昨年10月から12月までの実質国内総生産(
GDP)が前期比で3.7%上昇したそうです。要因は,企業の設備投資などの先行投資が多かったためのようですが,一方で,実感に合わない数値であり,下方修正もあるのではなどと懸念されています。
民間エコノミスト、強いGDPでも先行き懸念が大勢(ロイター) - goo ニュース
荒らしの前の静けさ?
この数値は10月から12月までのものなので,厳密には「物価上昇直前」のものです。したがって,
小さな話レベルでは,「買いだめ」が多かったという点が上げられます。ただ,それだけで前期比3.7%上昇は無理でしょうから,やはり
大きな投資,すなわち設備投資などが進んだものと見て間違いないでしょう。
ただ,それにしても
全く実感と合わない数値のような気がしてなりません。すでに,一部エコノミスト達は「下方修正があり得る」と指摘するなど,どうも「
帳尻合わせ的な数値」のような気がしてなりません。
もちろん,統計値なのでさすがに偽造はできませんが,
2007年の経済成長率1.3%増を政府が目標としていたといういきさつがあることからすると,この目標を達したと言いたいが為に無理無理作り出した数値の可能性が高いです。
では,どうやって作るのでしょうか。これは意外と簡単で,「
基本計数たるデータを取捨選択する」だけでいいのです。つまり,複数の統計値からそれぞれ一番いい結果が出そうな数字を拾ってくる,それで十分なのです。
数字とは恐ろしいもので,時に一人歩きします。数字で客観的に物事を見ることはもちろん大事ですが,「
その数値が本当に事実を表しているのか」という点を検証することも大切かもしれません。
少なくとも,
この数字だけで今後の経済政策を決めないことを願うばかりです。
そして,
何よりも「1月期から3月期の数値は大幅なマイナスになった」とならないようにしてほしいものですが,残念ながら,今期は上昇要素が皆無で,むしろ物価高,原油高,株安などで下降要素しかありません。「4%の減少」などとならなければよいのですが・・。
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