江戸時代以降初めて体験する景気後退かも

日銀は，これまで景気が良かったとする景気判断を下方修正し，国内景気が下向きになり始めているという認識を示しました。しかし，金利政策は当面現状を維持するとのことです。

日銀、景気判断を連続下方修正　政策金利は据え置き(朝日新聞) - goo ニュース

そもそも景気は良くなかった

今回の見解の大前提として，「ここ３年は未曾有の好景気」という認識を日銀は持っていました。また，政府も「景気がよい」ということを前提にした税制改革や経済政策，さらには予算構築などをしてきました。
しかし，以前から言っていましたが，本当にここ数年は好景気だったでしょうか。その恩恵を受けた企業はどの程度あったでしょうか。

この３年間で業績を上げたのは，一部のＩＴ企業とマンション業者，そして都市銀行ぐらいではないかと思います。多くの企業，特に中小企業では，この３年間といわず，バブル崩壊後の１５，６年は，景気がよいと感じたことは全くないのではないでしょうか。
事実，地価が値上げしたのは三大都市圏のごく一部の地域くらいで，地方都市は地価は下落の一途をたどっています。当然，担保価値が減少したため，地方銀行は融資もできません。そして，倒産件数も上昇していますし，労働者の給与は増えず，経営合理化の名目において正社員を減らして契約社員にするなどしているために，「格差社会」が流行語になるくらいの状況になってきているのです。
景気がよい状態では起こりえません。
にもかかわらず，政府は「景気がよい」という前提において，物価上昇対策をほとんど考えず，また税制も景気がよいことを特別減税廃止や前提に消費税増税などを検討しており，さらに将来税収が増えるという前提においてやめたはずの赤字国債を発行して言います。
しかし，実体はどうでしょうか。これはみなさんの懐の感覚で景気が良かったか，そうでもなかったか分かるでしょう。

日本経済はバブル崩壊によって成長は止まりました。のみならず，幕末以降「必ず成長し続ける」という右肩上がりの景気はほぼ完全に止まりました。いわば，少し前のイギリスやイタリアのような状況にあります。
したがって，「お金をつぎ込めばきっとまた景気が良くなる」というのは，幻影にすぎません。もっというと，これからは「成長しない日本経済における景気対策」を考える必要があるのです。
これは，日本人が少なくとも幕末以降経験したことのない事象ですし，もしかしたら日本の２０００年の歴史の中で初めての経験かもしれません。
だからこそ，「昔と同じ経済政策」ではなく「２１世紀型経済政策」を考えるべきなのです。

もちろん，「だからネガティブに」という意味ではありません。成長しないなりにもポジティブな発想はできるはずです。
ただ，確実に言えること，それは「ごく一部の権力者が儲かるような経済政策」を考えてしまうと，国が滅びます。
過去に縛られず，ケインズ理論を絶対的バイブルとせず，これからの日本経済に見合った経済政策をちゃんと構築しなければいけません。

ちなみに，私は経済学の勉強はほとんどしていませんので，具体的にどういう手法がよいのかは分かりませんが，絶対この分野を研究している学者はいますから，そういう方の意見をどんどん採り入れるべきでしょう。

「景気を良くするために大型土木事業をやりましょう」なんていう政治家が出てきたら，それは容赦なく民意で落選させましょう。利権云々以前に，経済の現状を全く把握していない議員だからです。

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今日のオリンピック，明るい将来が見えてきた

メダルは関係ない，でもほとんどメダルみたいな試合が多かったです。

ポーカーフェース、熱く燃える＝２８歳松永が勲章－レスリング〔五輪・ハイライト〕(時事通信) - goo ニュース

入賞者は続出

今日もダイジェストで

１　男子レスリングをなめるなよ
　　女子レスリングが目立っていましたが，男子レスリングだって負けていません。
　　松永選手が銀，湯元選手が銅を獲得し，男子レスリングの連続メダル記録を更新しました。
　　グレコローマンでは残念な結果（そもそも放送すらされない）だっただけに，フリースタイルで面目を保ちました。
　　両選手とも，「気合いだー」という感じでしたね。

２　女子体操の新星
　　鶴見選手，今日の平均台で８位入賞となりました。女子体操の入賞は２４年ぶりとのことです。おめでとうございます。
　　鶴見選手，まだ１５歳です。当然次が狙えます。しかも，あんな細い板の上で飛んだりはねたり回ったり，よくまあできるものです。見ているだけで興奮ものです（変な意味じゃないですよ）。
　　４年後，楽しみです。でも，今回も団体戦含め，本当にすばらしい演技だったと思います。
　　一方，優勝したジョンソン選手，ありゃ本当にあんな細い板の上で演技してるの？って思わせるくらい華麗なものでした。国籍関係なく，あれだけの演技を見せてもらえると本当にほれぼれします。

３　男子体操も頑張った
　　鉄棒個人で中瀬選手が５位，富田選手が６位入賞しました。
　　逆上がりすらできない私からすれば，鉄棒で大車輪するだけでも超人に見えますが，そこにコールマンだトカチェフだなんていう大技を繰り広げるなんて，リスペクトものです。

４　トランポリン，惜しくも４位
　　トランポリンといえば仲本工事，っていう世代に育っていますが，当然あれとは全く違います。まさに華麗な空中の舞ですよね。
　　外村選手，本当に惜しかったです。ほぼ完璧な演技だっただけに，悔しさも一塩かもしれません。でも，よくまああんなに回れるものだなあ，って感心しながら見ていました。
　　絶対もっと伸びる選手だと思います。
　　また，予選落ちしてしまった上山選手，実力は十分あります。ロンドンでの活躍を本当に期待します。

５　高飛び込み，惜しくも１１位
　　しかし，あんな高さからよく飛び込めるものです。それだけでも寺内選手はすごいと思います。

６　柳本ジャパン，ブラジルに破れて５位
　　逆に５位になったのがすばらしいと思います。そもそも，オリンピックに出られるかどうかすら微妙な位置にいた女子バレーですから，５位ということはむしろ誇りに思って良いでしょう。

７　星野ジャパン，中国にコールド勝ち
　　さあ，いよいよ決勝Ｔ。ここからは，本当に厳しい試合が始まります。野球については，是が非でも金メダルを取ってほしいものです。

８　気になる北京のバス爆発テロ
　　中国内ではほとんど報じていないみたいですが，ミュンヘンの時みたいに選手が巻き込まれないことを願うばかりです。

オリンピックも終盤にさしかかりました。
まだまだ大きなドラマが待っていることでしょう。

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