次世代DVD規格として,HD式とBD(ブルーレイ)式の2種類ありましたが,大手映画会社がBDで販売することを決めたことや,アメリカの大手量販店がBD方式のプレーヤーしか販売しないと表明したことなどを受けて,HD方式を採用していた東芝が撤退することを表明しました。
これにより,次世代DVDは事実上BD方式に統一されることになった模様です。
東芝、「HD DVD」撤退か 次世代DVD事業の見直し(共同通信) - goo ニュース
ソニーリベンジ達成
この構造は,まさしくビデオ時代の「VHS対ベータ」と同じです。ソニーは最後までベータ方式にこだわったために,結果的にビデオ市場から大きく取り残されたという忌まわしい歴史がありました。
今回ソニーはBD方式を採用し,積極的に打って出たため,結果的に映画会社等の賛同を得られたことから大勝利したといえるでしょう。いわば,「リベンジ」達成です。
ソニーがビデオ時代に反省したこと,それは「ハードではなく,ソフトを押さえること」という戦略が大切であるということでした。ビデオでは,性能的には正直ベータの方がすぐれていたという話はよく聞きます。しかし,なぜベータが負けたのかというと,「ビデオソフトが相次いでVHSで作られた」というソフト面の問題でした。もっというと,「AV」がVHSで販売されたことが実は大きく勝敗を分けたという話すらあります。とすると,「ベータはエロに負けた」ということになってしまったのです。
それを踏まえて,ソニーは,大手映画会社を押さえるという戦略に出ました。結果,ワーナーをはじめとするアメリカの映画会社があいつでBDを採用すると発表し,ソフトを押さえたのです。そして,その動きを見極めた大手量販店であるウォルマートが「BDしか売らない」と決断したことが副次的効果とはいえ,追い風となりました。これが勝因です(ちなみに,今回AVがどうなったかは分かりません。)。
いずれにしても,規格が事実上統一化されることにより,今後買い控えをしていた消費者が一気に購入に走ることも想定されるため,今後の地デジ需要と併せ,大きな家電市場が構築されることが想定されます。
一方,東芝の決断も実は見事でした。ソニーの失敗のもう一つの要素であった「ずるずるひっぱりすぎた」という点を踏まえ,早めに負けを認め,損失を最小限にする今の段階で撤退表明をしたからです。いわば「見切り千両」です。
次世代DVDは,まだそんなに浸透していませんから,損害は最小限に抑えられたと言えるでしょう(ある調査では,工場などの初期投資総額を含めても経常収支の3分の1程度の損害で済むのでは?とのことです。)。
ちなみに,私はまだ次世代DVDを持っていません。普通のDVDレコーダーを1年前にようやく購入したレベルです。したがって,次世代DVDの醍醐味どころか,今のDVDの醍醐味すらまだ満足に味わっていません。っていうか,映画見ない人間には,実はあまり縁がない話なのかもしれませんね。普通にテレビ番組録画するならHDDレコーダーで十分ですから。
もしこういう私のような人が多ければ,地デジ需要といっても,結局「HDDレコーダーの添え物」くらいの存在になってしまうかもしれません。そうなると,本当にソニーのひとり勝ちと言えるのか,その点は微妙ですね。ただ,「プレステ」のひとり勝ち状態はまだ続くでしょうが。
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http://blog.goo.ne.jp/pierre01/e/3793dd5dd78f01f0046aeafa0de6c780
これにより,次世代DVDは事実上BD方式に統一されることになった模様です。
東芝、「HD DVD」撤退か 次世代DVD事業の見直し(共同通信) - goo ニュース
ソニーリベンジ達成
この構造は,まさしくビデオ時代の「VHS対ベータ」と同じです。ソニーは最後までベータ方式にこだわったために,結果的にビデオ市場から大きく取り残されたという忌まわしい歴史がありました。
今回ソニーはBD方式を採用し,積極的に打って出たため,結果的に映画会社等の賛同を得られたことから大勝利したといえるでしょう。いわば,「リベンジ」達成です。
ソニーがビデオ時代に反省したこと,それは「ハードではなく,ソフトを押さえること」という戦略が大切であるということでした。ビデオでは,性能的には正直ベータの方がすぐれていたという話はよく聞きます。しかし,なぜベータが負けたのかというと,「ビデオソフトが相次いでVHSで作られた」というソフト面の問題でした。もっというと,「AV」がVHSで販売されたことが実は大きく勝敗を分けたという話すらあります。とすると,「ベータはエロに負けた」ということになってしまったのです。
それを踏まえて,ソニーは,大手映画会社を押さえるという戦略に出ました。結果,ワーナーをはじめとするアメリカの映画会社があいつでBDを採用すると発表し,ソフトを押さえたのです。そして,その動きを見極めた大手量販店であるウォルマートが「BDしか売らない」と決断したことが副次的効果とはいえ,追い風となりました。これが勝因です(ちなみに,今回AVがどうなったかは分かりません。)。
いずれにしても,規格が事実上統一化されることにより,今後買い控えをしていた消費者が一気に購入に走ることも想定されるため,今後の地デジ需要と併せ,大きな家電市場が構築されることが想定されます。
一方,東芝の決断も実は見事でした。ソニーの失敗のもう一つの要素であった「ずるずるひっぱりすぎた」という点を踏まえ,早めに負けを認め,損失を最小限にする今の段階で撤退表明をしたからです。いわば「見切り千両」です。
次世代DVDは,まだそんなに浸透していませんから,損害は最小限に抑えられたと言えるでしょう(ある調査では,工場などの初期投資総額を含めても経常収支の3分の1程度の損害で済むのでは?とのことです。)。
ちなみに,私はまだ次世代DVDを持っていません。普通のDVDレコーダーを1年前にようやく購入したレベルです。したがって,次世代DVDの醍醐味どころか,今のDVDの醍醐味すらまだ満足に味わっていません。っていうか,映画見ない人間には,実はあまり縁がない話なのかもしれませんね。普通にテレビ番組録画するならHDDレコーダーで十分ですから。
もしこういう私のような人が多ければ,地デジ需要といっても,結局「HDDレコーダーの添え物」くらいの存在になってしまうかもしれません。そうなると,本当にソニーのひとり勝ちと言えるのか,その点は微妙ですね。ただ,「プレステ」のひとり勝ち状態はまだ続くでしょうが。
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東芝の決断には賛否両論ありますが,早めに損切りをした点は私は高く評価できると思います。
おっしゃるとおり,そもそも論として「次世代DVD」に対する需要の問題も指摘されています。
果たして,みんなが使うものとなるのか,はたまたかつてのLDのようになってしまうのか,これは消費者が決めることでしょうね。
東芝はこの時点でよくも撤退を決断したとある意味感心しています。
海外ユーザー達から提起されるであろう集団損害賠償訴訟をも見越しているらしいというからさすがです。
もしかすると,BDも含めた次世代DVDの市場自体が将来的にも大した拡大を見込めないのではとの消極観もあるのかもしれませんね。
すべては「地デジ対応ハイビジョン液晶テレビ」を買ってからの話ですね。私にとってまだまだ先の話です。
ところで,殺人事件数減少は喜ばしい話ですが,おそらくこれを報じたところで,「だから警察ががんばっている」という評価にはならず,逆に「何言ってるんだ,このマスコミは」と報じたマスコミが批判の矢面になると思われるため,じーっとしているのかなあ,って思います。
ただ,主観的には決して治安は良くなっているとは思えません。やはり,悪くなっているのではないでしょうか。あくまでも主観ですが。
東芝の底力はかなりのものがあります。おそらく,地デジ本格スタートまでには,BDレコーダーくらいは引っさげてくるでしょうね。
しかし,少なくとも今の私の生活では,「普通のDVD」で十分おつりがきます。
ところで話は変わりますが、平成19年の1年間に起こった”殺人および殺人未遂事件の認知件数”が、戦後最少を更新した様ですが、テレビも新聞も全くその事を取り上げないのはどういう事なんでしょうかねえ。
”戦後増え続けている”という事にしておいた方が都合がいい人達がいるんでしょうか。KYと言われた人やその友達とか。
HD DVDは投売りになりそうですね。
HD DVDはDVDとのハイブリットが作れるのはすごいんですがね・・・
東芝はTVが結構頑張っているので、思ったより早く
BDを出すと思います。
37以上のTV+BDが結構いますからね。
私はBDはPS3で見れますが、まだBDソフトは買ってません。ノイズ本当にないし、誰が見てもその画質はわかりますよ~
ただしブラウン管ではわかりませんが・・・
確かに,AVはいろんな規制があることから,ますます「ブロードバンド化」に進んでいるみたいですね。ということは,今回の戦争にエロはからまなかったということですね。何となく気持ちほっとしました。
一方ゲーム機ですが,プレステ3はかなり厳しい戦いなのでしょうか?wiiはかなりシェアを伸ばしていますね。この辺の仁義なき戦いもこうご期待,っていうところでしょうか。
確かに,ビデオテープからDVDに変わったときはかなりメリットを感じました(頭出しが楽だし,しまう場所取らないし。)。
でも,DVDと次世代DVDの違いが正直分かりません。もちろん,画質や音質がいいのでしょうが,まあ所詮自宅でこじんまり見るだけですからねえ。
とはいえ,将来の技術革新は大賛成なので,いずれこの違いが分かる日が来ると信じてのんびり生きていこうと思います。
「プレステ」は一人勝ちというか、善戦であり、
一人勝ちは「プレステ2」ですね。
次世代ゲーム機ではwiiの一人勝ち状態のようですが。
実際、どちらが主流になるか静観というポディションだったと思います。
まぁ、HD DVDで数タイトル、
BDで数十タイトル程度出ている程度だと思います。
ただ、やはり「技術はAVから普及する」
というべきなのか、
AVの世界では、「ブロードバンドでダウンロード」DRMでユーザーアカウントで承認して再生
とか
「ブロードバンドでダウンロードして、自宅でDVDに焼く」
という形態になってきています。
HD DVD vs BD という争いの勝者がBDであっても、
実際のコンテンツ流通という意味では
ネットとHDDの一人勝ち状態だと思います。
ワタシャ、この喧嘩もとい次世代DVD戦争、全く興味がなかった親爺であります。いあ、現行DVDで十分だし、現行のHVテレビ映像みている限りで、有難味が感じないところでして(汗)
でもって、番組自体を録画する必要性もないところで・・・
> 映画見ない人間には,実はあまり縁がない話
映画観ている人間(現行DVD)でも、今ので十分で、BDソフト出てますけど”高い”んですよ!(汗)