民主党代表選はトロイカ体制で回避か？でも今さらトロいか？

民主党代表選は，菅氏小沢氏の一騎打ちとなる見込みでしたが，鳩山前総理が両者と会談し，４人で党運営を行なった「トロイカ」体制の原点に返ることで一致し，小沢氏との対決を回避する方向で調整するようです。

小沢氏を処遇、「トロイカ」復帰で一致＝菅首相と鳩山氏が会談(時事通信) - goo ニュース

国民としては，「誰が総理になるか」より「総理が何をやってくれるか」につきるのですが・・

代表選になぜ小沢氏が手を挙げたのか，正直疑問が残るところですが，反面，やりたいっていう人が手を挙げるのは勝手な話なので，この点は，永田町の論理で好きなようにやってもらえればいいでしょう。
ただ，民主党の代表＝首相になるわけですから，この民主党代表選は，これまでとは違って，国民生活にも大きな影響を及ぼす訳です。
小沢氏は当然そんなことくらい分かっている訳ですから，ここで仮に小沢氏が代表選に勝って「小沢内閣誕生」ってことになったら，確実に民主党支持率が下落し，次の選挙で確実に負けますことになるくらいは分かり切っている話です。

では，ここでなぜ小沢氏はあえて出馬表明をしたのでしょうか。これは，「民主党支持率復活」と，「小沢権力の復活」にあると言えるでしょう。
今回のトロイカ体制復活ということになれば，それで小沢氏が実権を握るので，これで事実上小沢天下に戻ります。
また，代表選を行なった場合，今の情勢だと，鳩山グループの動きですべて決まりますが，おそらく小沢氏が勝つことになるでしょう。でも，そこで「民主党代表は小沢一郎だが，国民生活の混乱を抑えるため，しばらくは菅首相でいく」と表明して菅内閣を継続させるという「二頭政治」にする可能性が考えられます。このパターンだと，小沢院政が実現しつつ，一方で，民主党支持率低下を食い止めることができ，さらにいざという時の腹切りは菅氏が行なえば十分っていう，小沢氏にとって非常においしい話になります。

まあ，なんでもいいのですが，やってることがかつての自民党と変わらないっていう点は，相変わらずだなあっていうのが正直な感想です。代表選をどうするかは，民主党という政党内の話なので，本当に好きにやってもらって結構ですが，それにより首相がコロコロ変わり，政府方針がコロコロ変わって何がやりたいのか分からなくなるようなことだけはやめていただきたいものです。
「国民の生活が第一」という民主党の方針であるなら，代表選においても「国民の生活が第一」っていう前提でどっちが勝ったら国民生活がどうなるのかっていう点をもっとはっきり示してもらいたいものです。

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