暗い夜空を守る 星空保護区

東京から南へ太平洋に点在する伊豆諸島
その内の有人島のひとつである神津島が、星空保護区として認定されました。


⇒AstroArts

星空保護区？
聞きなれない言葉です。
2001年から国際ダークスカイ協会が「ダークスカイプレイス・プログラム」として世界各地の星空を保護区として認定しています。
現在世界に150件ほどの星空保護区があるようです。（⇒IDAJ：Find A Dark Sky Place)


⇒IDA」：The International Dark Association

星空保護区の認定の基準は、夜空の暗さやそのエリアの屋外照明基準、さらに光害に関する教育プログラムやイベントが定期的に実施されていること等となっています。

過度な夜間の照明は、エネルギー消費の増加、生態系への悪影響、人々の健康阻害などの光害となっており、屋外照明のメリットと暗い夜空の実現を両立させようという活動です。

神津島の指定は日本では2番目で、最初に星空保護区として認定されたのは、2018年沖縄の西表石垣国立公園です。


⇒国際ダークスカイ協会

観光の重要な施策のひとつである屋外照明は、日本各地で行われいますが、暗い空の重要性も認識されなければなりません。
むしろ人工的な夜の光の世界より、自然の暗い夜空に浮かぶ星空の光の世界の方がより魅力的かもしれません。
すっかり文明の中にはまり込んでいる人間が、自然と共に生きていることを思い出させる機会ともなります。