コムソン問題はあちこちで波紋を広げています。
折口会長、テレビで釈明 「不正、故意ではない」(共同通信) - goo ニュース
でも本当に悪いのは誰?
今回の問題は,論点が簡単そうで複雑なのです。今,問題にしているのは「営業譲渡先が同一グループではおかしい」という点ですが,実はこれ自体は小さな話なのです。
むしろ,今回の一件により「裏を返すと,グループ企業を有効に活用すれば,実際にわずかな人材しかいなくても帳簿上大丈夫であるという法体制である」という介護制度自体の矛盾を露わにしてしまったという点に大きな問題があったといえます。
もちろん,法的に役員兼務は禁止していますが,現場職員の完全兼務は禁止していません。グッドウィルは,これに目を付けて介護士の不正を行っていたわけですから,グッドウィルの今回の事業譲渡措置だって,結局はこの流れの一環に過ぎないわけです。
では,悪いのは本当にグッドウィルだけでしょうか。もちろん,グッドウィルが良いとは全く思いません。むしろ,コムソンがグッドウィルグループに入ってから,異常なまでの「営利追求」になり,評判を落としたことは否めません。
しかし,法的不備を放置し,今後も小さな見直ししか考えていない厚生労働省側の対応に非常に問題があるといえるでしょう。はっきり言えば,「第2のグッドウィル」が発生しても仕方のない法体制であり,チェック体制であるといえます。
特に監督体制については,役所は全体的に後手に回っています。国土交通省の建築確認民営化の際も,役所側の監督はほとんどスルー状態でしたし,総務省の政治資金報告もほとんど監督されていない状態にあります。
民間活力を導入することはいいことですが,これは決して「丸投げ」であってはなりません。役所としてしっかりと「目を光らせる」必要があります。
今回の件も,介護制度の企画立案には職員は多く張り付いていますが,業者チェックに携わる職員が果たしてどの程度いたでしょうか。
そう考えると,今回の問題,グッドウィルと厚生労働省トップとの「共同正犯」のように思えてなりません。
厚生労働省としては,これを機に法体制はもちろんのこと,組織体制についても早急に見直すべきでしょう。
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http://baka-wo-sakebu.cocolog-nifty.com/nihonnocyushin/2007/06/post_8cd0.html
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今回の問題は,論点が簡単そうで複雑なのです。今,問題にしているのは「営業譲渡先が同一グループではおかしい」という点ですが,実はこれ自体は小さな話なのです。
むしろ,今回の一件により「裏を返すと,グループ企業を有効に活用すれば,実際にわずかな人材しかいなくても帳簿上大丈夫であるという法体制である」という介護制度自体の矛盾を露わにしてしまったという点に大きな問題があったといえます。
もちろん,法的に役員兼務は禁止していますが,現場職員の完全兼務は禁止していません。グッドウィルは,これに目を付けて介護士の不正を行っていたわけですから,グッドウィルの今回の事業譲渡措置だって,結局はこの流れの一環に過ぎないわけです。
では,悪いのは本当にグッドウィルだけでしょうか。もちろん,グッドウィルが良いとは全く思いません。むしろ,コムソンがグッドウィルグループに入ってから,異常なまでの「営利追求」になり,評判を落としたことは否めません。
しかし,法的不備を放置し,今後も小さな見直ししか考えていない厚生労働省側の対応に非常に問題があるといえるでしょう。はっきり言えば,「第2のグッドウィル」が発生しても仕方のない法体制であり,チェック体制であるといえます。
特に監督体制については,役所は全体的に後手に回っています。国土交通省の建築確認民営化の際も,役所側の監督はほとんどスルー状態でしたし,総務省の政治資金報告もほとんど監督されていない状態にあります。
民間活力を導入することはいいことですが,これは決して「丸投げ」であってはなりません。役所としてしっかりと「目を光らせる」必要があります。
今回の件も,介護制度の企画立案には職員は多く張り付いていますが,業者チェックに携わる職員が果たしてどの程度いたでしょうか。
そう考えると,今回の問題,グッドウィルと厚生労働省トップとの「共同正犯」のように思えてなりません。
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