母の年金で足りるくらいと
いうのですから、嬉しいですね!
相部屋でプライバシーが無いといった昔の老人ホームの
イメージと全然違っていて驚きました
12時くらいまで荷物を整理し衣類に名前を付けたりして、
昼食の輪の中に伯母が加わったところで別れを告げました。
慣れないところで、伯母は不安そうでしたが
介護スタッフも皆さん優しそうで、私達は一安心。
どうか、伯母が一日も早く慣れ平穏に暮らせますように
長く住めるように引越しのときは"長モノ"----
伯母はそういう"験かつぎ"の好きな人で
私達に「あそこで蕎麦を食べていけ」と勧めました。。
ホームに、お茶を入れるために設けられたポットやカウンターが
あったので、それを"食堂"とカン違いしたようです。
(しっかりしているようで少し変・・・そんな状態なんです)
帰り道、送っていった5人で食事をすることになり
偶然ですがラーメン屋に入りました。
"介護の仕事をしている方"が伯母の財布も預かってくださっており
ここの払いは伯母からだと仰います。
「"長モノ"食べたよ」と報告しなくちゃね(笑)と
有り難くいただいてきました。
あの5人での食事は多分二度とないのでしょうね。
思えば伯母のお陰で不思議なご縁だったものです。
丁度すぐ傍に、贈答品の大きな店があったので、そこで別れる
お二人に、私達"身内"3人から心ばかりのお礼として
コーヒーセットなどをもらっていただきました。
手続きや"息子"への連絡など一番面倒なお仕事をして下さった
"介護の仕事をしている方"へお渡しした分は「介護スタッフの
皆さんで」と言って受け取ってもらいました。
遠慮なさるご本人へは、後日、お花を届けてもらう予定です。
同じお店で"ご近所へのご挨拶"用にお茶の詰め合わせを
10個用意して、伯母が住んでいた家のご近所と分かる限りの
伯母のお友達を訪ね「今日ホームに入りました」とご報告。
一人暮らしを支えて下さった方々にお礼を言うことが出来ました。
この日、私は姉の家へ行くことに。
荷物を取るため主人の実家に立ち寄った私達を
お菓子とコーヒーを用意して義母が迎えてくれました
遠慮していた叔母も一緒で(荷物もあって姉の車で送るため
仕方ないのです
)義母も加わり賑やかです。
「大変でしたね」というねぎらいの言葉に、叔母の返事が印象的。
「お手伝いが出来るのも幸せです」・・そんな言葉でした。
確かに自分や家族が病気だったりで大変なときには
お手伝いは出来ませんから、こうして誰かの手伝いが出来る、
それは幸せなことなのですね。。
自身も、お姑さんや我儘な夫(私達は叔父と呼んでますが実は
母の従兄弟)に苦労して尽くしてきた人の言葉だから
とても重みがあり、しみじみと心に響きました。
17日の話に続いて、かなり長くなってしまいました
伯母の引越しを通じて私が学んだ貴重な人生の教訓・・・
たくさんの優しい人達の中にいられて嬉しかったこと・・・
言葉で表しきれない感謝・・・
そんなことを少しでもお伝えできたらと思ったのですが