あれは,あれで良いのかなPART2

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給食の食事時間について

2005年09月20日 03時00分59秒 | 教育問題
先月,とある小学校で,生徒が給食を食べるのに時間がかかるとして,素手で食べさせたということが発覚し,物議を醸しました。
ところで,ゆとり教育をどうするかなど授業カリキュラムについての議論は現在進められていますが,一方で,「給食の時間」については,ほとんど議論されていません。
ところが,現状の給食時間は,20分から25分程度しかないため,特に低学年には時間が短い状態にあるそうです。

給食時間を考え直してみよう

給食については,そのあり方自体が議論されている地域もあり,全員が共通のメニューとすることを止めて各人が選択できるような制度にした学校や,そもそも給食自体を廃止した学校など,様々な内容を検討しています。
しかし,給食時間についてはあまり議論にされていません。この理由の多くは,「授業時間の確保を最優先にしたい」という思惑が隠れているからといえます。
確かに,全員一斉に同じ食事を同じ場所でするという前提であれば,20分もあれば十分だろうとも言えそうです。しかし,それは「大人の理論」です
子供達には個性があります。ゆとり教育とは,本来はこの個性を発揮させるために考えられた制度です。そして,この個性という中には,食事時間にも現れています。
もちろん,団体生活である以上,多少は他の人に合わせる必要もあるとは思いますが,少なくとも低学年にとって20分では短すぎるのではないでしょうか。

カリキュラムの時間や内容を検討するのであれば,その不足時間を食事時間から削るのではなく,もっと根本的な解決策を検討する必要があるでしょう。そして,ゆとり教育,個性を伸ばす教育を考えるのであれば,給食時間についてももっと人間的な視点から配慮する必要があるといえます。
給食をトラウマにしてしまうと,食という人間にとって最も重要な部分に対して重大な影響を与えてしまいます。

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