◆天然水晶について
1.天然水晶
水晶(クリスタル)の名前の由来はギリシャ語krystallos(クリスタロス)で氷を意味します。
ローマ時代には、クリスタルは永久に凍った氷と考えられていました。
天然水晶は、ロッククリスタル(Rock crystal)と名付けられました。
Rockは岩の意味もありますが、鉱物のいう意味もあります。
ドイツではBerg Kristall(山のクリスタル)とも呼ばれます。
ロッククリスタルは人工的にに手をくわえない天然の原石の水晶をいいます。
水晶は石英が六角柱状に結晶化したもので、自然界で生成される過程でインクルーション(内包物)を含みます。
水晶はその生成過程で他の成分が混じりあうことで色の変化を起こし、紫水晶、黄水晶、茶水晶などが生まれます。
マンガンや鉄分の影響によるアメジスト(紫水晶)
宝石ショーで展示された大きな天然水晶
本当に溶けない氷のように見えますね。
人工水晶や溶解水晶が誕生してから、こうした自然のままの水晶に天然とつけて区別されるようになりました。
2.溶解水晶(一般に本水晶と呼ばれます)
石英ガラス(Quarts glass)
水晶を原料とし、それを熱で溶かし固めたガラスです。
結晶がありませんので、水晶ガラスとなります。
不純物を取り除きますので、無色透明となり価格は安価
3.人工水晶
サイエンスティッククォーツ(Synthetic quartz)
人工的に珪酸を使って製造した水晶で、振動子など精密機器に使われています。
人工的に再結晶されています。
主に工業用として大量生産されていますが、一部では宝飾品に流用されています。
合成水晶とも呼ばれます。
※おもいやの<山念>の水晶の数珠は天然水晶です。
実物はあさん堂の店舗でご覧いただけます。
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