愛知県知立市で,18歳の少年が中学時代の担任を切りつけるという事件が発生しました。調べに対し,少年は,中学時代の厳しい指導で自分が対人恐怖症になり,すべてめちゃくちゃになったので殺したかったなどと供述しているとのことです。
18歳が元中学担任切りつけ、「厳しい指導に恨み」…愛知(読売新聞) - goo ニュース
学校は楽しい場所ではない
この件については,この少年に対するに対する批判はもちろんのことですが,意外にも学校やこの被害教師に対する批判というものも聞こえてきます。
少年に対する批判は当然のことなので,ここで改めて述べませんが,問題なのは,「本当に学校の対応は批判されるべきことなのか?」という点です。
もちろん,今回の事件それ自体の対応,すなわち学校のセキュリティ問題などについては,批判を受け改善するべき点はあると思います。
ただ,もうひとつの批判,それは「厳しい指導方法自体に対する問題」という点です。この辺について,「今はほめて育てる時代」とか「子供の気持ちを考えるきめ細かな指導をするべき」,さらには「厳しい指導は過去の遺物」とまで言い切る専門家もいます。
でもはたして本当にそうでしょうか。もちろん,指導方法はひとつではありませんから,この専門家のいうことが間違っているとまでは言いません。しかし,「厳しさを排除する教育」が本当に正しいといえるかは疑問を感じずに入られません。むしろ,逆に近年の教育から「厳しさ」が排除されているために,おかしな事件が発生したり,大人になりきれず社会に対応できない人たちが増えてきているのではないでしょうか。厳しさを学校でも家庭でも学ばないため,「我慢する」ということができない子供が増えており,それが社会問題の一因になっていると思うのです。
もっというと,「学校は楽しい場所であるべき」という発想自体,ナンセンスだと思います。もちろん,学校は苦行の場とまでは言えませんから,楽しく来てもらうに越したことはありませんし,別に常に臨戦態勢のぴりぴりした環境が必要だなんていうことまではまったく考えていません。教師に優しさが必要であることは当然の話です。しかし,学校はあくまでも「学びの場」です。当然,遊び場ではない以上,必ずしも楽しい場所ではないのです。当然,いやなこと,いやな授業,いやなイベントなどもたくさんあります。でも,それを排除したら教育は成立しません。大人になれば,学校以上にいやなことにもかかわらざるを得ない場面なんて山ほどあります。それを逃げていたら,社会で生きていけません。
今回の教師がどの程度,どういう内容の厳しい指導をしていたのか分かりませんが,少なくとも「生徒のためを思っての厳しい指導であれば批判される理由はない」といえるでしょう。
今回の事件を受けて,「楽しい学校づくり」なんていう目標を立てて厳しさを排除するような運動だけは起こってほしくないです。もちろん,不登校などの問題もありますから,楽しい学校づくり自体は否定しませんが,「学校はディズニーランドではない」ということ,この点だけは学校関係者も,保護者も,生徒自身も自覚してほしいと思います。
そして,何よりも,この被害にあった教師の一日も早い回復と,現場にいた生徒が早く気持ちが落ち着くようになることを願わずにいられません。
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http://shadow99.blog116.fc2.com/blog-entry-812.html
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080803/1217743369
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学校は楽しい場所ではない
この件については,この少年に対するに対する批判はもちろんのことですが,意外にも学校やこの被害教師に対する批判というものも聞こえてきます。
少年に対する批判は当然のことなので,ここで改めて述べませんが,問題なのは,「本当に学校の対応は批判されるべきことなのか?」という点です。
もちろん,今回の事件それ自体の対応,すなわち学校のセキュリティ問題などについては,批判を受け改善するべき点はあると思います。
ただ,もうひとつの批判,それは「厳しい指導方法自体に対する問題」という点です。この辺について,「今はほめて育てる時代」とか「子供の気持ちを考えるきめ細かな指導をするべき」,さらには「厳しい指導は過去の遺物」とまで言い切る専門家もいます。
でもはたして本当にそうでしょうか。もちろん,指導方法はひとつではありませんから,この専門家のいうことが間違っているとまでは言いません。しかし,「厳しさを排除する教育」が本当に正しいといえるかは疑問を感じずに入られません。むしろ,逆に近年の教育から「厳しさ」が排除されているために,おかしな事件が発生したり,大人になりきれず社会に対応できない人たちが増えてきているのではないでしょうか。厳しさを学校でも家庭でも学ばないため,「我慢する」ということができない子供が増えており,それが社会問題の一因になっていると思うのです。
もっというと,「学校は楽しい場所であるべき」という発想自体,ナンセンスだと思います。もちろん,学校は苦行の場とまでは言えませんから,楽しく来てもらうに越したことはありませんし,別に常に臨戦態勢のぴりぴりした環境が必要だなんていうことまではまったく考えていません。教師に優しさが必要であることは当然の話です。しかし,学校はあくまでも「学びの場」です。当然,遊び場ではない以上,必ずしも楽しい場所ではないのです。当然,いやなこと,いやな授業,いやなイベントなどもたくさんあります。でも,それを排除したら教育は成立しません。大人になれば,学校以上にいやなことにもかかわらざるを得ない場面なんて山ほどあります。それを逃げていたら,社会で生きていけません。
今回の教師がどの程度,どういう内容の厳しい指導をしていたのか分かりませんが,少なくとも「生徒のためを思っての厳しい指導であれば批判される理由はない」といえるでしょう。
今回の事件を受けて,「楽しい学校づくり」なんていう目標を立てて厳しさを排除するような運動だけは起こってほしくないです。もちろん,不登校などの問題もありますから,楽しい学校づくり自体は否定しませんが,「学校はディズニーランドではない」ということ,この点だけは学校関係者も,保護者も,生徒自身も自覚してほしいと思います。
そして,何よりも,この被害にあった教師の一日も早い回復と,現場にいた生徒が早く気持ちが落ち着くようになることを願わずにいられません。
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ん~、まぁ被害者担任の(被疑者在学中の)「厳しく指導」の事実関係が不肖には判りませんので、言及は差し控えますけれども、被疑者は18歳とあって、「2年生」の時の担任とすると、14歳くらいでしょうから、4年間そうした心情をずっと抱えていたのかなぁ・・・等とぼんやり考えておりました(文字通りボンクラ汗)
ところで、ボンクラめは中学3年の担任センセには、あまり良い印象を持っていなかったりするのであります(いあ”悪印象”というだけの話です!汗)
原因は、ソリが合わなかったと申しますか・・・苦笑。数学の担当でもあったのでありますが、不肖は中間・期末試験も、確か95~98点だったのでありますが(今でもよく覚えている汗)、で評価は期末で80点台のほげほげ君が「5」でボンクラめは「4」だったのであります(相対評価なのになんじゃソレ?汗)
でそれについて強く抗議したのでありますが、”ほげほげ君は向上しているだの何だの・・・”と、生意気盛りのボンクラは納得ゆかーん!でありました(汗)
いわゆるひとつの”エコ贔屓”なのか?と当時は諦観モードではありました(ECOじゃない汗)
今になって思うに、要は中学3年で受験を控え、あるいはほげほげ君の内申点の問題もあったのでありましょうか(謎々汗)・・・ボンクラめも某難関校が受験先にあったんだけどなぁ・・・でもそれほど優秀じゃなかったけど汗
そんな昔のことを思い出しました(思い出は郷愁のかほりがする?汗)
今時の先生の大変さを思うと
「袖の下」を差し出してまでなろうとうは
思いませんね。
厳しくすれば、恨まれる
優しくすれば、舐められる。
そういえば、昨日のニュースで
カンニングをして注意され、その後の自殺した
生徒の親が学校を相手取って裁判を起こし
負けて、「絶対控訴する!」っていうのを
やってましたね。
“カンニング”をするような子に育てた親の責任は?
あのニュースだけでは事情いまいち分かりませんが
先生もホント大変ですね。
その結果として、おかにゃんさんのおっしゃるような「厳しさの中の愛」が、いつまで経っても理解出来ないのでしょう。
その一方、「学校は楽しいものではない」という点ですが、個人的には楽しんだ場所でした。ただそれは、きちんと程度・常識などを教えられる教師の監督下にあったからです。
現在のように教育委員会さえもが乱れまくっている中では、生徒に強く厳しい事が言えないのでしょうか?
「師弟共に似たり寄ったり」なのかもしれませんね。
さて,私の場合,幸い担任に恵まれて,いやーな思い出はありませんでした。でも,私の姉などは,今でも「あの先生,むかつく」と言ったりしているなど,教師の良し悪しは結構深く残るみたいですね。
今回の教師はどういう指導をしていたのか分かりませんが,根に持たれるというのも結構つらいかもしれませんね。
確かに,今の教師は大変だと思います。ちょっとでも生徒に触れるものなら,「体罰だ」とか「セクハラ」などと訴えられ,波風立たせたくない教育委員会は,どちらかというと教師を処分する方向に動きやすくなります。
これでは,教師も思いきった教育ができませんよね。
カンニング事件,背景がよく分かりませんので何とも言えませんが,少なくとも「カンニングがよくない」と指導すること,これは正当だし,理由を問わずしなければならないことでしょう。
この部分にいちゃもんつけたとしたら筋違いでしょうね。
私も学校は楽しかったです。教師に恵まれたという事情があるからです。
厳しい担任もいましたが,教育効果がはっきり分かり,自分としても納得でしたから,特に悪意を持つことはありませんでした。
今の時代,「厳しさの中に愛がある」ということ自体,理解できない子供だけでなく親も多いのかもしれませんね。
論点が少しずれるかもしれませんが、不登校の原因、学校がイヤという理由ではなく、親が理由で学校に行かないっていう事例があることを、私の親から聞きました。その子は「かぎっ子」らしく、家に帰っても誰もいない。それがイヤみたいで。
エコ贔屓ですね、ありますね。教師も人ですからね。だったら気の合う先生を味方につけるくらいの勇気を持って欲しいな。私はイヤだった先生もクラスメイトも忘れていますがね。めったに合うこともないし、環境も変わってるし。
ぬるま湯ばかりに浸かっていると、社会に出ると困りますね。大人になって、初めてしがらみに直面するのは怖いです。
親が理由で学校に行かないなんていう事情もあるんですね。それは対処方法がありそうでないですよね。結構大変かも。
学校は勉強だけでなく社会体験をする場でもあります。もちろん,子供の保護とかいう視点を忘れてはいけませんが,ぬるま湯ばかりでは,実社会に出たときに対応できない可能性もありますよね。
蝶のさなぎを冬の間屋外ではなく,暖かい温室におくと,みんな死んでしまうそうです。厳しい環境に耐えることも大切なんですよね。