古代中国の陰陽思想は、世界は陰と陽の二つの次元で成り立ち、この二つの関係性ですべての事象が起こるという考え方です。
何事もすべてこの二つに分けられます。
数字については、奇数が陽、偶数が陰です。
なぜ奇数が陽なのか?
偶数は安定感があります。
比べて奇数は、割りきれませんし、1は2へと、3は4へと次の変化を為そうとしている不安定で動的な数字です。
陽は、明るく積極的、上昇志向で動的なものです。
不安定な奇数は、動的ですので陽ということです。
なんだか、薄っぺらい説明ですが、イメージはそういうことです。
現代は多様性が重視されますので、こうした二つの世界に分ける事自体が否定されるでしょうが大きく宇宙や物事の全事象を理解しようとするとこうした考えもありますね。
ただ現実はどうもあちこちで二つに分かれているような傾向もあります。
分断・・・嫌な言葉です。
陽の数のいちばん大きい数字は「9」ですので、これが重なる9月9日は最も運気がよくおめでたい日なのです。
陽が重なることから、9月9日を「重陽の節句」となります。
特に不老長寿の願いが込められた行事です。
いわば、大人の節句です。
子どもさんには、いつもと違って今回は少し控えめにしてもらいましょう・・・。
旧暦の9月9日は10月の中旬
今年は10月14日が旧暦の9月9日です。
季節を表す七十二候では、この頃を「菊花開」(きくのはなひらく)という言葉で表現されています。
重陽の節句は旧暦で菊の花の見ごろですので、別名「菊の節句」と呼ばれます。
また、菊は古くから長寿の象徴であり、実際に菊には生薬としての成分があります。
⇒産経新聞
陽とされる奇数ですが、中国では、西洋と同じように、偶数のほうが好まれます。
調和があり二つに割り切れることで曖昧さがないと考えられています。
日本でも「8」が末広がりで好まれる数字ですが、2や4は、分かれるということから祝儀などではあまり使いませんし、ルームナンバーで4を飛ばしたりしていますね。
「4」は死を連想して、避けられていることも多いです。
この「4」に関しては中国も同様のようです。
ただし、日本で同様に避けられる数字「9」については、「久」と同じ発音で縁起が良いとされている数字です。
日本人が奇数を好むというのは、あいまいさを受け入れることができるということでしょうか。
あるいは、俳句などの「五、七、五」のように日本語のリズムが奇数に合うからでしょうか。
いずれにしても、割りきれない奇数の感覚、陰か陽かは別にして偶数とは違うものがあります。
数字の話では奇数か偶数かという2元でいいでしょうが、現実は違います。
2元で突き詰めると、今でいう分断につながります。
多元的で認め合う平和な世界は実現可能なのでしょうか・・・・
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