やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の老舗麦酒屋さんを畳んだ店主のその後奮闘記です(笑)

ゆく河の…

2014-03-12 04:05:07 | 日記
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。
世の中にある人と、栖(すみか)とまたかくのごとし。 


私が生まれた広島の家は、新幹線の橋脚設立のために取り壊された。
引っ越し先の、杉並の社宅も、大阪の社宅も住所はあるが違う建物が建っている。
親が初めて買った埼玉の家は、半年で転勤になって引っ越した。
鹿児島の社宅も、久々に懐かしくて行ってみたら更地だった。
私が買ったマンションも、都合で手放すことになった。

私は栖に縁がない。

そこは紛れもなくその場所なのに、私のその場所ではなくなる

そんなのとっくに慣れている。

だからこそ、その場所にこだわらず、全て棄てて生きてこれた。
やり直してこれた。

今夜は震災から3年経った日。
同じようにろうそくつけて、同じように静かに。
なのに、なのに
同じ店なのに同じじゃない。
あの時いた人は今はいない。

そんなこと考えていたら、あの日に来ていた人が来た。
あの日、うちに充電しに来たっけ。
ちょっと救われた…

お店閉めてもう一軒寄った。
バーテンダーさんが違う人に話していたワードなんだけど。
“一年経ったらお客さんすっかり入れ替わりますよ”
なんか、神様からのお返事なような気がしたよ。

Restructuring

Reborn

諸行無常
コメント
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