あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
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相次ぐ少年犯罪,もはや厳罰か

2006年04月26日 01時50分07秒 | 裁判・犯罪
ここ数日間に,相次いで少年による残虐な犯罪が続いています。しかも,いずれの事件も,動機がよく分からないものです。

少年の甘やかし施策は見直すべきか?

この問題が出る場合,必ず話題になるのが「学校教育のあり方」と「少年法の見直し」です。
しかしながら,このような小手先のことではなく,もっと大きな視点から「日本という国はどのような人材を育成するべきなのか」という点を考える必要があるでしょう。そう考えた場合,これまでの施策は,基本的に「子供の人権を尊重する」という大義名分の元,かなり「甘やかし政策」に走っていたと言えます。
しかし,その結果,だんだん子供達は自分の権利におぼれ,やりたい放題になってきてしまいました。さらに,それを仕切る親までもが逆に子供の権利だけを主張するようになり,親としての義務,子供の義務を履行しようとしなくなりました。
そうなれば,世の中ひっちゃかめっちゃかになるのは明らかです。

そこで,ここからは乱暴な議論を承知で提言ですが,そろそろ「子供甘やかし政策」をやめて,「小さい頃から自己責任」という厳しい政策にしてもよいのではないでしょうか。具体的には,学校の子供に対する制裁権限を大きく増やすこと,少年法の適用犯緋を狭め,イギリスのように10歳くらいでも少年院ではなく刑務所に入るようにすることなどです。

これに対する反論として,「犯罪を犯したり素行不良の少年はごく一部に過ぎないため,そのもののために子供全体の権利を制約するのはおかしい」とか「子供の自主性を伸ばすためには,子供の権利を保護する必要がある」などというものが必ず挙げられます。
しかし,大人の世界でも,ごく一部の者の不祥事によって,結果として全体に対して様々な制約が課せられることになります(刑法なんて,その究極例です。また,ごく一部の会社で行われうる粉飾決算を防ぐために会計監査を全社で行うことを義務づけたりしているのもその例でしょう。)。したがって,これだけ少年犯罪が増えてきている以上,例えごく一部の者であったとしても,少年全体に制約を課することは,むしろ世の中の掟と言えます(憲法前文にも,権利とは不断の努力でこれを守ると書かれており,少しでも権利にあぐらをかけば,即座に権利は制約されてしまいます。)。
また,子供の自主性を伸ばすということはもちろん重要なことです。しかし,甘やかせば自主性が延びるのでしょうか。今,子供が自ら考えて行動する教育体制にあるでしょうか。親は子供をしっかり観察し,自主性を伸ばすと共に,誤った道に走りそうな場合即座に是正措置を講じているでしょうか。子供の不祥事に対して,親は他人に責任を押しつけず自分が責任を取っているでしょうか。
「子供の自主性云々」の言い分は,実のところ「親が責任を取りたくない」という最大の言い訳に過ぎないのではないでしょうか。

以上を考えたとき,私は,やはり「子供も自己責任」が必要と考えます。そして,子供の自己責任とは,結局のところ,自己責任の範囲や取らせ方を教える人,すなわち親の自己責任ともいえるのです。
もちろん,子供は是非の分別が付かない場合が多いです。だからこそ,「身をもって覚える」ことも大事なのではないでしょうか。そして,親も同時に自己責任を負うことで,学校などに意味不明なクレームをつける輩も減ってくるのではないでしょうか。
当然ながら,子供の自己責任政策にする以上,学校の教師についても,子供に迎合する必要はないわけですから,かなり厳しい態度で臨んでもよいことになります(もちろん,教師の質の問題は残りますが。)。
ただし,本当の弱者に対しては,様々なフォローを入れることは必要です。これがなければ,単に戦前の教育社会体制に戻すだけになってしまいますから。

ちなみに,少年犯罪に対しては,少年の処遇(家裁や地裁の判決など)ばかり報じられていますが,実際のところ,少年やその両親に対して,莫大な損害賠償請求訴訟も起こされます(中学生を殺害すれば,一億円近い賠償額になるでしょう。)。当然ですが,自動車事故と違って保険なんかありませんから,一億円近い損害賠償は,親子で生涯払い続けることになります。実は,刑務所に数年はいるよりも,このような金銭問題の方が実にシビアな問題であるともいえます。
そういう意味では,この損害賠償については,「子供も自己責任」といえるでしょう。
お金に厳しい現代日本人に対しては,案外こういう側面をもっと報じることで,子供に対する親の監督指導方法も変わるかもしれませんね。

今回,かなり乱暴な議論を提言してみました。実際のところ,非現実的な面が多いことは承知の上ですが,少年犯罪を撲滅するためには,もはや小手先だけのテクニックでは通用しないのかなあ,と思い,あえて書いてみました。

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