王族の王子として生まれながら、生きることの苦しみの解決を求めて
29歳で出家し、35歳で菩提樹の下で悟りを開いたとされお釈迦様(ゴーダマ・シッダールタ)によって仏教が始まりました。
如来は、そうして修行を完成させ、悟りを開き、真理に目覚め到達した仏の称号です。
本来、仏はもちろん開祖である釈迦(ゴーダマシッダールタ、釈尊)を指していましたが、仏教が広まるにつれ、幾つかの派ができ、真理からやってきたものとして、如来が定義されました。
したがって、実在した如来は釈迦如来だけということになります。
奈良 興福寺の木造釈迦如来坐像
⇒興福寺
手の形は、仏さまからのメッセージで、印相(いんそう)といいます。
右手を上にあげ手のひらを見せています(施無畏印:せむいいn)⇒相手の怖れを取り除いています。
左手は垂れて手のひらを見せています(与願印:よがんいん)⇒相手の願いを聞き入れて満たします。
西方極楽浄土に住み国々、人々を無限の光で照らしてくれるとされている
京都 平等院の阿弥陀如来坐像
⇒平等院
左右の手を膝の上で合わせて、瞑想をしています。(阿弥陀定印・・・親指を合わせ人差し指を立てて輪を作っています)
東方浄瑠璃世界に住み、病を癒し、健康と長寿、豊穣など現世利益をもたらす仏
⇒若狭小浜のデジタル文化財
右手は釈迦如来と同じですが、左手に薬壺を持っていますね。
宇宙そのものを指し、釈迦や菩薩も含めてあらゆる命を生み出したとされている
福島県冷泉寺の大日如来像
⇒冷泉寺
大日如来だけは、宝冠や装飾品を身につけています。
左手の人差し指を右手で握る智拳印(ちけんいん)は、知徳の世界を表す金剛界の定印です。
仏の世界には、如来のほかに
菩薩、明王がいます。
こちらも様々なものがありますね。
仏像の世界はまだまだ奥深いものがありそうです・・・・
心や精神が入りますから、命が人間によって宿るんですね・・・
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