松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆はじめての条例づくり㉔目的規定を考えるフォーマット

2020-07-08 | はじめての条例づくり
 目的規定が一番大事であるが、それを考える際のフォーマットを考えてみた。実践度★★★

 目的規定は、3層構造となるのが一般的である。

①最初に、この条例に規定することや明らかにすることを示す
 
(若者参画条例の例では)
・若者参画政策として目指すべき事項を示し
・基本理念を定めること
・若者、市民、地域活動団体、NPOやボランティア団体、事業者、市等の関係者の責務を明らかにする
・若者参画政策として目指すべき事項を促進するために、基本となる事項及び主要な施策を定める

 *条例の2条以下に書いてあることから、抜粋して書く。当てはめてみよう。ここは難しくない。

②この条例が直接目指すこと

 (若者参画条例の例では)
・若者の社会的自立を図り
・若者が存分に活躍するまちの形成の推進を図り
・総合的に若者が活躍するまちの形成の推進を図り(新城市)
・総合的に学生のまちの推進を図り(金沢市)

*ここが難しい。考えどころ。この条例で、何を実現したいのか、なぜ、条例をつくるのか、「きも」になるところ。ここをしっかり決めないと、ふらふらする。時間をかけて、大いに議論するところ。
  
③最終目的を示す

 (若者参画条例の例)
・市民の知恵と力を生かした豊かな自治をつくる
・健全で活力に満ちた地域社会の実現を図る
・市民が主役のまちづくり及び世代のリレーができるまちの実現に寄与する(新城市)
・健全で活力に満ちた地域社会の実現と本市の持続的な発展に寄与する(金沢市)

*ここも考えどころ。でも、大きな目標は、だいたい同じなので、若者参画条例の例などもかなり転用できる。



 

 
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